表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ログインのみ弱小プレイヤーの魔導士  作者: 白魚
第12章  真理の行き先
133/139

133  真理の行き先Ⅵ

「きょう未明、予測される進路をかなり大幅に遅れて進行している恐れあり。距離から計算をして、明日も演習を行い、戦闘は明後日以降となる予想だ」



 教師はそう告げると、生徒たちは各自、自分たちの場所へと移動する。



 ――――やはり、何かおかしいですね。



 ――――昨日、少し職員室や地下道、地下室を探った甲斐がありました。




     ×     ×     ×




 昨日————



 エミリーは、職員室に潜り込んでいた。



「人がいませんね。教師は……そうですか、皆さん外に出ているのですね。だから、扉に鍵がかかっていたんですか……」



 鍵穴をヘアピンで簡単に開け、職員室に入ったエミリーは教師たちの資料を勝手に見ていた。



「それにしてもこんな物騒な時に良く職員室を空にできますね」



 エミリーは様々な資料を探している中、一枚の紙に目が止まった。



 ――――これは錬成陣? それとも魔法陣かしら?



 ――――一応、メモに取っておきましょう。



 エミリーは手帳にその陣を描き写し、教師たちが戻ってくる前に職員室を後にした。



 ――――それにしてもこの陣、なんでこんなのが職員室にあったのでしょうか?



 ――――この学園の地下に潜ってみましょう。



 エミリーは階段を伝って、一般の地下道を通る。



 やはり、地下は外よりも気温が低く寒い。



 地下水道は、何もなく自然に普通と流れていた。



 ――――どうやらここには何も変な場所が無いようですね。



 ――――どこからどこまで同じ形になっています。



 ――――奥まで来た意味が無かったようですね。帰りますか……。



 エミリーは、灯りを小さくして、元来た道を戻ろうとした。



「あれ? なんだか、ここの手触り変ですね?」



 エミリーは何かに気づく。



 右手に触れる感覚が何かおかしい。



 灯りをその壁に当てる。



 一見、普通の壁に見えるが、何かあった後には間違いない。



 足元を見ると、どこかで見たことのあるような跡。



 錬成された後だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ