4-15 魔王城6
こうして新生魔族の国ベリーランドは産声をあげた。
領地拡大路線は取りやめにして、国境戦線は全て休戦し、国境の維持のみの部隊配置とした。
但し侵略されたら迎撃するよ。
魔族軍はベリーランド防衛軍と名を変え、第1軍、第2軍はそのままで、有事の際に現地に向かう方式にした。
カトリーヌ、シャーロットは魔王城に住み、王族 兼 王宮警備隊にした。
あぶれた軍人は魔物退治、道路整備、農地開拓、土木工事など、国家の仕事を手伝ってもらった。
奴隷制は禁止とし、全ての部族の差別は禁止された。
ただし犯罪者には厳しく、有罪者は死刑とした。
あのね、理想の国じゃないの。 魔族の国なの。
国交は全面的に開放され、経済は自由とした。
ほかの細かいところは宰相のシルブプレに任せます。
それじゃあアル、クランベール、ドロシー、メリーアン、ルカ、
諸国漫遊の旅に行くよ。
止められた。
少なくともメリーアンとルカはダメと言われた。
赤ちゃんに旅は厳しいらしい。
赤ちゃんはかわいいのに。
ルカはもふもふなのに。
どうせ行くなら各国を遊説しろとも。
仕事じゃねーんだよっ!
そんなときに、エリザベスお姉さまと執事のベンガルが帰ってきた。
「なにこの国? どうなってんの?」 「ガオ(うわさを聞いて帰ってきたでえ)」
「エリザベス、無事だったか。」
「カトリーヌお姉さま、これはいったい?」
「エリザベスお姉さま♪」
「シャーロットも。 セフィーリアお姉さまは?」
「う。 セフィーリアお姉さまは、チャールズに殺されました。」
「なんてこと。 チャールズは?」
「チャールズはベアトリスが殺しました。 そして、今の魔王はベアトリスです。」
「えええ!?」 「ガオ(なんやてえ?)」
「エリザベスおねえさま。 こんにちは?」
「なぜ疑問系? いや、疑問があるのはこっちよ?」




