初めての××
魔法を教えてもらう前に、紅茶を飲みながら話をした。
フローラ王女は、エテルーナ2世の娘 メアリー王女と故エドガーの長女と生を受けた。
小さい頃から、発明が得意。でも、やりたい放題していで困っている。何度も、世界中の大都市を封鎖してゲームしたいとかしてるらしい。
食べて終わって、外で早速練習を開始した。
まず、魔法で浮かすことから始まった。
浮遊魔法は誰でも使え、初心者にやり方を教えるほどの簡単なものも多い。
イメージを膨らまして、発動するらしい。具体的なほど威力や効果が上がる。
「まず息を吐いて、そして深呼吸して。ゆっくり吐ききてみて。
おへその下辺りが、熱くなるでしょう。そんな感じで、そこから温かいエネルギーを身体中にめぐらせて。あっ丁度、息使い切ったね。
今度は、吐きながら砂を浮かせるイメージをやってみて。それを、続けてみて。」
3回目で砂が舞い上がることができた。
それから、言われた通り続けているといつの間に30分経っていた。気がついたら、腹筋が痛くなってきた。
「おー、かなり上手になったな。ほら、水持ってきたぞ。少し休みな。」
冷たい水が体に行き渡り、少し楽になった。その後、魔法を使うとさっきより格段に扱いやすくなった。
「あ、そうだった。お前に、この前日本に行った時箒を買ったんだけど。私には、小さすぎるからお前にあげるよ。ほら。」
「ありがとうございます。叔母様。乗り方を教えてくれますか?」
「良いよ。落ち着いて乗れば、乗れるよ。やってみせて。」
1回で無事に、乗ることができたが思ったよりもスピードが出た。振り落とされないように、乗り続けた。1秒が、数分、数時間のように感じた。
「おーい。深呼吸して、心落ち着かせな。」
その言葉で、練習した通りに深呼吸をするとどうにかスピードを落とすことができた。
「魔力の大きさは、精神力も関係するんだよ。だから、心を落ち着かせることが、大事だよ。」
「分かりました。あの、もう少し詳しく説明してくれませんか?」
「魔法には、魔力が必要なんだ。その魔力には、生命エネルギー。つまり精神と肉体を合わせたエネルギーが大事なんだ。そのエネルギーと自然界のエネルギーが組み合わさることでうまれるんだ。」
「心も体も、大事ってことで良いすか?」
「まあ、そういう事。お腹空きすぎて体力が無くなったり、ダメージや負荷をかけ過ぎもダメ。気分が落ち込んだり、集中力が切れてもダメなんだよ。魔法は。」
「なるほど、分かりました。」
「だから、好き嫌いすると魔力も落ちるぞ。」
と冗談を言いながら、楽しく特訓をした。
「ね。かなり、魔法が上達したら変装の仕方教えようか。そしたら、城から抜け出せるよ。やってみたいか?」
叔母は、イタズラをたくらむ子どものように、笑って言った。




