4-5 魔王城
土魔法をブーストして魔王城を再建した。
みんなびっくりしている。
オレもびっくりしている。
こんな使い方もできるのか。
「ニャー(みなさん、好きな部屋を選んでください)」
みんな我先にと入って部屋を選んだが、ひとりは寂しいのか結局またみんな集まった。
「ニャー(お昼ご飯にしましょう)」
みんなでお昼ご飯を食べた。
「アル、まおう って なにをすればいいのじゃ?」
何をすればいいんだろう?
「ニャー(とりあえず宣言をしましょう)」
「せんげん って なんじゃ?」
「ニャー(世界中に自分が魔王になったと知らせることです)」
「わかったのじゃ。 で、なんといえばいいいのじゃ?」
「ニャー(まずお嬢様が新しい魔王であること、お嬢様は魔族の国をこういうふうにしたい、なので魔族の国のこれからの行動指針はこうである、でしょうか)」
「メエー(国名も新しくしたほうがいいでしょう)」
「ニャー(いいですね)」
「ではみんな こうほを ひとつずつ いうのじゃ。 われが そこから えらぶのじゃ。」
「ニャー(ベアトリス王国)」
「メエー(メリーアン王国)」
「クランベール王国。」
「ベアメリークラン。」
「パカー(ベリーランド)」
「ふむ、ベリーランド が きにいったのじゃ。」
えっ? 魔族の国なのに? そんな遊園地だか苺農園のような?
と、思ったが、当然 口には出さなかった。
「よし、せんげんするのじゃ。 せかいじゅうに きこえるように するのじゃ。」
「ニャー(かしこまりました)」
通信魔法を使って、世界中にお嬢様の声が聞こえるようにした。
「あーあー、ただいま まいくの てすとちゅう・・・よし」
「われの なは ベアトリス、だいにおうじをたおし、あたらしい まおう になったのじゃ。」
「われは くにのなまえを ベリーランド にかえる。 まぞくのくに ベリーランド じゃ。」
「われは このくにを にこにこ なかよしのくに にしたい。 なので せんそうはやめじゃ、みんな なかよく するのじゃ。」
「もんくの あるやつは かかってこい、せんそうなのじゃ。」




