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6-12  ゴーズ砂漠6   (※イラストあり)


すごいのです!  すごいのです!  私は鳥になったのです!


ずーっと遠くまで見えるのです!  砂漠の岩が小さく見えるのです!


遠くの山が下に見えるのです!  すごく速くて風もすごいのです!


私は今、空を飛んでいるのです!  正確には私の乗った馬車ですけども。


こんなの初めてなのです!  これは空を飛べるすごい馬車なのです!


みんなも窓にかぶりつきでキャーキャー言っているのです。


アルパカの人と、大きい人間の人だけ、うずくまって震えているのです?


これなら獣人の国まで、あっという間 なのです。




「ニャー(砂漠の終わりに着きましたので着陸します)」


「このままじゃ! このままとんでいくのじゃ!」


「ニャー(申し訳ありませんが、国境です)」


「む~。。」




あああ、残念。  地面に降りてしまったのです。


しかしこれはすごい馬車なのです。  なんか広いなとは思っていましたが、まさか空を飛べるなんて。


欲しいのです。  欲しくなってしまったのです。


でも命の恩人に、これをくれ とは 言えないのです。


でももしもう一台あるのなら、獣人の国の王族として、そう、国のために欲しがるのは、悪いことじゃないと思うのです。


ダメもとで言ってみるのです。  勇気を出すのです。


「わん(このばしゃ、ほしいのですっ!)」


「ニャー(は?)」


あわわ、なんだかいろいろ すっぽかした気がするのです。


「ニャー(私は御者でただの執事です。 どうかベアトリス様にお伺いください)」


「わん(わかりました)」


そうでした。  猫の執事さんのご主人はあの黒服の女の子。


「わん(このばしゃが ほしいのです。 うっていただけませんか?)」


「ん?」


「そうじゃのう、たしか この ばしゃの もちぬしは、クランベールなのじゃ。」


「わん(わかりました)」


クランベールというのは、確かあの きれいなお姉さん。


「わん(クランベールさん、このばしゃが きにいりました。 なのです。 もし もう いちだい おもちでしたら、ぜひ うっていただきたいのですが)」


「へ?」


「いいですよ。 お金もいりません。 ただお姉さんは、かわいい女の子が大好きなのです。 なのでベルちゃんが、私のものになってくれるなら、それと交換だったら、いいですよ?」


「わん(わん?)」


こっ、これは?  女の子が大好きということは、女の子をバリバリ食べるのです?


やっぱり私、食べられちゃうのです?


そっ、それだけはお断りしなくちゃ、なのです。


「わん(やっぱり けっこう なのですー!!)」


お姉さん、怖いのです~!!


おまけのイラスト

ベル

挿絵(By みてみん)

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