5-10 小都市ユシカゴ2
この街を出る前に、米とか海苔とかツナとかマヨとか、買っておこう。
味噌やら醤油やらも買っておきたいな。
分身たちに街を捜索させた。
ん? なんだ?
分身5号が犯罪現場に出くわした。
路地裏で女の子が袋に入れられ荷車に乗せられ連れさらわれた。
すわ? 誘拐?
猫の姿になって尾行させよう。
さらに分身。 屋根からも監視。 逃がさない。
アジトを見つけて襲撃だ。 ほかの誘拐された子も全て奪還する。
暴れる女の子を乗せた荷車は細い路地を右へ左へ走りぬけ、
古いボロボロの教会に連れて行かれた。
まわりの家もボロボロなものが多い。
いわゆるスラム街。 ここがアジトか。
中を覗く。
子供達が強制労働させられている。
老人のシスターが労働を見張っている。
聖職者に化けて偽装するとは。 バチ当たりめ。
全員で行く? リアル黄門様やっちゃう?
お嬢様の退屈しのぎに丁度いいかもしれない。
だけど安全確保のために下調べをしておこう。
猫の姿で中に忍び込む。
みんなで内職をしている。 内職て。 江戸時代の浪人か?
さらわれた女の子はシスターの老婆に怒られている。
どうやらここから逃げたけど、連れ戻されたらしい。
粗末な食事が配られた。
みんなでお祈りをしてから食事した。
大きな子は小さな子の面倒をみている。
あれ?
ここ孤児院じゃね?
あの女の子は内職がイヤで、逃げただけとか。
ヤバイヤバイ、犯罪組織のアジトとしてお嬢様が爆裂しまくるところだった。
あぶねえ。
その後、みんなで孤児院を訪問して、寄付を申し出た。




