15:僕のとある一日とレイの記憶
レイとシルルが合流してから数日が経った。リナさんの家での共有生活にも慣れ……てはいないか。シルルは未だに僕達に慣れてくれず、ずっとレイにべったり。家にいる間は離れることなく、入浴すらも一緒。極めつけは部屋を決める時のこと。
「広い部屋で一緒がいい?どうしてそんな」
「シルルが時折悪夢を見て、目が覚めて寝ている私に抱きつく癖があってな。部屋が別だとそういう時に困る」
レイからの提案だった。そもそも寝ている間に抱きつくとは一体どういう癖なんだ。しかしあまりにも真剣なレイの表情にリナさんも結局二人には広い部屋を提供することになった。
大体の時間は二人で部屋で過ごしているらしく、どうやら魔力を使い慣れない上に知識も無いシルルにリナさんの家にあった魔力に関する本を読ませ、勉強させているらしい。少しでもシルルが魔力に詳しくなるように。
僕とエシュリアは時折ソルセルリーの町を散策していた。散策し始めると意外と広い町で、設備もしっかりと整っている。町の中の地図は無いとリナさんに言われたため、僕達の目で地図を作ることにした。
中央には大きな塔があり、リナさんの話ではそこに置かれているものの魔力でソルセルリーは隠されているらしい。リナさんの家は町の北東に位置していて、あれだけ大きな家なのはリナさんがソルセルリーのソルシエール達のリーダーの様な存在ということで実質このソルセルリーの町長という扱いになっているからということだった。ちなみに北東の辺りは居住地区になっているらしい。
時折お世話になっていた診療所は町の南、中央からは少し離れた場所にある。ドクターの他に弟子が住み込みで働いているらしい。東側には小さな図書館、リナさんの家にある本も何冊かはここから貰い受けたものらしい。
西側には衣食住を整えるための施設が集まっている。物流はどうしてるのかと思えば他の町に潜入しているソルシエール達の何人かがそれを担当しているらしい。一度買い物に出掛けたが西側の殆どの敷地を使った大きな建物の中に飯屋やマーケットが幾つも存在していた。ここを整えているソルシエールは料理に扱いやすいということで火属性の者が多いらしい。
地図もだいぶ出来てきたところで今日、リナさんの家を訪ねてくるのはゼロ属性のソルシエールという話を聞いて僕も同席させてもらうことになった。
訪問者はダークブルーの髪のショートの青年。青い縁の眼鏡をかけた茶色い目。彼がゼロ属性の持ち主らしい。リナさんの隣にいた僕に気付いて軽く会釈してくれた。
「君が逃げ出した実験体の?」
「ゼロ属性記憶の持ち主、エリオと言います」
「ハイド・ミスティ、ゼロ属性隠のソルシエールだ」
隠、つまり隠す魔力の持ち主。ということはもしかしてそういうことなのだろうか。詳しい話を聞こうとすると移動するということで二人に同行することになった。
連れてこられたのは地図に書いた中央の塔。塔の裏に扉があり、鍵はリナさんが持っていた。錠を外し、扉を開けて中に入ると螺旋階段になっており、そこを上がっていくと塔の頂上の間に辿り着いた。
「このオーブは?」
「『隠のオーブ』、このオーブから出ている魔力がソルセルリーを隠していてね。こうして半年に一回、定期的にボクが魔力を送ることで機能しているんだよ」
置かれていたのは青色のオーブ。そこに触れたハイドさんは魔力を解放。放たれた魔力は全てオーブへと吸い込まれていく。なるほど、ハイドさんの魔力を広範囲に放つことでソルセルリーを認識している人以外の目から隠しているということか。
右手で魔力を送っていたハイドさんは急に僕の右手を掴む。そしてそのまま額に押し付ける。
「記憶を読んで欲しいんですか?」
「読めるのだろう?なら、話すよりも早いと思ってね。ボクの犯した最大の罪も見えるから」
最大の罪。それが何か分からないけど本人が希望するならと魔力を解放してハイドさんの記憶を読み始める。
ハイドさんの記憶によるとミスティの一族は昔からソルセルリーを隠すために隠の魔力を引き継いでいたらしい。死ぬ前に魔力を抜き取り、それを次の世代の子供に打ち込むことで。今まで器が対応しなかった者はいなかったらしく、ハイドさんもまたその一族の子供として産まれてきた。
二十年前。ハイドさんのお父さんが亡くなり、ミスティの一族としての使命を七歳にして継ぐことになった。しかしまだ七歳の子供だ。そんな使命に対してどこか重大性を分かっていなかったハイドさんは半年に一回の魔力供給を怠った。
その結果ソルセルリーは帝国に見つかってしまった。場所を特定され、直ぐに帝国がやって来てしまう。自分の犯した罪を理解したハイドさんは慌てて魔力供給を行った。しかし隠したところでもう遅い。迫り来る帝国にどうすることも出来ないと絶望するソルセルリーの町の人たち。
そんな中一人の少女が魔力を解放した。
『わたしのこと、忘れないでね』
そう言い残した少女はソルセルリーの町を今の場所へと転移させた。
「エスペラっていうんだ、ボクの初恋の人だった。ボクのせいであの後帝国に捕らわれてしまったんだと思うけど」
更に遡るとエスペラという少女との記憶が見えた。彼女はハイドさんの二つ歳下のゼロ属性の空間を産まれ持ったソルシエールだった。
どうやらハイドさんの家の隣に住んでいたようで幼馴染というやつだったらしい。小さな頃から傍にいたためかハイドさんはエスペラさんのことをずっと好きだったらしい。そしてエスペラさんもハイドさんを愛していた。五歳と七歳ではあるがそこには立派な愛があった、らしい。
二人を引き裂いたのは帝国ではあるがその引き金を引いたのはハイドさん自身。だからこそこんな記憶を僕に見せたのだろう。
「ボクはこうして町を守ることしか出来ない。だから、君達の事は応援してるんだよ、帝国の事は許せないから」
魔力供給を終えたハイドさんは一瞬憎悪に満ちた表情を見せたあと、僕の肩を叩いた。今度は希望を託すような、明るい表情を見せてくれた。
塔からリナさんの家に戻り、ここからは大事な話があるということで僕は退席して、部屋に戻った。とはいっても特に何も置かれていない部屋でただベッドに横になるだけではあるけど。
まだ外は明るいけれど少し寝ようかと思った時、コンコン、と小さく二回ドアをノックされた。誰だろうか。ベッドから降り、ドアを開けるとそこにいたのはレイだった。
「どうかしたのかい?珍しく一人で」
「折り入って話があってな」
「話?」
部屋に通して、備え付けられているソファに座ってもらう。レイと単独で話をするのは多分最初に出会った日の夜以来だろうか。相変わらず整った顔で不安そうな表情をしていてもどこか画になる。本人には言わないけれど。
「エルリル……あいつが私に魔力がまだ完全ではないと言ってきた。完全な神の魔力というのが何かお前なら知らないか?」
「分かりやすく言うとシルルがそういう感じかな?確か彼女は魔獣への変身を使いこなして戦った、そう言ってたよね?」
レイは小さく頷いた。彼を助ける為に恐怖を乗り越えて魔力を解放したシルルは魔獣へ変身しその力を使いこなしたと合流したその日に聞いていた。
「本来魔力というのは単体で使うものが一般なんだ。リナさんも自分の魔力からカードを作り出して使っている訳だし。でも魔力量が多くないソルシエールが多いから魔力武具という形でそれを補っている。完全な神の魔力っていうのは魔力武具を使わないでも戦えるほどにコントロールが出来る状態と言えばいいかな」
「つまり……魔力武具に頼っている限り私の魔力は完全にならないということか」
首にチェーンにつけてかけている弓を手に取り、魔力を解放したのか大きさが元に戻る。持ち手以外が刃となっている特殊な弓、僕の記憶にもない様な魔力武具を改めて眺めていた。
「この魔力武具はレーゼズ王国の国宝でな。魔力との相性もいいんだが……こいつに頼ってる内はあいつには勝てないってことか……」
「さっきも言ったけど魔力武具は足りない魔力補うためのものだよ。魔力が高いならただの戦力強化。どちらかと言うと君の場合は魔力をコントロール出来ていないという方が問題だと思うけど?」
「……っ。分かっている……だが……」
言い淀んだレイはそのまま黙り込んでしまった。完全ではない神の魔力という言葉をよっぽど気にしているらしい。
魔力がコントロール出来ないということは単純に魔力量が多いというだけではなく精神的な問題も大きい。レイは何か大きな精神的問題を抱えているということなのだろうか。
そもそも火属性の魔力というのは四属性魔力の中でも最も攻撃的な魔力であり魔力のコントロールも一番難しい。魔力量が少ないとはいえコントロールが上手いリナさんが稀だ。その火属性の神の魔力、コントロールが難しいのは当然だと思う。加えて精神的問題を抱えているとしたら完全なものに出来ないもの頷ける。
弓を小さなサイズに戻し、チェーンにつけ直しつつそのレイの表情は酷く落ち込んでいた。
「何か、心当たりがあるのかい?」
「……そういう訳では無いが……私は五歳の時に孤児院に引き取られた、それが最初の記憶。それ以前の五年の記憶が無い。それがどうにも引っかかってるのだが……もしかしたらそれが関わっているのか……?」
詳しい話は聞いていなかったが五歳以前の記憶が無いというのは驚いた。その頃に何かがあって、記憶を失って孤児院に引き取られた。そして八年前まで孤児院で過ごし、レーゼズ王国に引き取られ、そこから王子として生活していたということか。
もしかしたらその五年の間にコントロールに影響が出るほどの精神的問題があるというのだろうか。
思いついたのかレイは僕の目を真っ直ぐに見つめていた。
「エリオの魔力なら私が思い出せない記憶も見れるんじゃないか?」
「なるほどね。確かに僕の魔力ならその人が失ったと思い込んだ記憶も復元して見ることは出来るよ。そういう実験も経験してるし」
「……頼む」
ゆっくりと目を閉じたレイの額に右手を当て、魔力を解放。記憶の奥の奥。忘れたと思われたであろう記憶さえも見つけようと飛び込んでいく。
五歳以前の記憶に飛び込んだ僕はそれを丁寧に拾っていく。拾い上げた記憶を眺めた僕はその記憶をもう一度散り散りにして、封印した。
これは思い出してはいけない記憶だ。覚えていてはいけない。思い出してしまったら今度こそ完全にコントロールが出来なくなるほどの心の傷になってしまうかもしれない。だからもう一度封印する。きっとそれがレイのためになる。
魔力解放をやめるとレイはぐったりとした様子で僕に寄りかかった。ちょっと記憶に潜り込み過ぎたか。
「ごめん、そういえば実験の時もこうしてぐったりさせていたっけ……」
「いや、大丈夫だ。……少し部屋で寝る……その前に私の失われた記憶は?」
「ごめん。上手くいかなかった」
小さな嘘を聞いて、レイは落ち込み、僕の部屋を後にした。こうして嘘をつくしか無かった、彼には、悪いけど。
またコンコン、と小さくノックの音が聞こえた。小さく返事をして部屋に通す。レイと入れ替わる形でやって来たのはエシュリアだった。
「さっきすれ違ったレイ、ぐったりしてたけどどうしたの?」
「あぁ、記憶を読み取ろうとしててね。ちょっと奥まで潜りすぎて、無理をさせてしまったらしい」
「記憶……さっき丁度シルルちゃんにも聞かれたんだよね……」
ん?シルルと?レイから離れようとしなかった子がエシュリアと二人で会話をしたというのか。同性同年代だから僕よりも慣れるのが早かったということかな。
さっきまでレイが座っていたソファに座ったエシュリアはどうやら特に用事は無かったようで先程シルルと話していたという内容を話し始めた。
「レイからあたしが同じ孤児院にいたって聞いてたらしくて、昔のレイの事が聞きたいって部屋に来たんだよね。まだちょっと怯えた様子だったけど」
「まだ慣れきってはいなかったんだ。というか僕に聞きに来てくれれば見せられたんだけど」
「まだエリオのことはちょっと怖いみたい。勿論シルルちゃんに悪気は無いの、わかってるとは思うけど」
焦る様子のエシュリアの様子がおかしくてちょっとだけ笑ってしまった。シルルに悪気が無いのはあの純新無垢ともいえる雰囲気からもわかる。それでもエシュリアと違ってあまり警戒を解かない、常に警戒しているような僕に怖いという印象を持つのは無理もない事だと思う。帝国から逃げ出した元実験体というのも伝えてしまっているし。
エシュリアに対してもまだ心は開き切っていない様子らしいし、シルルのトラウマから来る人間不信はそれなりに重症らしい。突然周りの人間がみんな敵になる、どれほどの恐怖だったか、それは本人にしか分からない。しかしレイにしか心を開き切っていない現状を見るに相当恐怖だったのは間違いない。それでもレイという一筋の光に縋り続けながらもここまで来てくれたのはシルルの強さとも言うのか。
考え事をしていたせいでエシュリアが少しばかり不機嫌そうになっている。考え事を始めると周りが見えなくなるのは僕の悪い癖だ、改善しないとエシュリアに呆れられてしまう。
「それでどこまで話したんだい?」
「どこまでってあたしも八年前で記憶が止まってるし、孤児院にいた頃の事しか話してないよ?」
「良ければその話、エシュリアの事も含めて僕も聞かせて欲しいな」
普段しない様な笑顔で笑ってみた。するとエシュリアはどこか引き気味の表情をしつつ頷いてくれた。記憶を見るというのもありだけど、たまには人に話してもらうというのもありかな。
「それじゃあ話すよ?といってもあたしが物心ついてからの話だけど……。最初に覚えてる記憶はあたしが四歳でレイが十二歳の時。それまでずっと孤児院でレイは魔力を隠して来ていたらしいの。右手を見られたら目立つからずっと革手袋をつけてね」
「僕達と出会った時もつけてたね」
思い出すのは出会った時。レイは紋様を隠すように右手に不自然に黒い革手袋をしていた。あれは昔からしているものだったのか。
「それをあたしがイタズラに外しちゃったの。勿論怒られたんだけど、それを見てあたしは『かっこいい』って褒めたんだよね。だってかっこよかったし」
「まあ確かに小さい頃に見てればあれはかっこいいかもね」
いまは僕とエシュリアの両腕にも青龍の紋様が刻まれてる。もしかしたらそれもかっこいいと思ってるのかな?
「かっこいいなんて言われて、レイってば照れちゃってさ。それであたしに魔力が使えるっていうことを教えてくれたんだ」
「あぁ、だから紋様の事を覚えていたのか」
「そういうことっ!魔力が使えるって聞いてあたしなんかワクワクしちゃって、レイの事結構褒めたんだよね。そこから仲良くなってたったの三年間だけど楽しかったなぁ……」
エシュリアは遠くを見つめていた。いまは彼女自身も魔力を手に入れ、楽しいとは言えない状態にもなっている。だから遠くを見ているのだろう。あの日を思い返すように。
「だからレイが十五歳の時に引き取られていくって知って結構悲しかったんだよね。仲良しのお兄ちゃんだと思ってた人がいなくなっちゃうって思って」
「……お兄ちゃんか」
本人はどうか知らないで欲しい。確かに八個上というと恋愛感情というよりは兄弟の様な感情になるのは何となく分かる気がする。孤児院となれば尚更だ。だからレイは振られたんだろう。仕方が無いと言えば仕方ない。
「それでさ、お別れする少し前に、レイに告白されたんだよね。でもあたしにとってレイはお兄ちゃんだったから……そういうの考えられなくて……」
「まぁ、そうなるか。そこからこの間まで会ってなかったのかい?」
「手紙のやり取りとかはしてたけど会いに行く機会が無くて……。あたしも十三の時にお師匠様に引き取られて忙しくしてたし。久々に会ったらすっかり大人になっててさ、でも、あの時のお兄ちゃんのままだったよ、中身は」
八年ぶりの再会でもエシュリア曰くレイは大人になっただけであの時のままのお兄ちゃん。本格的に本人には知られたら大変そうだ。一応シルルがいるから大丈夫だとは思うが。こうなるといつまでもエシュリアの中ではお兄ちゃんのままだろう。仕方ないが。
「ここまでがシルルちゃんに話したことだけど……どう?」
「エシュリアにとってのレイの立ち位置が分かったかな。憧れのお兄ちゃん、といったところだろう?」
「そういうところ。あととっても頼もしいっていうのも追加ね。あたしのことあんなに必死で守ってくれたし」
僕が姉さんを失って絶望していた時。エシュリアが僕を助けてくれていた裏でエルリルが襲撃して、レイが応戦していたというのはエシュリアから聞いていた。僕が着くまで魔力を温存するよう言われ、見ていることしか出来なかったらしいし、僕が着いたタイミングで意識を失ってしまったから詳しい戦いまでは知らないけれど。
話が終わったタイミングでコンコンコンと小さく三回ノックされる。リナさんの家に住むにあたって決めたルール、二回のノックは来訪の時に、三回のノックは。
「あらエシュリアも一緒にいたのね。二人ともご飯よ」
ドアを開けるとエプロンをつけているリナさんが立っている。いつの間にか外は暗くなり始めていた、もうそんな時間か。
エシュリアと共に部屋を出て、リビングに向かうとまだハイドさんがいた。代わりにレイとシルルの姿が無い。
「ハイドは晩御飯くらい食べて行けばって誘ったのよ。で、レイが寝てるからシルルは後にするって言ってたわ」
僕が不思議そうに見ていたからなのかリナさんが教えてくれた。あの後どうやら部屋で寝てしまったらしい。少し悪いことをしてしまった。
「それじゃあエシュリアは配膳の準備を手伝って」
「はーい!行ってくるねっ」
お揃いのエプロンをつけてエシュリアもキッチンへ消えていく。その姿を見送ったあと事前に決めてある椅子に座り、大人しく待っていることにした。
料理の腕についてはリナさんが高いのは勿論、意外なことにレイが高い。本人曰く貴族の教育の一環である程度教えられたらしい。逆に僕やエシュリア、シルルは低い。エシュリアも配膳の手伝いしかしていない。
今日は匂い的にビーフシチューらしい。確かリナさんの得意料理と言っていた気がする。こだわってるのか先にエシュリアが持ってきたバスケットには手作りのフランスパンが入っている。
「ハイドさんはリナさんの料理は初めて……では無いですよね?」
「定期的に会いに来る時にご馳走してもらってるよ。レストランの一つでも開けそうなレベルで毎回ね」
確かにリナさんの料理スキルは小さなレストランでも開けるんじゃないかというレベルで高い。ちなみにレイもそこまでには及ばないもののかなり高い。この数日の間に一度夕食を担当していたが正直本当に美味しかった。
そもそも実験体時代はろくに食事を与えられていなかったからこうして三食しっかり食事を出来る今の環境が恵まれている。
無事にエシュリアが配膳を終えて、リナさんと共に事前に決めてある席に座る。そして食事の前に決めてあるいつもの言葉を口にする。
「いただきますっ」
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新キャラハイドさん登場。非戦闘員ですがソルセルリーにとっては欠かせない人。
レイの過去についてフォーカス、一応章わけはしていないんですが1-10が始まりの話、11-はレイとシルルについての話が次回まで続きます。