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第一話 自己紹介



 はじめまして。私はふじたごうらこと申します。第一話は拙作を初めて読まれる人向きの自分語りです。読み飛ばしてもOKです。

 このサイトの登録者様とおなじように私も創作が好きです。主にイラストや文章。でもそれがお金になったことはあまりないです。私自身、出版や公的な媒体に自作がのることは遠い世界のように思っていました。生まれて半世紀以上たった現在もそれは変わっていません。どんなに書いてもお金にはならないけれど、それでもパソコン類にある自作ファイルが増えるにつれてよくやったと思います。たとえプロ作家や編集者から見てどんなに拙いものであってもです。

 私が育った昭和三十、四十年代当時はパソコンはなくSNSの世界もありません。画用紙やノートに鉛筆でいろいろと綴り、ごみの日に親にあっさりと捨てられるという日々を送っていました。親はバレエは情緒が育つように、そろばんは計算が早い子になるようにとお稽古事自体はいろいろとさせてくれましたが、創作に関しては厳しく想像した言葉を口に出すと怒られました。本は自由に買ってくれましたが検閲があり、漫画を特に蔑視して手塚治虫とベルばら以外は禁止されていました。私が本屋で買った本も検閲の結果、恋愛小説はだめと目の前で捨てられたことがあります。

 つまり、私はかわいがられてはいましたが、自己主張は禁止されていました。私の思いついたことはすべて「みっともない」 と否定します。学校で文章や絵をほめられても「それで食べていけない」と否定。うそつきあやちゃんと言われる子以外、友人もいない私は自己評価が低いままで育ちました。私は母の思い通りに動く人形でした。大学生になってバイトをするまで、一人で洋服やバッグを選んで購入したこともない人間でした。病気のせいで感音性難聴があったのですが、それを恥じる母でした。幼い私は聴力が悪いのは己の前世が悪いことをしたから、だから現世で罰が当てられていると母の説明通り思い込んでいました。成人してからも私はそれを全く疑問に思いませんでした。

 ……ここまでが前置きです。


 転機は母といると息がつまりそうになり、このままではいけないと思って一人暮らしを始めたことです。二十九才でした。一人暮らしは自由です。仕事が休みの時は朝から晩まで自分で思いついた漫画や文章を書いていました。ついでに恋愛をして結婚もしました。しかし相手が高卒で過疎地在住であることで将来性がないとされ、母や親戚中からバカにされる結婚をしました。父はいますが空気でした。

 私の相手も読書好きで気があうというだけで結婚しました。私より蔵書が多い人です。というわけで現在にいたります。環境を変えたい場合は一人暮らしをすること。できるものか、と母からの脅しに屈しないで強行してよかった。結婚の際も母親を捨てる気なのねという母の泣き叫びや罵声にも馬耳東風を貫いて本当によかった。

 ちなみに現在、私は母を介護をしています。母は私の趣味がなにかを知りません。私は母が嫌がることをしています。踊るとみっともないと言われていたバレエも、空想を文字に起こすと頭がおかしくなるという小説創作も続けています。でも母に対してはバレエなんてとっくの昔にやめました。小説も昔は書いていたけど今はすっぱりやめましたという大ウソをついています。真実をいうと親不孝になるというゆがんだ環境なので、母が生きている限りは黙って従順な良い娘を演じ切るつもりです。


 さて平成最後の年(つまり去年)、私の身の上にさらなる転機、それも大転機がおきました。文学賞受賞なら嬉しい報告なのですがそうではなく、

① 母が倒れ介護をすることになったことをきっかけに、叔母の過去の悪事が明るみに出たこと、

② 叔母の過去のあまりなふるまいをなじった私が逆に悪者になり親戚から断絶されましたこと。

③ 時を同じくして聴力が悪いこと以外、丈夫が取り柄の私が体調を崩し一時死亡フラグがたったこと……この三つ出来事で人間は、いつ、この世で最後を迎えるか誰も知らぬことを思い知りました。誰もが知っている「この世でいつかは自分も死ぬ」 ことを踏まえ、私が残せることといったら、下記の二項目です。


 ↓ ↓ ↓


④ 子供のために「数十年前の祖父母の相続が不満でお金を要求する女」 の汚名を防ぐこと。全部叔母が己の横領を隠すために私に対して誹謗中傷をしている。叔母の虚実混ぜて周囲に話すところは若い時からの習性でしょう。叔母の勤務先の横領に関して我が母の実印や通帳を承諾なしに操作をしていた証拠もあります。詳細はイラクサという題名がついたエッセイのうちの□マーク部分をご覧ください。


⑤ プロにはなれなかったけれど、細々と書いていたことをこの世に公開して死後も残すこと


 ……の二つだけです。④の内容がすごいですけど事実で私に対する汚名はそそぎたいです。イラクサシリーズの最初の方は叔母と断絶することになるとは思わず、呑気に書き綴っていました。結果としてリアルタイムで連載したうそいつわりのないエッセイになっています。

 ⑤はプロになるのは目標ではあったけれど、かなわなくても創作を続けておいてよかったと思うことが何度もありました。

 このたびの連載は私の覚書でもあります。全二十話で完結します。どうぞよろしくお願いします。



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