プロローグ
心霊探偵部 - すべてのプロローグ -
この世界には、『シーレ・ターティブ』という「血の流れ」を持つ人々がいる。
『シーレ・ターティブ』という名は、
『シーレ・ターティブ』の「血の流れ」を持つ人々が、自らで名乗った名だ。
『シーレ・ターティブ』は世界中に存在している。
歴史には記されることはない存在であるが、彼らが存在していたから
現在、歴史は時を刻み続けている。
『シーレ・ターティブ』たちが、別の世界から現れた、また、突如生まれた
「闇」を打ち破り、または封じてきたからである。
闇を、
あるときは「旗に」
あるときは「剣に」
あるときは「宝石に」
あるときは「仮面に」「宝箱に」
あるときは「海底に」
あるときは「鏡に」
数々の闇を封じてきた。
『シーレ・ターティブ』の『血』が、自然界に存在するあらゆる現象を
つかさどる力を、人間の体に目覚めさせる。
たとえば「炎」「剣」「光」
『血』は『血識』として次の世代次の世代へと受け継がれていく。
だが、その受け継がれた『血』が目覚めなければ「力」が目覚めることはない。
そして、『血』の目覚めは世代を増やすにつれ、難しくなっていく。
しかし、『血』が目覚めれば『血識』が発動し、自分の持つ「力」を
『 何の訓練もなく、自由に使えるようになる。』
『血』は、何もきっかけがなくても目覚めるときもあれば、
なにかしら「トリガー」がなければ目覚めないときがある。
そして、その『血』は互いに惹かれあう。
同じ時代に生まれ、同じ場所へ赴き、そして出会う。
力を重ねあい、「想いの力を力に変え、無限を超える。」
だが、この『血』そして、『血識』を狙う『闇の存在』もいる。
そして、『シーレ・ターティブ』というこの言葉は、
『シーレ・ターティブ』の力を継ぐものすべての脳裏に
いつも存在している。
そして、この『シーレ・ターティブ』という言葉の響きは、
唯一無二の存在であり、奇跡をも引き起こす・・・かもしれない。
そして、
また新たな時代の、『シーレ・ターティブ』の目覚めの時が
近づこうとしていた。
「 心霊探偵部 」
『シーレ・ターティブ』に良く似た響きのこの言葉を、
無意識に発し、新たな『シーレ・ターティブ』たちが、集う。
すべてのプロローグ
それは、はるかはるか、気の遠くなる昔から、はじまっていた。
タイの国旗が、体育館で、風もないのに揺れていた。