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4-7  ガルム王国国境


獣人の国ガルム王国との国境戦線で、魔族軍第2軍の将軍グルガーは、放心していた。


グルガーは魔族でありながらパワータイプである。


魔法を無視して力で相手をねじ伏せる戦法を得意としている。


いわゆる脳筋である。


それは魔法攻撃も物理攻撃も無効化する体あってのことである。


真っ向勝負では、魔王様と第1軍将軍ゴーガ以外に負けたことはなかった。


魔王様には力で、ゴーガには技で負けたと思っている。


その魔王様がご子息に殺された。


尊敬する魔王様が負けるなど、ありえない。


ご子息はそれほどの力の持ち主なのか?


だが、そのご子息が、今度はご息女に殺された。


どういうことだ?


なんだこの家族?


どういうことだ?


現状が理解できずに放心しているのだ。




頭のいい部下に、わかりやすく説明してもらった。


つまり魔王様はご子息に汚い手で殺された。


汚いご子息は、ご息女によって倒された。


これから新しい魔王を選ぶ武闘大会が始まる。


魔王になりたい場合は、仮魔王及び将軍全員と戦って勝てばよい。


ゴーガ様に勝てないと思っているのならば、ゴーガ様に下駄を預ける宣言をすればよい?


なるほど。


しかし戦いを前にそこから逃げることは、俺の矜持に反する。


ゴーガには勝てないかもしれないが、逃げずに戦う。


なに?


ふんふん。


仮魔王とは正々堂々戦わなければならないが、それ以外のものとは結果があればよい?


もっとわかりやすく言ってくれ。


グルガー様はほかの将軍より強いので、力ではかなわないと考えたほかの将軍から汚い手で暗殺される恐れがある?


それは・・・まずいな。


回避方法がある?


仮魔王の地位になれば、正々堂々としか戦えないので、暗殺される恐れはなくなる?


それでいこう。


ということは、ご息女を倒して仮魔王の地位を奪うのか。


うぬぬ、女子供に手を上げるのは、俺の矜持に反する。


もう少し考えさせてくれ。


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