5-9 小都市ユシカゴ
小都市ユシカゴに着いた。
が、別に必須なイベントもない。
宿に泊まって観光でもしますか。
適当に宿を決めてみんなで街に繰り出した。
街の中心の広場には何代か前の将軍の出身地ということで像が立っていた。
誰かわからん。
街の名物だという海苔巻きライスを食べた。
おにぎりやん!!
しかもツナマヨ!!
この街が一気に好きになった。
子供達と一緒に、ジャグリングの大道芸を見ていると、雨が降ってきた。
こりゃたまらんと宿に引き上げる。
宿には小さいながらも風呂があり、当たりの宿だった。
風呂から出ても夕ご飯まで時間がある。 どうしようか。
魔法で人生ゲームを作ってみんなで遊ぶことにした。
”勇者に襲われて怪我をする。 1回休み”
”魔物を倒して素材を売る。 100万儲ける”
”人族の町を占領する。 財産が倍になる”
物騒なゲームだな、おい。 作ったの誰だ? 俺か。
みんな目の色を変えて遊んでいる。
あ、お嬢様が、”魔物の大群に襲われる。 財産を全てなくす” のマスに止まってしまった。
「ちがうのじゃ。 まもののたいぐんごとき われがたいじしてやるのじゃ。」
いかん、お嬢様が暴れる。
お嬢様を連れて影空間へ避難(?)した。
お嬢様は泣き喚きながら辺り一面、爆裂しまくった。
やがて泣き疲れて眠ったところで戻ってきて、ベッドに寝かせた。
夕ご飯が来たら起こそう。
ゲームは続いていて、ルカが勝ったらしく、パカパカ言っている。
まだやってたのか。
てか、メリーアンがいないやん。 目を離したのか?
あ、ルカの背中で寝てたのか。 死角だった。
夕ご飯はすき焼きだった。
なにこの街、サイコー♪




