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第十一話・掲載見送りと強制的排除の話



 せっかくの作品を掲載見送りにしますと言われたことがあります。歴史関係のつながりで新しく本を出すので何か原稿を出してと言われたとき。自費出版でなかったので応じました。一応査定があり、おそるおそる出したら、なんとOKがでた。うれしい~と思っていたがなかなか出ない。結局、資金不足で出版はとりやめになった。これはもう縁のもので仕方ないですね。近年の出版不況でこういう話は結構多いのではないでしょうか。

 もう一つはエブリスタでの話。某電気鉄道株式会社と提携してのコンテストに参加しました。応募作をUPしたら数日後に運営側からメールがきて取り下げてほしいとの連絡。内容は電車内の痴漢を取り扱ったもので……賢い読者様ならもうわかるでしょう。でも当時の私はわからなかった。

 私は昔から満員電車につきものの痴漢が嫌いなのでそれをやり込める話を書きました。でも、コンテストの胴元がどこの社であるかを念頭におけば、そういうのは最初から書かないでしょう。私がアホなのです。受賞しなくても応募作と書いていれば、その電車に乗車すると痴漢がでるよ~という逆宣伝になりかねませんから。そのメールをもらった翌日には、私の承諾なしで運営側から削除されてしまいました。ご丁寧に削除しましたメールも来ていました。私の失敗です。

 スポンサーの求めるものをさっと理解して読み手に感動を与えるのが賢い書き手です。この話は笑い話ですみますが、皆さまは私より賢いはずですので私のような失敗はなさらぬでしょう。

 鑑みれば、数あまたいる書き手よりも ⇒ ⇒ ⇒ 「「この世に埋もれた潜在的な「読み手」 を掘り起こす」」 のは至難の業です。売れる作品とはなんでしょう。皆が書店にわざわざ行って買い求める作品ってどういうものでしょう。

 ゲームやネットをわきに置いてでも読みたい作品は今後出てくるのか。本の間に鼻をつっこむようにして読んでくれる熱狂的な読者は今後大量に出現するのか。テレビや書評なしで、つまりメディアの宣伝なしのベストセラーはありえるのか。タレントなどある程度の知名度がある人が書いたからという話題性で売り出したりなしで。つまり私のような全くの無名の書き手がベストセラーを出すのはありえるのだろうか。あるならどういう作品がよいのだろうか。それもわかりません。ぜひ、わかりたいです。誰か教えてほしいです。

 ただそういうのがわかるなら出版不況という言葉は存在しないだろう。著名な気鋭作家が本が売れませんという愚痴めいたエッセイ本なぞ出したりしない。誰が悪いのでもない。紙の本は今後も衰退していくのだろうなという寂しさは感じる。この状況を止めてあげようという作家が颯爽と登場したら世の中もっとおもしろくなるのではなかろうか。


 今回も私の失敗談です。他山の石にしてくださいね。



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