7-7 エレーヌの森3 (※イラストあり)
はい、パレード終わり! みんな、解散! 解散!
全員に参加賞の、魔力 団子 をあげるから、お願いだから解散ー!
馬車は降ろして、と。 クイーン・ポセインチア も湖に帰っていいよ。
え? 帰らない? ついてくる? そうか、(ため息)。
えっと、クイーン・ポセインチア、小さくなれる? おお、なれるのか。
よしよし、鉢植えサイズ。 ベルとティンプルとジャック、きみたち中心で、花のお世話、よろしく。
と、いうわけで、お待たせしました。
ぜひ観光させてください。
「よし、それならいいだろう。」
「とでも言うと思ったか! 全員拘束しろ!」
「お待ちなさい。」
「女王、なぜです?」
「女王ではありません。 私は巫女です。 そのものたちに無礼を働いてはなりません。 これは大樹様の御意思です。」
「大樹様! ははぁー。」
拘束しようとしたエルフの猛者たちは全員引き下がった。
「さて、猫獣人のあなた、あなたの名は?」
「ニャー(私はアルフレッドと申します)」
「アルフレッドさん、どういうわけか、我らが敬う大樹様が、あなたたちに興味がお有りのようなのです。 一緒に会いに来てはいただけませんか? 申し遅れました、私は大樹様の巫女の ミモザアカシア といいます。 エルフの国の代表をしています。 種族はハイエルフです。」
ハイエルフ と聞くと、森永ハイソフト を思い出すのは、オレだけか?
「ニャー(はい、よろこんで)」
よくわからないけど、観光させてもらえることになったので、結果オーライ。
ノーマルモードの馬車で、エルフに囲まれながらゆっくりついていく。
なんかでもこう囲まれてると、観光というより護送じゃないか?
誘ってみるか。
「ニャー(ミモザアカシアさん、よろしかったらこちらの馬車に乗りませんか?)」
「無礼な! だまれ! 猫!」
「やめなさい! 無礼はなりません。 ご招待、お受けしましょう。」
「巫女様?」
「ニャー(お手をどうぞ。 お嬢様&みなさん、エルフの方ですよ。 いろいろお聞きして、エルフの国のことを教えてもらいましょう)」




