表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/167

5-28  セモール村2   (※イラストあり)


「アル、あいつら ひどいのじゃ。 われのことを ちんちくりん だの れっかのじゃひめ だの いうのじゃ。」


涙目で戻ってきたお嬢様を抱きかかえる。


「ニャー(そんなことはございません。 お嬢様は世界一かわいい のじゃ姫 です)」


ビリビリビリ   「ニャー!(ニャー!)」


「ニャー(ど、どうして私に電撃を?)」


「なぜだか バカにされたような きが したのじゃ。」


なぜバレたし。


「アル、このむら、やきはらって いいか?」


「ニャー(お待ちください、お嬢様。 なかにはいい妖精もいるかもしれません。 それにまだ口だけで、危害を加えられてはいません。 個別に対処しましょう。 まずは村の代表に会いに行きましょう)」


「ことばも あくしつな ぼうりょくだと おもうのじゃ。」


「ニャー(ティンプル! 村の代表まで案内してください)」


『呼んだ~? え? 代表? 妖精王様かな? わかった~、こっちこっち~。』


みんなで妖精王様に会いにいくことにした。




『うっわ、けものよ、けもの。 なんかけものくさ~いww』


『人間もいる~。 人間って同族を殺すのよね~、バカで野蛮~ww』


『ねえねえ、あの赤ちゃん、柔らかそうじゃない~? あれをボール代わりにドッジボールしようよ~ww』




ホントろくでもねえな。


見た目はとってもメルヘンな妖精の村、お花畑の真ん中に、花で飾られた白い小さないおりがあり、


白いテーブルセットで、人と同じ大きさの綺麗な妖精の娘が、優雅に花の蜜のお茶をたしなんでいた。


『妖精王様~、ティンプルで~す!』


娘は無視してこちらを見ようともしない。


『なんかこいつらが妖精王様に会いたいんだって~!』


こいつらて。


まあ ティンプルは ポンコツなだけだから、まだいいか。


「ニャー(妖精王様、はじめまして)」


一瞥いちべつしたがすぐ目線を戻す。


「ニャー(魔族の国ベリーランドの魔王様の執事、アルフレッドと申します。 そしてこちらの方が)」


「われが まおうの ベアトリス じゃ。」


妖精王はお茶を吹き出した。


おまけのイラスト

妖精女王

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ