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3-8  白亜の塔


夕方、馬車は塔の近くの遺跡に着いた。


遺跡というか、墓地だった。


辺り一面墓標であり、その中央に塔が建っていた。


「ここで野宿するのは止めませんか?」


ドロシーがキリッとした顔で言っているが、首から下が動揺していておもしろい。


道中襲ってきた魔物を倒したって聞いたんだけどなあ。 お嬢様が手を貸したらしいが。


お嬢様はケロッとしている。 さすがです。


クランベール様は目が泳いでいる。


メリーベル様とルカは平気そうだ。 さすが赤ちゃんと乳母。


シルブプレは?


不思議なダンスを踊っている。


「ニャー(わかりました。 馬車空間ごと収納袋に入っていてください。 塔に入って丁度いい場所を探します。)」




塔に入るといきなり落とし穴だった。


意地悪な罠だなあ。 引っかからないけど。


閉まる床の仕掛けの奥に王子と執事と護衛が見えた気がしたが、見なかったことにした。


さっそく使い魔を飛ばして迷宮の正解路を把握しようとしたが、できなかった。


ん? ズルは許さない系ダンジョンかな?


ではこちらも本気で、「ニャー(ユニークスキル”にゃんこの目”)」


”猫の目”により全てを見通し、本気でズルをすることにした。


やっぱりこのへんかな。


1階ロビー(?)の辺りが一番広くて、魔物密度も低くて、魔物も弱いので、ここで一夜を過ごすことにした。


馬車を出してシールドで守るだけですが。


「ニャー(やはりこのダンジョンは精神耐性を含む闇魔法全般の耐性が強化できるダンジョンみたいですね。 基本ゴーストで精神攻撃です)」


「私も行ったほうがいいのでしょうか?」 ガタガタ


「ニャー(クランベール様にはまだ危険です。 全員とパーティーを組んでおきますので、レベル上げのお手伝いにはなりますよ)」


「ニャー(あとすごく意地悪な迷宮の作りになっているようです。 まず一度地下に降りる経路を進まないと、5階以上へは進めない構造になっています。 そんな仕掛けがあちらこちらに。 罠も落とし穴が多いし、これは踏破させる気ないですね)」


「メエー(ウィリアム様は見えましたか?)」


「ニャー(一階入り口の落とし穴に落ちたようです。 あそこは隠し扉からすぐに外に出られるんですが、みなさん気付いていないようでした。 面倒なので放置です)」


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