表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/167

3-14  白亜の塔7


お嬢様のお母上様であり、魔王妃様のひとり、ヴィクトリア様が、言いたいことを言って消えた。


もっと親子の情愛を示していただきたかった。


お嬢様が寂しくてお泣きになっている。


だというのに王妃様は魔王の相続のことばかり。


これがラスボスモンスターの、モンスターペアレンツだな。


などと言ってる場合じゃない、とんでもないことになってしまった。


結局、極闇の首飾りがもらえなかったばかりか、もらえたのは次期魔王の冠。


そんなのいらない。


魔族の国に関わる気は全くない。


ましてや魔王なんてとんでもない。


お嬢様と私はどこかで平穏に暮らす予定なのだ。


どこか追っ手も暗殺者も来ないところまで逃げきって。


あ、お嬢様もそうですよね。


同じ気持ちですよね。


ヤバイ、ちゃんとお話してなかったツケがこんなところで来るとは。


きちんと話さなくては。


「ニャー(お嬢様・・・)」


「アル。」


「ニャー(はい)」


「われはまおうになるぞ!」


マジか!


「おかあさまからのゆいごんじゃ! まぞくのまおうに、われはなる!」


いやいや、王妃とっくに死んでますから。


あれ? でも遺言は正しいのか。


それを伝えるために塔に残留思念が。


意思のある残留思念とは、さすが魔王妃というべきか。


しかし、何もかも裏目に出てしまった。


ああ、不幸だ。


だがご主人様のご命令は絶対なのだ。


それが有能(自称)執事道。


「ニャー(かしこまりました)」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ