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2-17  オーミの街2


しかしこの魔族、気配を消しているつもりで漏れているのか、わざとそうして隙を見せているのか、どっちだ?


わざとでなければ、弱いぞ?


単独でわざわざ向かってくる意味がわからない。


『メエーー!』


睡眠の精神攻撃か。 オレには効かない。


だがお嬢様だったら効いていた。 こいつは排除決定だ。


『ニャー!』


逆に威圧して拘束の精神攻撃をかけた。 最後に話だけは聞いてやろう。


『ニャー(動かなければこちらから行くことはありませんでした。 なぜ動いたのです?)』


『メエー(あなたたちが明らかに私たちより強いからです。 むざむざとやられるわけにはいきません)』


『ニャー(! あなたはシルブプレさん? ではメリーアン様ですか?)』


『メエー(そういうあなたはアルフレッドさん。 ではベアトリス様ですか?)』


『ニャー(正直に答えてください。 あなたがたは第二王子側ですか?)』


『メエー(そちらこそ、第二王子側ですか?)』


『ニャー(こちらは逃げているところです。 だから接触を避けていました)』


『メエー(こちらもそうですが、こちらは戦力がほとんどありません。 だから全ての兄弟が脅威で、見つかれば死にます。 なので排除に来たのです)」


『ニャー(あなたたちの事情はわかりました。 といってこのまま放置して第二王子側に捕まってこちらの情報を漏らされるのは困ります。 なので選んでください。 双方の動向を見張りながら私たちの逃避行に同行するか、もしくは・・・)』


『メエー(ここで亡き者となるかですか。 それは脅迫と言うんですよ。 しかも姉妹で一緒にいたらいずれは・・・。 しかし選択の余地はないですね、わかりました、同行します。 メリーアンお嬢様の命が最優先ですから)』


『メエー(今から連れてきます。 術を解いて下さい)』


『ニャー(わかりました)』


羊の執事シルブプレは、次元のトンネルを作り、穴に飛び込んだ。


魔力は捕捉してるから逃げるつもりはないだろう。


しばらくするとシルブプレと、アルパカ獣人と、獣人に抱かれた赤子のベアトリス様の妹、メリーアン様が現れた。


「メエー(乳母のルカと、メリーアン様です。 ルカ、こちらはベアトリス様の執事のアルフレッドさんです。)」


「パカー(はじめまして、ルカです。 そしてこちらがメリーアン様です。)」


待て。 ちょっと待ってくれ。 オレは今混乱している。


これはバカにされているのか? 怒っていいところなのか?


アルパカの鳴き声が ”パカー” のわけがないだろう?


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