8-3 ナグルドツク国3
「わん(ジャックには、ゆきだるまの くびを つくって ほしいのですー)」
「パカー!」
「わん(あ、メリーアン、ゆきだるまを たべちゃ めっ、なのですー)」
「これは・・・塔?」
「にしては 低いですし、小さいですね、クランベール様。」
『ちょっと上からのぞいてくる~!』
「たのんだ、ティンプル。」
『ギャーー!!』
「どうした!?」
ズボッ!
『ふしゅうぅぅ。 上はダメ。 熱い。 すごく熱い。』
「熱い??」
「わかった! エントツ!」
「煙突? これが?」
「だから周りの雪が溶けているんだわ。 きっとそう。」
「これが煙突だったら、燃えているのは・・・地下?」
『わかったよ~。』
「ニャー(お帰りなさい)」 キリッ。
「こたつで キリッ としても、ダメでしょ。」
「なにが わかったのじゃ~?」
「わん(メリーアンは すごいパワーなのですー! ジャックの つくった ゆきだまを ぶっこわしたのですー!)」
「メリーアンは、すごいのじゃ~。」
「わん(なので、ジャックの カボチャを載せて、ゆきだるまに したのですー。)」
なんですとー!?
「ニャー(ジャ、ジャックはどこに?)」
「わん(そこなのですー。 あ、もう カボチャを かぶったのですー。)」
ガーーン!
見たかった。。
「って、雪だるまの話じゃなくって、」
「地下で何かが燃えているみたい ってことが、わかりました。」
「ニャー(地下?)」




