表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ログインのみ弱小プレイヤーの魔導士  作者: 白魚
第1章  天の災厄
6/139

006  天の災厄Ⅵ

 目的地の吊り橋にたどり着いたのは午前三時頃だった。



 乗ってきた馬を林の陰に潜ませて、合図をするまで出てこないように指示をする。



 大きな岩場に登り、向こう側を確認する。



 まだ、人影も見えてこない。地図を見て、範囲を拡大にさせ、現在地点を確認する。大量にある赤い点が魔王軍。白い点が自分だ。



 それにしても、少しずつ距離を詰めて言っていることには変わりない。



 さて、予想到達時間は午前七時半。



 今からちょうど四時間半後――――



 仕掛けるには十分な時間だ。まずは谷底に地雷を設置し、吊り橋にもいくつか設置しておいた方がいい。



 長い紐を岩に括りつけ、紐を引っぱりゆっくりと谷底へと降りていく。



 深さ約二十メートル。



 大体、ビル一戸分くらいの高さ。



 降りるまで三分。



 それからアイテムボックスを開いて五十個ほどの地雷を土の中へと埋めていく。



 たぶん、世界一危険な土木作業だろう。



 一個、一個埋めていくたびに腰が痛くなる。



 埋め終わると、再び紐を引っ張りながら崖を使って上る。足よりも腕の力が要り、やはり、全てを一人でやるということに相当な負担がかかるのだ。



 ようやく上り終えると、一息入れる。時間にはまだ余裕がある。



 そして、吊り橋にも地雷を設置すると、魔王軍が来るまでの間、大岩よりも高い高さ十メートルの崖に登り、時間が来るまで待ち続ける。






 午前七時十五分頃――――



 予想時間まで残り十五分。



 次第に雨も強くなり、風も出てきた。



 地図を見ると、すぐそこまで魔王軍が近づいている。



 あと少しか……。



 経験値三倍のアイテムを使い、攻撃力二倍のアイテムを使う。どちらとも効力時間は三十分程度。



 それまでに敵の軍勢一万を殲滅。



 そして、アイテムボックスから『エクスプロージョン』『流星群』『雷』を使えるようにしておく。それぞれ貴重なアイテムであり、使用回数は三回。計九回しかこの攻撃は使えない。



 それでもやるしかないのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ