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4-16  魔王城7


みんなでエリザベスお姉さまに詳しく説明した。


全部聞いたエリザベスお姉さまは、お城に住むことになった。


カトリーヌお姉さまがエリザベスお姉さまに何か仕事をしろとせっついているが、エリザベスお姉さまはかたくなに仕事を拒否している。


働いたら負けとか言っている。


「アル。」


「ニャー(はい、お嬢様)」


「エリザベスおねえさまは、なにが とくいなのじゃ?」


「ニャー(第三王女エリザベス様の得意魔法は、幻覚魔法です。 王族には効きませんが、それ以外には本物と見分けの付かない まぼろし を見せる事ができます)」


「では たびにでるあいだ われのすがたに なってもらって、かわりに まおうのしごとを してもらうのじゃ。」


「ニャー(それはいいアイデアです)」


働きたくないエリザベスお姉さまは盛大にゴネたが、カトリーヌお姉さまとシャーロットお姉さまが実務をし、お飾りで座っているだけという条件で しぶしぶ了承した。


エリザベスお姉さまは かわいいのに、残念な人だなあ。


あ、そう言えば。


「そういえば、いきのこりの おうじを みたのじゃ。 ウィリアム じゃったか。 あれはアホなので、あつかいは おねえさまたちに まかせるのじゃ。」


お姉さまたちは相談したあと、とても黒い笑顔で笑っていた。


何をする気だろう。  どうでもいいが。


では旅に出るのじゃ♪


「アル。」


「ニャー(はい、お嬢様)」


「こっそりあかちゃんと ルカ もつれていくのじゃ。」


「ニャー(かしこまりました)」




こうしてまた私たちは、例の 中だけ広い馬車で、旅を再開することにした。


メンバーは私、アル、クランベール、ドロシー、メリーアン、ルカ、である。


シルブプレは宰相?大臣?をやらせているので、お留守番だ。


うん、おじいさんはいらない。 うるさいし、臭いから。


赤ちゃんは必要だ。 かわいいから。


ルカも必要。 もふもふだから。


私はまだ子供だから、あんまり世界を知らないから、いろいろ見て回って見聞を広めなければいけないのだ。


魔王には必要なことなのだ。


「ではアル、しゅっぱつなのじゃ。」


「ニャー(かしこまりました)」




完   ~ ツテ猫の次回作にご期待ください ~




いやいやいや、終わらないのじゃ!!


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