2-13 土の迷宮3
中ボス部屋の宝箱には黄土色のシンプルな指輪が入っていた。
物理耐性50%アップの効果が付与されていた。
あからさまにガッカリするお嬢様。
「それはいらないのじゃ。 クランベールにやるのじゃ。」
「私は守られている身なので、ドロシーが使ってください。」
これがあればもっと強い剣でも受け止められるかも。
「ありがたく頂戴します。」
ドロシーは右手の人差し指に指輪をはめた。
「ニャー(そろそろ夕刻です。 今日はここまでに致しましょう)」
普通は大きなダンジョンでは中でキャンプして何日も潜って攻略するのが普通だが、我らのチームは未成年が多いので健康的に日帰りダンジョン攻略である。
「ニャー(実はこれはダンジョン専用の転移石で、)」
拾っておいた魚人の魔石が、以下略。
ダンジョンの1階入口近くまで転移した。
「ニャー(あと、ふたつの転移石を同時に使うと、ちょっとした裏技が)」
オーミの街の中心部へ転移した。
「「おおーっ!?」」
「ニャー(急いで宿を探しましょう)」
なんでこれで騙されているのが気付かないのか、だんだん不思議になってきた。
幸い高級めの宿に空きがあった。
食事もなかなかの味で、お嬢様も満足してくれた。
部屋の空間を広げて天蓋付きベッドを出し、明日に備えて寝た。
「きょうはわれのはらのすくようなかつやくを、そのめでしかとみるがよい!」
お嬢様、すくのは胸です。
21階層の魔物はスナヘビだった。
「ヘビはきらいじゃ。」
ドロシーにお嬢様たちの護衛をまかせ、ヘビたちを一掃した。
22階層の魔物は大サソリだった。
「むしはきらいじゃ。」
飛ばしてくる毒ごと、みんな真っ二つにした。
23階層の魔物はスナウミウシだった。
「きもちわるいのじゃ。」
塩で縮めて細切れにした。
活躍できないお嬢様のご機嫌は急降下だ。
どうか次の階層こそお嬢様が大活躍できますように。




