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生きてる証

作者: 春乃 凪那

もう君は動かない

僕の手の中で真っ赤に染まっていた君

腹からどんどん温かい液が流れてきて

やがて冷たくなった


もう今の君はどこにナイフを当てても

肉を切り裂こうともそこからは何もでてこない


もう一度君の生きてる証が見たい


そっと君の頬にナイフを当てても君は何も変わらない


まるで人形のようだ



笑わない、涙を流さない、何も見えない



生きてる証


それが見たくて僕は最後に自分の腕にそっとナイフを当てた



肉を切り裂く感覚がして

やがて痛みが伴った


そこから赤が溢れて

今僕が作った君の傷跡に流れた

まるで君が血を流したようで僕は嬉しかった



もう二度と見れない君の証を

僕のもので

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