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冬、煌々  作者: 花岡巳殿
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 冬の宵のことだ。

 初島屋の四男が帰って来ないといって、先代の嫁が店先の通りで騒いでいた。

 徐々に冷え込んでくる頃合。桶の水は今朝から氷が張っていて、まだ溶けていない。

 他の家族が早々店を閉め、探しに行ったというのに、三男は店に残って土間を箒で掃いていた。

 店先に塵を掃き出し、ピキリ、という鋭い音が人通り少なくなった通りに響く。戸の傍に置いてあった桶を覗き込んだ三男は、はっと息を呑んだ。

 町外れの麓。弟を探し駆け回っていた次男が、氷の張った小川に一カ所、両腕で作る丸ほどの大きな穴を見つけたのはその時だ。

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