魔法のある世界
この世界に来て、早3年になろうとしている。
去年の5月に妹 シャルルが生まれた。シスコンと言われてるかもしれないがとっても可愛い。目に入れても痛くない。もう、食べちゃいたいくらい。前世の俺が言ったら、捕まるだろうけど。
執事長のゴブダディオ、メイドのキャシー、ボディーガードのオリバーノアがお世話係となった。
ゴブダディオは、ゴブリンの執事で父が幼少の頃から働いている。
キャシーは、コボルトのメイドで武術も家事もできる女性だ。
オリバーノアは、半猫人で戦闘能力高いけど、頭脳はちょっと頼らない。
俺は、この世界について、知るために書物やインターネットで調べていた。
ここは、元の世界と同じ国や原語を使われている名前も同じの星地球。そして、地上では英語が主流の言語だった。
だが、俺の生まれた巨大浮遊帝国 メローディアや海底王国 パルフィオーアジス、世界樹など違う所もある。
一番違うのは、魔法がある所だろ。科学が発展しつつ世界がある魔法によって365°変わった。
それは、大和魔法と呼ばれている。卑弥呼が作った魔法の事なんだけど。それが、西洋と東洋の魔法と独自の理論をまとめた物なんだけど。今まで、一部の人しか使えない魔法の概念を変えた。
それは、どんな人にでも魔法が使えるものだった。10属性あり、組み合わせによって様々な魔法を使える。
それは、2000年7月7日に邪馬台国の子孫達が魔道書を提出するまで口外されていなかった。そして日本の一部、3大魔法都市しか使われていなかった。
その日に、浮遊魔法の使い方も発表された。後は、子孫達の伝承と古文書の解読によって進められた。そして、10年に解析が終わり、翌年11年 3月に ※魔法教室が開かれた。
そして15年、東京の大学、数校に魔法科を設置。卒業生を東京の小中高のモデル校に配属させた。2020年に、全国の学校で、魔法の教育と日本魔術魔法学校の設立に向けて取り組んでいるらしい。
※魔法教室は、料理や陶器の教室みたいに先生が教える。初めは、解析した学者達が教えていた。
叔母が、ニコニコと顔を緩ませながらやって来た。疲れた目を擦りながら対応した。
「久しぶりね。ウィンディー。今日は、どうしたの?」
「フローラ王女から、魔法を教えてほしくて。今日は、時間をいただきました。」
「そうなの。確かに私、発明も魔法も得意だもんね。凄いでしょ。」
ドヤ顔で、大きな胸を張った。
「そうですね。でも、ほとんど失敗してますけど。」
「失敗しても、別にいいの。ちゃんと学んで、次に活かせば。同じ過ちを繰り返したり途中で諦めるほうがよっぽど悪いわよ。」
「確かに、そうですね。でも、叔母様は、喋らなければ美人なんですけどね。だから、今でも・・・」
「あっそ、そんな事言っても良いの?日本の友人直伝の魔法教えてあげないわよ。いいの?」
「お美しいフローラ王女、どうか教えて下さい。お願いします。たった一人の甥っ子じゃないですか。」
「分かったわよ。メローディア王室ならびに、ルパンの娘として聞いてあげるわよ。おやつの後で」
「ありがとうございます。王女様は、やっぱり優しいですな。」
「ついでに、エテルーナ女王とあんたのお父さん、弟メンリー王子言わないでよ。言ったら、機嫌悪くなるから。」
「どの事をですか?喋るとボロが出るとこですか?」
「違うわよ。ルパンの娘っていう事を。」
と耳元で言った後、鋭い目つきで釘を刺さられた。