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5-8  牧草地帯


小都市ユシカゴは丘の向こうにある。


穀倉地帯を越えて、丘は牧草地帯だ。


魔物よけの柵の中に牛が見えて、子供達が喜んでいる。


俺はお嬢様が爆裂を使わないか、ハラハラしている。


牛は魔物じゃありませんからね、家畜ですからね。


ルカさん、ちゃんと教えてあげてくださいね。


そのとき馬車に衝撃があった。


なんだ?  牛に攻撃された?


違った。


馬車に牛が乗っていた。


はあ~??


ドロシーはおびえている。


お嬢様とクランベールは固まっている。


ルカは牛に押されてつぶれている。


そんな中、


メリーアンが牛からミルクを飲んでいた。


えっ? これって・・・


メリーアン、牛を召喚したのか?


ルカが悔しそうに牛を見ている。


どこからかハンカチを出してくわえだした。


いやいや、そういう問題じゃないでしょ!


「ニャー(ルカさん、この牛、メリーアン様が召喚したんですか?)」


「パカー(そのようです)」


って、どうすんの?


メリーアンに頼んで送還してもらわないと。


「ニャー(メリーアン様、牛さんを返してあげてくださいね)」


メリーアンはちらりとこちらを見た後、渋々というていで、牛を召還した。


さんざんミルクを飲んだのか、ふてぶてしくゲップをした。


ルカと自分のガードを超えるほど強力な召喚魔法を使うとは思わなかった。


これはなにか魔法を制限する魔導具を身につけさせたほうがいいな。


お嬢様とクランベールは初めて間近で見た牛に興奮していた。


そんなうるさい環境で、おなかいっぱいになったメリーアンは笑いながら おねむになっていた。


メリーアン、恐ろしい子。


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