どうして
進まない!シリアス続きます。
階段を駆け上がる。…まさか、まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか…
ドアを開ける。
最初に目に入ったのは私が好きなお姉ちゃんの髪だった。
「お姉ちゃん……!」
かたわらには、いつもお姉ちゃんが服用していた薬と、ペットボトルが転がっていた………………………
あの後、呆然と立っていた私を見つけたのは仕事から帰ってきた父だった。その後のことは、あまり、覚えていない。はっきりしていることは、冷たくなったお姉ちゃんの手と、ペットボトルに入っていたらしい薬物を所持していた母の言葉だった。
「あの2人……月星と夕がいたから私は幸せになれなかったのよ?なぜ、殺したらいけないの?それにこの薬をくれたあの子にも感謝しなきゃ!計画を考えてくれたのもあの子だったし!……私はこれで幸せになれるわ!」
優しく美しい母の姿が頭をよぎったが、そんなことも考えていられなかった。
あれから、姉のお葬式、母の裁判があった。けれど私は参加すらもできなかった。悲しくて悲しくて悲しかったのに涙は出ない。
私はどうすればいいの?
その時、私の携帯が鳴り響いた。おかしいな……携帯は電池がなかったはずなのに……
メールだった。送ってきたのは……
悲しいよぅ泣