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詩*日常から*

オープンカフェ

作者: a i o

冷やされた朝の海岸線

小さなオープンカフェの

艶やかな黒いマグと

淵までみなぎるたっぷりのラテ

描かれた葉っぱの絵が

息を吹きかける度にゆれる


観光客の疎らな足並み

無邪気な笑い声と

まだ満ち足りない好奇心が

新鮮なまま通り過ぎれば

目の端によぎる憧憬

昨日の靴を履いた足を組む


海面を点滅する白い光は

美しく加工された

ポストカードのように夢みがちで

ラテの軽い泡は

うっすらと上唇をなぞり消えていく

掠めるのは焦燥より薄いから

余分に透けていく遠い朝


潮風は

水平線を行き渡らせて

木のベンチ

街路樹の椰子、珈琲の香り

まばたきは眩しさに反応するよりも

古びた壁に写真を貼りつけるように


低く雲の浮かぶ空に

定まらない視線を置いて

見つめ返すように認められたい

私もまたその景色として

平らかに眺められるように




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― 新着の感想 ―
[良い点] ラテの描写がすきです(笑)
2017/11/10 15:41 退会済み
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