表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ログインのみ弱小プレイヤーの魔導士  作者: 白魚
第5章  剣の魔導士とそこにあるもの
65/139

065  剣の魔導士とそこにあるものⅨ

 女が両手を合わせて男の髪を錬成させ、その後、女は自分の髪を錬成させた。



「お、お前ら! ど、どうしてここに……」



 黒髪の男と赤髪の少女に姿を変えた。



「ようやく気付いたようだな」



「気づくのが遅すぎますよ」



 男と少女はフッ、と笑って裕也を見た。




     ×     ×     ×




 数時間前――――



 三つ子たちが宿泊している施設の部屋では作戦会議が始まっていた。



「なんでわざわざ髪の色を変える必要があるのですか?」



 三久は総司の言われた通りに総司の髪の色を金髪に、三つ子全員の色を黒髪に錬成して染めていた。



「なんだか、変な感じよね。黒髪なんて今までしたことないから違和感があるって感じ?」



 一花は自分の髪の色を見ながら鏡を見ると、別人のように違う自分が映っていた。



 二葉は、自分の髪をじっと見つめながら何も反応しなかった。



 三人が髪を染めるのは初めてであり、魔法で髪の色を変えることは出来ないが、錬金術はその原子と物質さえあれば、髪を他の色に変えることができる。



 総司は金髪に染めて貰った自分の髪を右手で何度も触りながら感心していた。



「へぇ、金髪もなかなかいいな。似合ってる」



「自画自賛……」



 二葉そんな総司を見て、ポツリと言葉を漏らした。



「なんで髪を染める理由がいるのか? それはもう一度潜入捜査をするからだ。しかし、俺的には三人の綺麗な赤髪を染めるなんてしたくなかったが、これは仕方がない事なんだ。分かってくれ……」



「いや、最後の方の本音はいらないから……」



 総司が暑苦しく、一花は呆れて溜息をつきたくなるほどうんざりとする。



「ん、んん……。それでだ。俺と三久さんは軍服を着て、内部に潜入する。大丈夫、奴は軍との関わりは闇深い。それで一花さんと二葉さんには、外で待機してもらう。そうだな、二人には私服姿で待機してもらいたい。合図は、俺達が戦闘になった時だ。そして、戦いの場合は援護側に回ってくれ」



「だった、三久よりも私の方が戦闘に向いているじゃない! 私は攻撃型の魔法。それに比べて三久は錬金術よ。どう見ても逆じゃない!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ