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4-3  影空間


ここは影空間。


突然のメテオにシールド防御できるほどの実力者たちは、実空間に分身を置き、この影空間に避難していた。


「城の魔法防壁はどうしたのだ!」


「はっ、間違いなく二重に掛けられておりましたが、破られました。」


「そんなことが可能なのか?」


「はっ、我等がしたようにより大人数おおにんずうで術を上書きするか、もしくは魔法無効か魔法反射を使われたものと推定されます。」


「ニャー(さすが、優秀ですね)」


「だれだ!」


「ニャー(申し遅れました。 第五王女ベアトリス様の執事、アルフレッドと申します)」


「ベアトリスだと? そんな名に覚えはない!」


「前魔王様の側室ヴィクトリア様の次女です。 王位継承資格を持つ第五王女で間違いございません。」


「そうか。 猫、継承資格者の過半数のメダルをもって魔王に支持された我に歯向かうは反逆ぞ!」


「ニャー(謀殺で手に入れたメダルなど無意味です。 こちらは次期魔王の冠をいただいています。)」


「次期魔王の冠だと!?」


「なんだ、それは。」


「チャールズ様、いえ魔王様、次期魔王の冠は前魔王より次期魔王に相応ふさわしいと認められたものにおくられる次期魔王のあかしでございます。 メダルによる法定相続より優先される遺言相続です。」


「なんだと? すると魔王は」


「正式な魔王継承者は、ベアトリス様ということになります。 ただし、その次期魔王の冠が本物ならば、ですが。」


「ニャー(魔王城の二重の魔法防壁を魔法反射で相殺して消しただけでは、次期魔王の冠の本物の証明として不足でしょうか。)」


「いや、本物か偽物かなど些細ささいな問題でしかない。 要は、この世に存在するかしないかだ。 消せ!」


アルに向かって数多あまたの高位攻撃魔法が放たれた。


だが、それらはことごとく反射され、ほとんどの高位魔族は重傷を負った。


「ニャー(第二王子チャールズ様、通常空間の分身たちの現状は把握できますか?)」


「! 全滅だと?」


「ニャー(ベアトリスお嬢様が魔王スキル”連鎖爆裂”を使われました。 軍隊やバッタの大群を一度に全滅させうる魔王様だけの必殺技です。 え? 技をご覧になりたい?)」


「待て!」


「ニャー(かしこまりました)」


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