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最強へのフラグ

加筆修正しました


水牙→水帝


魔法に風帝と地帝を追加しました

ざっとではあるがチェックを終え、再び開いた職業一覧。

現職業自由人のおかげで職業の壁はない。

つまり剣士だけど杖が装備できるし、魔法使いだけど剣が装備できる。

戦闘向きではない生産職でもガンガン戦えるなどやりたい放題。


まずは実戦だ。

いきなりモンスター相手はちょっとアレなので模型相手に練習しよう。

ぶっつけ本番で失敗したら下手すると死ぬ。

今は現実だ、ゲームじゃない。

建物には申し訳ないが此処でやらせてもらおう。

まずは【創作】でカカシを作る。

カカシは十字に組んだ木に服を着せ、頭に見立てた球体に三角の麦わら帽子を被せたもの。

リアルに作ると攻撃しにくいので大雑把にする。

実戦の前に色々強化しよう。

加減忘れてぶっ壊しましたでは練習にならない。

カカシに簡単に壊れないように強化魔法、建物には強化魔法に加えてバリア的な魔法も使っておく。

ステータス的に最強への道フラグが浮上しているので、冗談抜きで破壊活動になってしまう可能性が高い。

なのでしっかりやっておく。

最強を否定できないステータスやらを持っているので下手をすると勇者ルートが発生してしまう。

もちろん勇者ルートなんて面倒はお断り!

そういうのはやりたい人がやって下さい。

アタシはただのコレクターな自由人です。

やりたいことをやるのです。

邪魔しないで下さい。


話は逸れたが、準備ができたので魔法を試そう。


「炎帝」


巻き付くように噴き上がった炎が竜巻となってカカシを飲み込んだ。

予想より大きいというか巨大な炎の竜巻。

調節忘れたな。

ま、強化してるから大丈夫でしょ。


「氷帝」


ヒュウッと冷たい風が吹き、離れていても熱さを感じるほどであった炎の竜巻が、一瞬で凍結した。

今では立派な氷のオブジェ状態。

火炎を凍らせる氷魔法って……。


「雷帝」


轟音と共に氷塊を貫いた閃光。

氷カカシが黒焦げに。

あれ?強化魔法は何処ですか?


「水帝」


空気中の水分が集まって水球となり黒焦げカカシに直撃。

カカシは大破し、びしょ濡れで、床水没。

祭壇の上にいてよかった。

このままだと続けられないから1回直そう。

カカシを治して床の水も消して、と。


「風帝」


風が髪を揺らしたかと思ったら、風が鋭い刃となってカカシを襲い、原形が解らないほどズタズタに。

も、もう1回直さないと。


「地帝」


床からいくつもの棘が生えてカカシを貫き、石畳が崩落してカカシを飲み込んで、何事もなかったかのように元に戻った。

……全体的に、威力、おかしくないですか?

最後カカシいなくなったよ?

これ上級だったよね。

その上、究極魔法だとどうなるんだろう?

炎神、氷神、雷神、水神、風神、大地神なんだけど……ちょっと試してみよう。


結果、カカシが可哀想なことになりました。


加減しないと強化した建物も壊れるんじゃないかってレベル。

よく考えて使わないとね。


「ま、これなら大丈夫かな」


ステータスも高いからケガはしないだろう。

よし、外に出てみるか。

まず此処を拠点登録。

これで何処からでも一瞬でもどってくることができる。


「そういえば何処なんだろう」


ついでに地図を開いてみると、



迷いの森 古の神殿跡



と出た。

いや何処?

迷いの森なんてゲームには……おっと、今は違うんだった。

色々とゲームから引き継がれてはいるが、今は現実。

油断=死。

最強MAX超になっていてちょっとやそっとじゃ死ななくても、それだけは頭に入れておく。

何せ、元の世界と違って命のやり取りが日常。

モンスターは出るだろうし、こちらでの知り合いはゼロ。

自分の身は自分で守る。

強化魔法を解除して、パンッと頬を叩く。


「よし、行くか」


祭壇から飛び降り、出入口だろう扉へ向かう。

扉へ触れる前に、くるりと向きを変えた。


「いってきます!」


そう告げて神殿を出た。




――イッテラッシャイ――



誰のものとも解らぬ声がそれに答えた。


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