Materials for romances
目を閉じて
風に任せる
音が聞こえる
匂いを思い出す
君はいつだって一緒だ
見えなくなるのは忘れているから
忙しさにかまけて
文字の幻想
現世の温度
砂粒の孤独
振動する情熱
冷ませ風よ
醒めろ心
走れ最後まで
心象紀行綴れ
あるがままの世界
思い通りに行かない未来過去
全部胸にしまって
誰にも行く先を言わないで
黙って行け
同じような奴を見かけたら
こう言うのさ
死ぬなよ、って
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DEVIL MAKER
アル中が叫んでる
嘲笑が彼を追い立てる
老人は昼寝の邪魔だと怒鳴りたて
主婦は子供を抱き寄せる
彼は歩く道すら無い
黒い戦闘機
彼の言葉は望まれない
受け取り拒否で行き場の無い荷物
印鑑の無い伝票
倉庫に積まれる箱の中身は
火薬がぎっしり
子供が火を点けたんだ
ただ何となく
火傷しながら見上げた空には
誰も見た事が無い色の
花火が上がってたってさ
そうやって悪魔は追い出されたのさ
汚れなき 優しき人々の世界から
炎は
人の手で汚される
炎は
人の手で汚される
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SUPER HUND SPINNER
切りさけ段ボール
潰す足が痛むんだ
毎週の日課
新商品の山
見飽きた指示書
レイアウト
全部焼きソバでいい 特盛のやつ
それ以外は発注を止めろ 頼むよ店長
助けて スピナー
切り裂いて
頼るぜスピナー
メタリックボディ
ねえお客さん 聞いてちょうだいよ
オタクの娘 嫁にくれよ
もしダメなら あなたでもいい お母さん
逃げないで 俺は根っからの 熟女好き
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BAN!
俺は今日も 何も変わっていないけど
このままじゃ世間に殺される
頭のでかい虫が湧く
燃やしてしまえ 目障りだ
振り払っても 振り払っても
まとわりつくぜ
飛べない虫は
大空ゆく機体を呪う
穴を開けて 燃料ぶちまけろ
臭うそいつに火を点けて
BAN
一気に畳みかけて
BAN
数なら負けない
BAN BAN BAN
撃ち落とせ
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Elegy of rock
黒猫のマグカップに冷めた焼酎
軋む体抱きしめる
ベッドの残り香探し
彼が去った事を確かめる儀式
未練たらたら
ああ一度でいいから思いきり抱き締められたい
強い男が好き
強いかどうか試した後で
汗だくで抱き合いたい
試合たい
逃げないで
逃げないで
逃げないで
僕はただの人間
魔王なんかじゃない
君の事殴ったのは 憎いからじゃない
ただ その優しさが
怖かったから
その優しさが嘘だったら
きっと
好きと言わないで
言葉を信じない
好きと言わないで
ただ
抱きしめて
そして……
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Steel boy,still joy
新宿ユニカビジョンの下 喫煙所でジジイが若者に壁ドンしながら煙草をたかる横で僕は思った
佐野元春は今もかっこいいなって
空に向かって煙を吹き出す
好きな人は風のようでいつだってここにいるようで気まぐれ
だから追いかけるんだ 感じたくて君を
雨に濡れながら 届ける気持ちだけは嘘じゃない
何考えてるの 馬鹿じゃないの 酔ってんじゃないの
罵声が遠くで祭囃子
そんなの どうでもいい
大事なのはそう 気まぐれと勇気
ただそれだけでいい 今は
先の事なんか 心配してもしょうがない
雪景色見よう 手をつないでさ
冬の花 見つけよう
活動報告で酔っぱらいとネカマ恋愛小説作家が僕を取り合うのを止めないのはなぜって
愛はそこにあるのものだから ただそれだけ
小説を愛するすべての人間に言いたいのは
そんな事すげーどうでもいいからチャリチャンを読んでくれって事だけなのに
レビュー連続6件祭りになって揉みくちゃにされたという事実
あとのまつり
正直疲れたけど楽しかった
毒きのこさんが朝倉さんをレビューの件で襲撃したのは知らなかったけど
狂ってるって思うよ
僕を含めてみんな狂ってる 馬鹿ばっかりさ
空を飛ぶのはもう飽きた たまには地上で遊びたい でも
そんな事どうでもいいかなって思う時もある
そんな僕を見て誰かが何か言っても知らない
だってそれは ただのイメージ
僕の事は嫌いになっても チャリの事まで嫌いにならないでください
ああ……
夜中に卵を焼いて食べる
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Final Genesis
銀河の向こう 片割れは観測者
待つ人のまち ルナシティで
永遠に生きるのは辛い
寂しさに抱き合いたくても
パズルは合わない
呪われたからだ抱きしめ
流せる涙全てで海が出来そう
きっと月の海見ながら
誰かがまた命の炎消す
僕らその前に あなたを抱きしめたい
この歌届け
許されないけどここにいる
僕らの歌 届け