表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ログインのみ弱小プレイヤーの魔導士  作者: 白魚
第1章  天の災厄
4/139

004  天の災厄Ⅳ

「おい、このセントラルにモンスターの群れが近づいてくるらしいぞ!」



「待てよ。なんで、セントラルが狙われているんだ。狙われる要素なんてどこにもないだろ?」



「いや、それが今、攻めてきているのは魔王軍らしい……」



「はぁ? 魔王軍だと? この世界の最高レベルでもレベル百だぞ。誰も魔王軍勝てるはずがない。それに奴らはセントラルにいるかどうかも……」



 そんな話が聞こえてきた。



 チャンスだ。



 レベル10の俺にとっては願ったりかなったりの話だ。



 今、溜まりに溜まったアイテムをどうやって使い果たすか考えていたところだ。



 それに魔王軍に対して有効なアイテムが手持ちにある。



 こんなおいしい話はない。



 俺は話している奴らの方へ近づき、最後まで話を聞く。



 話によると、魔王軍の幹部らしき者がこちらに近づいてきており、方向は西からここまでに着く到達時刻は今日から約三日後、もう時間もない。



「なあ、このセントラルには騎士団とかあるんじゃないのか?」



 俺はその話に入って聞いてみた。



「ああ、確かにあることはあるんだが……奴らはそこまで役に立たない。それよりも冒険者たちの方が戦闘になれているからそっちの方に掛けるしかないな」



「そうか……。なるほどな……」



 納得して頷く。



 確かにゲーム時代だった『エターナル・ファンタジー』には魔界や魔王軍が存在すると聞いたことがある。



「西の方というと、あの山の方でいいんだよな?」



「ああ、でも、今はいかない方がいい。偵察に行った部隊がたった一人しか帰ってこなかったとしか行っていなかったからな」



「それに街が二つや三つ、壊滅されたらしいぞ」



 と、街の人間はそんなうわさ話しかしておらず、何も行動に移そうとはしない。



 そこまで訊いた俺は、すぐにセントラルから出る準備をするために馬を貸してくれる店へと走り出す。



 馬を貸し出す店は東西南北それぞれに一つずつ存在しており、一日1000Gで貸し出してくれる。



 西の店に入ると、二、三人ほど客人がいた。



 しばし、待っていると順番が来て、四日ほどの金を店の店主に渡し、一番早そうな馬を借り出す。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ