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8-14  ケルナグール4


くそっ、これが マーフィーの法則 か。


不都合が起こる可能性のあるとき、それはいつか必ず起こる。



明け方 大地震 が起こり、宿屋は潰された。



我々はシールドの張った空間にいたので無傷だったが、地下街の被害は想像を絶する。


まずは状況把握。  そして人命救助。


その後でドラゴンに文句を言いに行く。  絶対にだ。


みんなをラプラスに収納し、上空に待機させる。


空中では、地震の影響は皆無。  地震には無敵だ。


ポセインチアを出して、埋もれた地下街の土砂を除かせる。


生命反応のあるところを優先。


ユニークスキル ”猫の手を借りる” で、お嬢様の 【超能力】 を借りて、自分も 念動力サイコキネシス で土砂をどかす。


もっと手が要る。  分身を100人出す。  ラプラスも重機に変形させて手伝わせるか。


救護テントを作って怪我人を治療。


みんなも手伝いたいと言ってくれた。  それでは怪我人に 回復ヒールをお願いします。


不幸中の幸い、ドワーフたちの生命力が強いのと、街が落盤に備えてのシェルター構造になっているらしく、人的被害は驚くほど少なかった。


無事なドワーフも一緒になって救出に参加してくれて、その日の夕方には ほとんどのドワーフの救出が終わった。


あとは残念ながら生命反応がない。  遺体の捜索はドワーフにまかせる。


次は生存者への炊き出しだ。  大鍋で芋と野菜の具沢山の猪汁ボアじるを作る。


子供たちも配膳を手伝う。  全員給食のエプロンと三角巾を着用させる。


仮設の小屋も建てなければ。  寒空に外では寝られない。


そのころにはドワーフたちも自分で動き出し、土魔法でどんどん仮設小屋を作り出していった。


幸い、水や緊急に必要な生活物資に丁度いい魔導具も、掘り出した備蓄倉庫にあったようだ。


しかし首都が壊滅するとはなあ。


遠くの山の亀裂からは、溶岩も顔をのぞかせている。


ドワーフの市長さんらしき人から救助活動を感謝された。


いえいえ、ずっとは できませんので。  あとはよろしくお願いします。


ドワーフたちが組織だってきたので、我々は撤収することにした。


ポセインチアを回収し、ラプラスで上空に飛び立った。


一日中動いたので、みんな くたくた だ。


仕方が無いので、今日はこのまま休もう。


それで明日は、みんなでドラゴンに、お仕置きに行こう。


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