8-6 ムチャシバク2 (※イラストあり)
「ニャー(あっ、サービスカウンターだ)」
ドワーフの受付嬢がいる。
よかった、かわいい。 ユーミルのパターンだ。 赤毛パーマだけど。
ラノベによっては、ヒゲモジャとかムキムキとか、ドワーフ女子が かわいくないパターンもあるから、かわいいパターンで良かった。
「ニャー(すみません)」
「いらっしゃいませ。」
「ニャー(観光で来たんですけど、食事処と 見処を 教えてください)」
「少々おまちください。」
なにやらぱらぱらと見たあと、
「料理好きのドワーフは 泉の広場 に集まっています。 そこでいろいろお召し上がりになられてはいかがでしょうか。 そちらには自信の作品群も展示されていますので、それらが見処ですね。 道なりに100メルほどお進みください。」
「ニャー(ありがとう)」
「どういたしまして。」
「ニャー(ところで どうして村にサービスカウンターがあるんですか?)」
「はい、私は、サービスカウンターオタクなのです。」
なんじゃそりゃ。
え? ドワーフってみんなオタクなの?
ああ、ドワーフって職人のイメージがある。 オタクを追求して職人になるのか。
泉の広場にはたくさんの屋台が出ていて、いろいろなものが売っていた。
みんなそれぞれ好きなものの屋台に行って、思い思いに食べていた。 オレは支払い係で忙しい。
落ち着いた後、オレは何の肉かわからないカツ丼を食った。 うまかった。
みんなでソフトクリームをなめながら、展示作品を見に行った。
ドロシーが立派な剣に見入っていた。
クランベールは少女の彫刻。
もちろんお嬢様は宝石コーナー。
ベルは何かの絵を見ている。 首を傾けて見ているから、ベルにも何かわかっていないようだ。
ジャックは何に興味があるのだろう。
折り紙の大作を見ている。 でかい、うん、これはすごいな。 龍 なんてどうやって折るのかさっぱりわからない。
ジャック、鶴 だったら折ってあげるよ。




