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【78】王歴507年 マトラ王立魔法学校の生徒たち

 ――マトラ王歴507年


 マトラ王立魔法学校は、その名の通りマトラ王国により設立された、魔導士を育成する為の教育機関である。

 王国内の魔導の素質を持った者の殆どは、この学校に集められて基礎から魔導を習う。が、同じ魔導を持つ者でも、聖職者志望の者はより専門的な知識を得る為、通常ナボラの教会に入る事になる。

 カリキュラムは魔法に特化しており、そのメインは精霊魔法ではあるが、それ以外の魔法を専攻する者もここへ通う事になる。

 実はマトラ王国は国力の更なる向上の要として、魔導士の育成に力を入れようとしているのだが、この話は今は置いておこう。


 担任のアローラは手をパンパンと叩き、生徒たちの注目を集めた。騒がしかった教室が一瞬で静かになった。

 アローラは栗色の美しく長い髪を、青地に白いラインの入ったリボンで結い、トレードマークと言える鮮やかな青い改良ローブ。そして頭には、白いリボンの入った青いとんがり帽子と言う、絵に描いた様な魔法使いらしいスタイルをしている。

「さて、みなさん。今日の授業はこれでおわりよぉ。寄り道しないで帰りなさいねぇ」

 日直が号令をかけると、生徒たちはバラバラと帰りはじめた。



「ナシルーッ!」

 そう呼ばれる少女に大きな声をかけたのは、スフェーンだった。スフェーンはカバンを片手にナシルの元に走り寄ると、向き合った状態で両肩をむんずと掴んだ。

「おぉっ? どしたー? って近い近い! 好きになっちゃうじゃん!」

 その言葉にピクっと反応したのはシンナバーだった。

『何言ってるの!? スフェーンのハートをわしづかみしていいのは、あたしだけって決まってるじゃない! あ、ダメだ。おチビがいたよ』

 シンナバーはおチビこと、ルビー・サファイヤの方へ視線を向けると、スフェーンとナシルもルビーを注目した。

「むむっ!?」

 ルビーが自分のあだ名を呼ばれた事に反応する。丁度帰ろうと椅子から立ち上がった所だった。

「おチビたーん! ほらほら、あんたもこっち来なよー!」

 そう言って、スフェーンは大げさに手招きをした。

「えー? もう帰ろうかと思ってたのにぃ」

 ルビーは、あからさまに気が進まない態度をとったが、しぶしぶスフェーン達の方にやって来た。


「キッキッキッー! 今日ってアレに行くんでしょ? 廃墟の診療所!」

 スフェーンは、変な笑い方の真似を声をして、人差し指を顔の横に立てる。

 すると、イスに座って新聞を読むアローラの向きが変わった。

「行くけどさ、もしかしてスフェーンも来たい? 興味わいちゃった?」

 ナシルは、両手の人差し指をスフェーンに向けるポーズをして言った。

「そーそー。興味わいちゃった!」

 スフェーンも同じポーズをして、指先をナシルに向けるとケタケタと笑った。

『あたしはそんなスフェーンに興味わいちゃったよッ! おチビ共々強制参加するから覚悟する様に!』

 なぜかシンナバーは顔を赤くしていた。

「ぶー……」

 ルビーはと言うと、ほっぺたを膨らませてぶーたれている。本心では行きたくないが、スフェーンの誘いに断る事が出来ない様だ。その様子をスフェーンはさり気なく確認して安堵する。

「ミシリエー! もちろんあんたも行くでしょー?」

 ナシルは帰る準備をしているミシリエに声をかけた。

「ほっ? そりゃね。腐れ縁ってやつ!」

「じゃぁ早く行こ……じゃなくて帰ろう!」


 わいわい言いながら教室を出て行く子供達を、担任のアローラは椅子に座って新聞を読むふりをして見ていた。その新聞にはばっちりと穴が空いている。

「寄り道しないでって言ったのにぃ。いけない子達だこと」

 新聞を折りたたみつつ、ぼそりとつぶやくアローラの口元は、なぜかにやりとしていた。


          ***


 子供達の向かった先は、廃墟となっている大きな建物だった。三階建ての建物は、中央に中庭を囲んで、ぐるっと一周できる作りになっている。

 この建物は、元は診療所だったが、随分前に場所を移転して、建物自体は放置されていた。

 放置されて10年以上は経っていると思われる建物は、所々ガラスが割れて、周囲を森で囲まれている事からミステリーゾーンとしてはいい立地条件を満たしていた。


「ここがその、ミステリーゾーンだよ!」

 ナシルはいつもどこで仕入れて来るのかは不明だが、ミステリーゾーンと呼ばれる何か起きそうな場所を探して来ては、実際に行って検証していた。

「へぇー、こんないい物件が、結構近いとこにあったんだー!」

 ミシリエはなかなかの物件に関心した。

『うーむ、これは大分来てますな。おチビはおトイレ大丈夫!? いくら小さいからっておもらしは厳禁だよッ!』

「アハハッ! 大丈夫! おチビたんはあたしが守るから!」

 スフェーンは、これ見よがしにルビーにすりすりしている。

「むぐぐ、そんなことしないってば」

 ルビーはすりすりするスフェーンの顔を、両手でぎゅっと押して引き離そうとした。そこにシンナバーが混ざって、すりすりした事でそれも諦めた様だ。


「ナシル。今日のここって、本当にヤバいって言ってたとこでしょ?」

 ミシリエはそう言いつつ、ミステリーな雰囲気を放出しまくっている建物に見入っている。

「そー! とっておきだったんだ。ここは二人だけじゃ危険かもしれないから、スフェーンにも声かけてたの。だって、スフェーンが来れば後の二人も来るっしょ?」

 ナシルは、シンナバーとルビーを交互に指をさして言った。

『もしかして、後の二人ってあたしとおチビの事ッ!? ちぃ、読まれてたか』


「えっ……」

 突然、建物を見上げていたミシリエが小さく声を上げた。

「ん、どうしたぁ?」

 ナシルはミシリエが見上げている事に気が付くと、ミシリエが見ている様に建物を見上げた。そして、他の三人も同じ様に建物を見上げる。

「うーん、気のせいかな?」

 そう言って、首をかしげるミシリエ。念のためと言った感じで目をこすり再び見上げ、そしてまた首をかしげた。

『ふん、さっそくお出ましか。お望み通りぶっ叩いてやんよッ!』

 シンナバーは、げんこつを握りハーっと息を吹きかけた。

「ぶッ! お化けだったらぶっ叩けないだろーッ! アハハハハッ!」

 シンナバーとスフェーンは楽しそうに笑った。


 ――廃墟の三階

「あぶなっ。見つかってないわよねぇ」

 建物の中に、何故か担任教師のアローラが居た。

 窓から子供達の様子を伺っていたのだが、ミシリエに気付かれてしまった事で、急いでしゃがんだ所だった。

「あの子達、探検するのはいいのだけど、こういう所って場合によってはジダンのアジトとかになってたりするから、担任としてはあまり近づかないで欲しいのよねぇ」

 アローラは、教え子達がこの廃墟に向かう話をしているのを、穴の開いた新聞を読むふりをしつつ監視していた。ちゃっかり先回りしていたのだ。


「さてと、こっちも準備しなくちゃねぇー」

 アローラは両手を前に差し出すと、人差し指を突き出してくりくりと回した。すると床にいくつもの漆黒の穴が開き、怪しげな生物らしきものが穴から押し出される様に出てきた。

「本当はこれってあんまり好きじゃないんだけど、わたしがシーツとかかぶってもバレちゃうものねぇ」

 今アローラが行ったのは召喚魔法であるのだが、召喚魔法をアローラは余り好まなかった。そういう精霊魔法使いは珍しくないのだが、その理由は魔法で攻撃するのが精霊魔法使いであって、召喚獣に頼る様なものは正攻法ではないと言う、古くからある思想によるものだった。それを一言で言うとしたらプライドが妥当だろう。ただし、それを主に扱う召喚士を卑下するものではない。

 通常召喚魔法は円形に光り輝く魔法陣が現れるものだが、アローラは魔法陣の表面に、重力シールドを展開して、魔法陣が発する光を隠していた。もし、重力シールドを展開せずに召喚したとしたら、窓が光ってしまって、子供達に気付かれる事への対策だった。

 アローラが召喚した召喚獣は、小型のものが多数だったが、見た目的になるべくショッキングな個体が選ばれた様だ。その体の周囲には召喚獣に見られる黒いもやが吹き出し、その周囲の景色を歪ませている。

「あの子達、驚いてくれるかしらぁ」

 そう言うと、今度は指を頭の上でくるくる回した。黒いもやが頭上からアローラに降り注いで隠すと、ふわりと浮かんでそのまま音もなく闇にまぎれて行った。


 ――廃墟前

「何もいないみたいだし、そろそろ行こっか? きっと気のせいだよ」

 ナシルはミシリエの肩に手をかけて言った。

『待った! 今さらだけど、このアトラクションの見どころを教えてもらってないよ』

 ナシルの言葉に、シンナバーが待ったをかけた。その右手は、ビシッとナシルに突き出すポーズをしている。

「アハッ! 確かに。事前情報は欲しいよね」

「あー、そうね。確かに」

「むー(帰りたい……)」

 シンナバーの待ったにスフェーンとミシリエが賛成し、ルビーは帰りたがった。


「大丈夫、おチビたんは、あたしが後ろから抱きしめててあげるからッ!」

『そうだよッ! その後ろから更にあたしが拘束して、絶対に逃げられない様にするからねッ!』

 ルビーの後ろからスフェーンが抱きしめ、その後ろからシンナバーがこれみよがしにスフェーンにすり寄った。

「もー」

 二人にまとわりつかれ、ルビーは暑苦しそうにして声をあげた。


「ふっふー。あんた達、そんなふざけてられるのも今の内だからね。ここは本当にヤバいって噂だよ。ホント。だから、もし何かあっても絶対に一人にはならない様にね」

 そして、ナシルはこの建物がいかにいわく付きかを、精一杯雰囲気を出して説明した。

「なるほどねー。階段の数が増える。開かずの間。カガミにオバケが写る。誰もいないのにピアノが鳴る。足音がついてくる。写真の目が動く。タライが降って来る……何だこれ、イヤだな」

 スフェーンは怖がると言うよりも、迷惑そうな反応をした。

「それは一例だよ。もっと何かが起こるかもしれないから、期待して気を付けてねっ!」

「よしっ、いこかっ!」

 ミシリエがそう言うと、子供達はガヤガヤいいながら建物の中へと入って行った。


 ――建物内一階入口

 中央の大きなドアは封鎖されているが、そのドアにはめ込まれた大きなガラスが割れていたため、子供達はそこから入る事が出来た。

 入ってすぐに元は待合室だったと思われる広間へと出た。床にはガラスやゴミの様なものが散乱し、それらしい雰囲気をかもし出してくれている。

 あちこちに侵入者によるものと思われる形跡が見られるが、今は他に気配がない様子から、この子供達と同じ様にミステリーゾーン探索で来る者達によるものだろう。

「ここは入口だから明るいけど、奥は薄暗いかなぁ」

 人気のない建物の廊下を歩く事になりそうだが、建物の中央の中庭は木々が生茂って太陽の光を遮っている。その為、薄暗い中を歩く事になりそうだった。

『強化魔法かけてみる? 明るくなるよ。ミステリーな雰囲気がファンシーになるけど』

「えぇ……。じゃぁやめとこ。とりあえず個人個人で魔法使ってもいいけど、足元を照らす程度にね」

 ルビーとシンナバーを除くと、ナシルとミシリエとスフェーンは精霊魔法使いなので、周囲を照らす魔法は当然使う事が出来る。そして、シンナバーはプリーストなので光属性の魔法が使えた。

 ルビーは小細工魔法と言う特異な魔法を使うのだが、なおさら問題がなかった。彼女の使う小細工魔法は、他に扱える者こそ彼女の祖母以外存在しないが、小細工魔法は実に万能と言える魔法で、様々なものを素材を選ばずに作り出せる他、魔法のごく薄い膜を作りそれを広げる事で、どこに何があり、それが何であるかを理解する事が出来た。更に、魔法が触れた物体の改変をも行う事すら可能だった。

 ルビーは小細工魔法を使ってさりげなく、入口の割れたガラスを修復し、ついでに周囲の何だか分からない残骸もきれいに片づけた。もし、誰かが後ろを振り返ったとしたら、もはや入口は廃墟らしくなくなっている事に気が付く所だが、あいにくこの中には後ろを振り返る者はいなかった。


 この建物は階段が四隅にあるので、最初の階段で最上階まで上がり、一階ずつ下がって全ての部屋を探索していく事に決まった。

 一行は、入口の突き当りにある廊下を右へと曲がり、階段へと歩いて行くと、その少し前でガラガラと音が鳴り始めた。

「ひっ!? 何の音!?」

 ミシリエがナシルにしがみつく。

『早速来たね。よっしゃーッ! かかってこーいッ!』

 しかし、その音がピタリと止む。

「うゅ……。ちょっと散らかってたからお掃除してた。てへぺろり」

 ルビーは舌を出し、自分の頭をコツンと叩く「てへぺろのポーズ」をした。

「うはぅ、し、死ぬ……」

 それを見たスフェーンは、卒倒しそうになっていた。

『なんだ、おチビのしわざか。ふぅ、おどかしやがって』

 ルビーは薄暗い中で、歩くのに支障がありそうな障害物を、小細工魔法で片付けていた様だ。実は薄暗くて誰も気が付いていないのだが、周囲は廃墟らしさが皆無となっていっている。ルビーにとって、廃墟はどうでもよかったのだった。廃墟好きが見たら「自然(廃墟)を壊すな」と言われそうだ。

「何か調子狂うなぁ……」

 ナシルは両手を左右に広げ、やれやれと言う感じで言った。


 ――最初の階段前

 やがて廊下の突き当りに行きつき、建物四隅にある階段の一つの前へとやって来た。

「ここだ。階段の数が増えるってミステリーポイントね。数を数えながら登ろう」

 ナシルは最初のミステリーポイント「増える階段」について説明した。

『ここって、おじさんが駄洒落を言いそうな場所だよね』

「アハッ! そりゃ、みんな思ってるけど言わないだけだってー!」

 階段を上りつつも子供達は騒がしかった。今のところ、ミステリーな雰囲気など微塵もない様だ。

「階段、いくつだった? あたしは13段だけど」

 ナシルは階段の数を確認する為、みんなに声をかけた。そもそも元々の段数を知らないと、階段が増えているかの検証が出来ない訳なのだけど、子供達はその事に気が付く事はなかった。

「あたしも13段だったね」

『しまった、数えるの忘れてた。やり直してくる!』

 シンナバーは、数えなおす為に下に降りて行った。

「あたしも13段」

「じゃぁ、あたしもー!」

 スフェーンはルビーと手をつないで、ブンブン振り回して言った。ルビーは腕どころか体まで揺さぶられているのだが、ひたすらなされるがままだった。


 そして、しばし下に降りたシンナバーを待つ子供達だったが、数分待っても階段を上がって来ない事に異変を感じ出す。

「ちょっとシンナバー、まだぁ?」

「おーい! どうした?」

 スフェーンとナシルが声をかけるが返事がない。

 ミシリエは首をかしげると、階段を折り返しの所までトントンと降りて行った。

「あれ? 誰もいないよ?」

 ミシリエは魔法を手のひらに発動させ、周囲を照らして下の階段を確認してから言った。

「えぇーっ!?」

 初のミステリーらしい事件に、やっと一回目の驚きの声を発する事が出来た。

 が、その時だった。

《ギシッ……》

 木で出来た床や階段を踏んだ時に出る、きしみの様な音がした。

「ひゃッ!?」

 ミシリエは、すぐ近くで妙な音と気配がした事に驚いて声を上げると、あわてて階段をかけ上がって来た。

「なに!? どうしたの?」

 ナシルは自分の後ろに隠れるミシリエに声をかけた。

「ヤバいよ、何か今妙なものがいる気配がした」

 ミシリエは、ナシルの両肩に手をかけつつ、青い顔をして言った。

《ギシシッ……》

「え……」

 ミシリエがさっきいた階段の折り返し地点の辺りから、また木がきしむ様な音が聞こえた。ミシリエはナシル達の後ろに隠れたまま、階段の様子を伺う。

「古いからじゃないの?」

 二度目の出来事に、さすがのナシルも少し青ざめた顔で言った。

「でも、この階段って木造じゃないよね。何で木がきしんだみたいな音がするの?」

 ルビーは的確な指摘をした。確かにこの建物は、コンクリートと鉄筋で作られた建物だ。木がきしみそうな所はどこにも見当たらないし、そういうものも床には落ちてはいない。

「ギャーッ!」

 その時、ミシリエが突然大声で叫び、両手を上げて奥に走り出した。その声に、他の子供達も驚き、訳も分からずミシリエの後に続いた。

「ちょっとー! いきなりどうしたのさ!」

 ナシルは、ミシリエの後を追いつつ声をかけた。

「手が! 手! 手がぁぁッ!」

 ミシリエは恐怖で何が何だかわからない。一体手がどうしたと言うのか。

「手!? なに!?」

 スフェーンは自分の手が気になったのか、魔法で手のひらを照らして確認した。


 ミシリエは少し走った先で、ナシルに手を引っ張られてやっと止まった。

「ミシリエ落ち着いて。 手がどうかしたの?」

 ナシルはミシリエを安心させるために、ミシリエの肩に手をあてた。

「はぁはぁ……。今。階段の下の方からさ、手が伸びてきたんだよ。真っ暗の中から白い手がさ。びっくりした……」

 ミシリエは、走って来た方向を見たくないのか、来た方向を見ようとしなかった。

「それって、シンナバーの手だったりしないの? 下に行ったんだし」

 スフェーンは途中から歩いて来た様だった。ゴースト系の魔物と対峙した事のある経験からか、特に慌てている様子はなかった。

「階段を這う感じだったんだけど、大ざっぱなあの子ならそんなのぼり方しないでしょ」

 ミシリエはシンナバー説を否定した。

「でも、もしシンナバーだったら、置いてっちゃったらまずいよ。戻らなきゃ」

 そう言ったルビーは、シンナバーが気になると言うよりは、この探索が中止になって欲しいと思っていた。

「えー……、あたしはあっちには行きたくないよ」

 ミシリエは完全に怖がっている。今までいくつものミステリーゾーンを、ナシルと一緒に廻って来て、この中では経験豊富なはずなのだが、実は怖がりだったと言う事が露呈してしまった。


 いわく付きと言われる廃墟の診療所に入ったものの、唐突の怪現象に子供達は大慌てだった。

 はたして、ミシリエの見たと言う手とは一体何なのか。そして、シンナバーはどこへ行ってしまったと言うのだろうか。


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