6話 実力確認 前編
やっぱりゴロー君はすごいや
ーー佐藤寿也ーー
一通り徹や隼人も自己紹介を終えた。
「ようし!!!お前ら志望のポジションは何処だ!?」
「あ、俺セカンド志望です」
「俺は外野ッス!」
へえ、徹がセカンドで、健が外野か。
「お前は何処だ!?水江!!」
お願いだから耳元で叫ばないで。
「ああ、ええと·····」
「コイツは投手っすよ。」
徹が間髪入れずに答えた。
「む!投手か!」
みんな顔を輝かせた。
「うちは投手力がなくてね。エースが欲しかったんだ」
秋一が補足で言う。
「・・・・・期待・・・・・・」
「とりあえず実力を見たい!!若峰からテストだ!!!」
「そうこなくっちゃ」
三人とも結構やる気だった。
テスト内容は野手はノック、フリーバッティング。投手はピッチング、フリーバッティングという内容だ。
「いくぞ!!!!若峰!!!!」
「さーて、行きますか!」
カキィィィン!
「し、しまった・・・。ちょっとやり過ぎたか?」
キレイなクリーンヒットとなるコース。だが
「っよ!」
バシィ。ジャンピングキャッチ。
「う、上手い・・・・」
皆捕れないと思っていたようだ。
「いいあたりのクリーンヒットだと思ったんだが。」
「ミネッチならあのくらい楽勝っしょ」
2球目、3球目も徹はとりつづける
「よし!!!なかなかいい!!!ところで出身は何処だ?」
「俺と、健は横浜シニア出身です。」
「え!?」
面白い、皆おなじリアクション。
「何でまたウチなんかに?」
「まあ、家から近かったんで。」
「横浜シニアっていったら、全国大会優勝シニアじゃないか」