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6-18  ガルム王城


毎日練習して、普通の ファイアボール が撃てるようになった頃、やっとお城が見えてきました。


尻尾癌しっぽがんを治すためにお城を出て幾星霜 (なんにちだっけ)、ベルは目的を果たして帰ってきました。


お付きの人たちはみんな死んじゃったけど・・・。


丁度 湖側に墓地があって、お母さんのお墓もあるので、着いたらご挨拶をしていきましょう。  なのです。




お城の側まで来てシーマンたちにお別れをいい、お礼のお土産を渡し、船馬車は崖の上まで浮き上がりました。


船馬車はパタパタと変形し、普通の馬車になり、墓地のそばに着地しました。


お母さんのお墓にお参りと報告をして馬車に戻ると、みんなが相談をしていました。


「かえりは いろいろな じゅうじんの むらを まわりたいのじゃ。」


えっ?  もう帰るの?


「わん(まってください! おれいも したいので もっとゆっくり していってください!)」


「わかったのじゃ。」


「ニャー(では お言葉に 甘えます)」


よかったのです。  恩知らずにならずに済んだのです。


「わん(こちらです)」


いつのまにか馬車は消えていて、みんなでぞろぞろと歩いて行きました。



墓地を出ると城兵たちに見つかりました。


「ワン(何者だ!)」


「わん(だい26おうじょの ベル です)」


「ワン(ええと、26、26・・・)」


城兵は似顔絵帳を出して確認しています。  顔を覚えていて欲しいです。


「ワン(本物だ! ベル王女様、お帰りなさいませ)」


「わん(おんじん たちに おれい がしたいので、さきぶれ を だしてください)」


「ワン(はっ!)」


私たちは庭園を案内しながら、お城に近づきました。


キンッ、キンッ。


へんな音がしたのでそちらを見ますが、とくに変なところはありません。  謎です。


お城に着くと、大臣が出迎えていました。  びっくりした顔をしています。


「ガオ(よく・・・ご無事で・・・)」


「わん(このかた たちが、わたしの やまいを なおして くれたのです)」


「ガオ(それはそれは、おめでとうございます。 そして、おかえりなさい、ベル王女様)」


「わん(ただいま)」


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