表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
181/362

お風呂屋さん4◇

 ライムの体が柔らかくなっていたせいで、少し押しただけで僕の手が中に入ってしまったみたいだ。

 ライムが僕にしがみつきながら声を絞り出す。


「か、カインさん、手が中に……」


「大丈夫だよ。すぐに抜くから」


「ほんとうですか……?」


「もちろんだよ」


 安心させるようにささやく。

 やがて背後でライムのうなずく気配が伝わってきた。

 どうやらわかってくれたみたいだ。

 だけどライムは緊張しているのか、引っ張っても抜けなかった。


「ライム、ほら、力を抜いて……」


「そ、そんなこといわれても、カインさんの手が入ってるって思うと、恥ずかしくて……」


 ライムが消え入りそうな声でつぶやく。

 裸を見られても平気なライムでも、この状況は恥ずかしいみたいだ。

 それにしても、困ったな。

 これじゃあ抜けないよ。


 それに僕も長くお風呂につかっているせいでのぼせてきた。

 全身が熱くなっているのが自分でもわかる。

 うう……。ちょっと頭がゆだってきたかも……。


 まわらないあたまでひっしにかんがえていると、めいあんがひらめいた。

 そうだ。

 ライムが恥ずかしがって力を抜けないのなら、リラックスさせてあげればいいんだ。

 そうすればきっといい具合に力も抜けるよね。


 とはいえ、こんな状況でライムをリラックスさせる方法なんて、いったいどうすればいいんだろう……。

 悩んでいた僕は、以前にライムがいっていたことを思い出した。

 そういえば頭をなでられるのが好きなんだっけ。


 なでてあげればきっとリラックスできるはずだよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作始めました
「横暴幼馴染が勇者の資格を剥奪されたので、奴隷にして再教育してあげることにしました」
https://ncode.syosetu.com/n7380gb/

アーススターノベル様より9/14に書籍版が発売されます!
よろしくお願いします!
i000000
クリックすると特集ページに飛びます
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ