エルフたちとのお楽しみ
エルフたちへの魔力提供は、泉の中で行われるらしかった。
「それじゃあさっそくはじめよっか」
そういってマナがいきなり服を脱ぎはじめた。
「ええっ、なんで!?」
思わず驚いて声を上げちゃったけど、マナのほうも不思議そうにしていた。
「なんでって、こうしないと魔力をもらえないでしょ?」
当たり前のようにいわれてしまう。
そんなこといっても、初耳なんだけど……。
他のエルフたちもどんどん裸になっていって、目のやり場に困るってレベルじゃないというか……。
どうも裸を見られるのが恥ずかしいという感覚がないみたいだ。
それはライムも同じなんだよね。
やっぱり人間に独特の考え方なのかな……。
裸になったエルフたちが泉の中に入っていく。
この流れは、なんだかイヤな予感がする……。
僕が不安を覚えていると、予想通りマナが僕に向けて手を差し伸べた。
「ほら、アナタもこっちに来て」
そういわれたんだけど……。
「あ、もちろん服は脱がないとダメよ。泉が汚れちゃうでしょ」
やっぱりそうだよね……。
「ええっと、服を脱ぐのは、ちょっと恥ずかしいというか……」
「でも生命の水がほしいんでしょ? こうしないと手に入らないわよ」
それをいわれると断れない。
困っていると、マナが考えを変えたみたいだった。
「まあでも人間には人間のルールがあるから、無理強いするのも悪いわよね」
マナがそういってくれたので、僕はほっと胸をなで下ろした。
「脱ぐのは下だけでいいわよ」
「下が一番脱ぎたくないんだけど!?」
「でも泉にふれる部分はなくさないといけないし」
ううう……。
確かにそうなのかもしれないけど。
「大丈夫ですよカインさん! カインさんの下半身もカッコいいですから!」
ライムがよくわからない励まし方をしてくれた。
というかその言い方だとまるで僕のアレがアレな感じに聞こえるんだけど……。
「へえ、アナタの下半身はそんなにすごいんだ。ちょっと興味あるわね」
ほら変な伝わり方してる!
「まあまあ気にしなくていいじゃない。私たちは気にしないんだから、アナタも気にする必要ないわよ」
「そういう問題じゃないというか……」
「というか私たちがもうガマンできないの。アナタのそんなたくましいモノを見せられたらたまらないわ」
「モノって僕の魔力のことだよね!?」
僕自身にはなんの力もないと思うんだけど、エルフたちから見たら僕には特別な魔力があるみたいで、それが彼女たちには魅力的に映るみたいなんだ。
だからその魔力を提供することになったんだけど……。
「はいはい早く脱いじゃって」
そういってマナがためらいなく僕のズボンをおろした。
「ふわっ!? ちょ、ちょっとぉ……」
「どうせ下も脱いだんだから上も同じよね」
「服なんてただの飾りなんだから気にする必要ないわよ」
「人間の言葉だとなんていうんだっけ? 郷に入らば郷に従え? だったかしら。とにかくそれよ」
次々とエルフたちがやってきて、あっという間に全部脱がされてしまった。
下だけでいいという話はいったいどこにいったんだろう。
それにしても、なんか服を脱がせるのがものすごい手慣れてる……。
もしかして人間が来るたびにこんなことしてるのかな……。
「うんうん、やっぱりこうでないとね」
「前に来た継承者は、よくわからないこといって絶対脱がなかったからね。次こそは裸にしようと練習したかいがあったってものだわ」
わざわざ練習したんだ……。どおりで……。
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