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第七話 公募に参加するということ



 応募する人はもちろん全員が受賞を夢みます。でも最初からうまくいく人はいません。どんなプロもほぼ全員が公募に応募することからスタートしています。コネや書いてくれと頼まれて書いたら当たったという作家さんもいますが、そういった作家さんはごく少数だと思います。だから皆、最初のスタートはほぼ同じだと思います。

 専業プロは公募による受賞も難なくクリアして順風満帆な人も多いです。私はその華麗な経歴を見るたびに「書くことで食べていけていて、かつ書いたものが書籍として書店に並ぶことを、大勢の読者から楽しみにされる人生ってどんなものだろう」 と想像します。例えばハリーポッターシリーズの原作者のS・ローリングさんなどですね。ああいうのが理想ですが発刊を世界中から待たれるという精神的な負荷を思うとやはり彼女は天才だと思う。あんなに想像力豊かな確たる世界観のある作品は天才でないとね……尊敬しています。

 そんな私でも書くことを続けていると、時に賞をもらったりします。不思議なことに自信作ほど落選します。何作が送って、これはダメだろうと思っていた方が受賞したりです。なぜだろう。

 驕りや妙な余裕が作品から煙のように漂うのだろうか。それがわかる選者から嫌われるのだろうか……選者には書き手の環境や心境をあてる優秀な霊感占い師みたいな人もいますので、きっとそういうのが、あるのでしょうね……。

 そのあたりの詳細も加え、イラクサのかたびらの第二十六話「文学賞選考の話」 ですでに書いていますのでもしよかったら読んでください。

 ↓ ↓ ↓

https://ncode.syosetu.com/n1775fi/26/


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 公募に応じることは作家になる第一歩ですが、才能ある人は早い時期で頭角を現します。私のように何年も落選をやっていたら自然と名前を憶えるようになります。ああ、この名前、以前もどこかで見かけたわ。すごいなあなど……。

 授賞式でも同じ道なので詳しい人がいて「あの人はどこそこでも賞をもらっていますよ」 などと教えてくださったりします。

 雑誌の公募や地方でも多人数の応募者がいるときは一次通過者名を一覧で載せてくださったりします。でも一次通過で掲載される頃には、すでに最終選考まで人数が絞られていますのでそこまで行く人はすでに電話で受賞連絡を受けています。最初の頃は私はそういうのを全く知らず、雑誌の発売日を指折り数えて待っていたりしました。

 ……一次通過発表前にはもう最後まで決まってるのですよ~だから◎次通過した~と喜んでいる時、本物の受賞者は受賞の言葉を考えているところですよ~……

 そんなタイムラグを知るようになると、早い時期に今回もダメだったか~と諦めるようになります。表彰式で顔を合わせるようになった人が、過去別の賞の受賞者であったり、某の最終まで行った人が多く、直接教えてもらったりして少しずつその流れを理解するようになりました。

 公募の仕組みもわかるようになると、己の才能のなさや、著述がお商売として成立するかの有無もわかります。往生際の悪い私はまだ望みは捨てていない。出版不況で何が当たるかわからぬ状況なので私だってワンチャンスはあるはずだと思いたいです。いや、還暦を前にだいぶあきらめはつきましたが、それでも、と考えています。でも先へすすめないのは何かが欠けているから。それが未だわからぬ。だから今なお暗中模索中です。





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