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5-15  ネゴシ草原4


分身を馬車に戻すと、お嬢様が御者台の後ろに立っていた。


「アル、ばくれつを つかったな?」


お嬢様、するどい!


「そういう おもしろそうなことには、われもよばぬか!」


「ニャー(申し訳ございません)」


「つぎからは ぜったい よぶのじゃぞ。」


でも今回は誘わなくて良かった。


初見殺し勇者だった。  お嬢様でも負けていたかもしれない。


と思ったら、メリーアンのハイハイアタックに突撃された。


なにやら言っているので、メリーアンを抱っこすると、唇を奪われた。


メリーアン?


なにその笑顔?


気に入られてるのかな?


振り向けばルカとドロシーの冷たい目。


違います、奪われたんです。


ていうか、赤ちゃんですよ?  どんな趣味ですか?


逆向きに下ろすと、またハイハイアタックで遠くへ走り去った。


機動力がすごいな、メリーアン。


ていうか、また評判が落ちたぜ。 ずんどこだぜ。 不可抗力なのに。


て、あれ?  またまた勇者の気配?  当たり年か?


分身、アー、ゴー。


なにやらきょろきょろしているな。


ああ、さっきの勇者の連れか。


ぼっちじゃなかったのか。 女の子の魔法の勇者がパーティとか。


爆発しろ。  もうしてた。


「ニャー(あー、ごめんなさい。 剣の勇者はもう倒しました)」


「!? そんなばかな。 魔法は通用しないはずなのに・・・」


「ニャー(通用する魔法で倒しました。 のですが、どうしてひとりずつ来るのですか? 一度に来れば負けたかもです)」


「よくもケントを。 私が仇を取ります!!」


「ニャー(襲われたのはこっちなんですけど、どうしてこっちが悪者にされるのでしょうか。って)」


「ニャー(ああ、いけない! 思い出しました!)」


「ニャー(お嬢様も参戦希望でした。 少々お待ちください。 今、呼びます)」


本体がお嬢様と転移してきた。


本体が来たので、分身はお役目終了。


さようなら。


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