間話 クラフ大全その1
いつも読んで頂きありがとうございます♪
ストレス発散目的で緩く書いてます
―クラフ島の世界観―
『クラフ島』……5つの精霊を守護印とした東西南北に隣接しあう五大国
【月の精霊】のグレップ共和国
【焔の精霊】のバイスバード皇国
【大地の精霊】のエルジュ機工国
【雫の精霊】のティミス魔導国
【息吹の精霊】のノーム学術都市国家
そして、【不可侵領域】の中央平野からなる島の総称。
この世界は万物の生命の根源を生み出す【魔素】と呼ばれる組成によりその恩恵を受ける迷宮と魔法が支配する世界。
この世界における時の重ね方は年ひとつにつき4倍であり、島民の平均寿命は20〜25年である。
だが、死後転生し新たな生命となって島民として生まれてくる者もしばしば。
時の流れ……1日96刻であり、年間360日で34,560刻
外界からやってくる者達についてはどこからやってくるのかは定かではないが、一説によると異世界から何かしらの試練を乗り越えた者だけが来れるとされている。
『グレップ共和国』……すべての始まりとされる国で五大国の殆どの物資、食糧が集まる国。
群を抜いて迷宮の数と質が豊富な反面、【オーバーフロー】の数も尋常ではないため国防維持が熾烈を極める。
ゆえにどの国よりも人が多く、その分国家全体の発展も目立つが、近500年で他国の各得意分野の研究発展には後塵を喫している側面もあり持ちつ持たれつで文明を築き上げている。
国家特性……物流隆盛、主軸国家。
『バイスバード皇国』……グレップの北東に位置する国で壮大な鉱山脈に囲まれる。
潤沢な鉱山資源から作る工芸品は一級品であり、市場価値が高く、バイスバード産は最早高級ブランド。
良質な鉱石が採れるが迷宮の質は相応で、計らずとも武力と胆力が高い探索者、鍛冶職人が輩出される。
加えて隣接国家が探索向きの武具を必要とするので鍛冶需要が絶えないのも武力向きの国策となる理由の一つである。
皇国内にて名を馳せていたツチノコが後進を育てる意味でグレップに隠居したのだが、かえってそれが、ツチノコレベルに名実共に達しないと他国への移住は許可されないと歪曲伝播し国内では暗黙の了解となっている事はツチノコは知らない。
国家特性……鍛冶、鍛錬
―登場人物―
【ファウスト・リスタ】
年齢5歳の好青年。手先の器用さ、好奇心旺盛、感受性の豊かさが功を奏しあらゆる物作りを経験してきた異色の新星。
島に来る以前の記憶は一部を除き殆ど無いが、それに準ずる能力は持ち合わせていて、この世界で活路を見出していくこととなるこの物語の主人公。
おおらかで人当たりの良い印象を周囲に与えるのか自然と人がいい意味でも悪い意味でも集う為、本人の意図とは裏腹に何かと静かに日々を過ごせない事この上ない。
【ルックマン】
入島管理総責任者で主に外界から来る新顔を管理する年齢不詳の壮年男性。
物腰の柔らかさと品性の高さであらゆる島民から慕われる。
島民達からは彼が普段どこからやってきてどこへ帰っているのかさえ知られておらず、一切が謎に包まれていると思われているが、そういうものなんだと割り切られてもいる。
発言力があり、高位な人物な事は確か。
余談だが、入島管理の職に就くと時の重ね方は緩やかになるようで島民の中には憧れる者もいるほどの職である。
【神殿長】
洗礼の儀でクラフ島全島民が関わるレアな人物。
年齢15歳の気品と厳格さと下品さをバランスよく持つ壮年男性。
神殿とはいえ、「神など非ず」が信条の非信仰者でそれはこの世界において全ては【魔素】だからであり、ゆえに尊ぶべき対象は見えないものよりも見えるものというのが彼の感性。
周囲からは聖職者らしからぬ一風変わり者と表立って揶揄されるが、本人は微塵も気にしていない。
神殿長としての腕は確かで島民の信頼もすこぶる厚い。
【ツチノコ】
バイスバード皇国の出自で12歳の憎めない雰囲気を纏う筋骨隆々な鍛冶野郎。
齢1歳の時に既に玄人好みの武具を作れた異才で4歳で鍛冶マイスターとなる。
その腕の良さから多くの玄人探索者から慕われたがとある事柄が契機となり、後進育成の為や鍛冶業界の未来の為、最も気楽で効果が望めるグレップへ移住する。
国家クラスの要人扱いになる為、その発言力による影響力は必至。
武具に精通する延長線上で武芸も達者。
多くの探索者がなぜ鍛冶を励みながら迷宮探索に挑むのかというのはこの男が居れば最早説明は要らない。
【ガブ・バジルス】
グレップ共和国の中心都市フルツに自身の店を構える知る人ぞ知る名料理人。
近々調理マイスターへの昇星を噂されるほど調理の腕はピカイチなのだが、商売っ気が薄い。
そのせいで隠れ家的な風情の店の客は顔馴染みが殆どだがそれも時間の問題となりつつある。
王宮筆頭調理人の呼び名もあるが本人はそれを煩わしく思っている。
調理人を目指したのは探索中でも後でも、ただただ美味い飯を作って気の知れた仲間内と幸せに塗れる一時が欲しいだけで富や名声には興味が皆無。
探索者としても優秀で中規模迷宮までなら1人で攻略するほどの腕の持ち主で自身を長とする探索チーム【バジル&チョップ】を牽引する。
創造力豊かで勝ち気ではあるが礼節を弁える凛々しい顔立ちに似合う短めに整えられた顎髭が特徴的な齢7歳の紳士。
【クルボウ・ガルガ】
フルツの街角にある精肉屋店主で力自慢の齢8歳の青年。
理論より感性派ではあるものの筋を通すしっかり者で責任感が強く情に厚い。
時折、我が強く出るのが珠に傷だが、そんな不器用さも仲間内では愛嬌の一つとされている。
チーム内で一番の恵まれた体躯であり、性格も相まって前線の壁役になりあらゆる攻撃をはね退けるが、持ち前の力自慢で盾を使って敵を圧し潰す事もある中々同類が見当たらないタイプの探索者でもある。
実は【バジル&チョップ】の副長である。
【フラスコ・メイシーズ】
フルツの名門薬師家、メイシーズの次男坊で血筋柄、聡明かつ努力家の6歳の青年。
顔立ちや身なりからして高潔さ溢れる立ち振る舞いに街の女性達から人気がある。
チーム内での立ち位置は回復役で大概の手当てはお家芸である薬学だが、緊急時には回復魔法を軸に立ち回るのは家訓である『魔素の力に溺れるべからず』からきている。
ファウストの薬師としての才を見出してから薬師の道に引き込もうと内心は必死で、一抹の腹黒さを持つがファウストはそれを面白がっている。
ファウストの鍛錬にとことん付き合っているのは自身もいざという時に自己防衛出来るようになりたいと願っているからであるが、ガブの特訓を断る免罪符代わりにしている側面もある。
【イヴリン・ヒルダ】
チームの紅一点で商売根性逞しい齢7歳の女性で非常に勝ち気な発言と大胆不敵な行動力が特徴。
かつて在籍していたチームが解散した際に、長同士が懇意にしていた関係で移籍した経緯があるのだが、元々ガブとは幼馴染という点もあり、本人も移籍には一切の文句はなく周囲は驚いたほど。
イヴリン商会の頭取で巧みな話術というよりは勢いで押し切っていくスタイルで相手に反論の余地を与えない。
ガブ曰く、「黙っていればそこそこいい女。」らしいが、本人も自覚はあるが黙っていたら商売あがったりとの持論を持つ。
身体能力は機動力がずば抜けて高く戦場を撹乱するが、調子が悪い時は稀に死にかける。
【エイン・スタイン】
言動が軽く見受けられるせいなのか周囲からはチャラ男呼ばわりされる歯に衣着せぬ楽天家ではあるが、窮地になると頼れる齢9歳のいい男。
魔道具関連の知識は高く、その創造性に一目置く者も居るほど。
特性【ダビの杯】は思考の速度と理解を大幅に底上げし、他者からするとズルいの一言に尽きるとさえ言われる。
その能力を遺憾なく発揮できるのは魔道具を作る時や組み立てる時だけだと本人は周囲に伝えているが、実のところ常時発現している為にあらゆるチャートが即座に思い浮かんでしまうので面倒事に巻き込まれたくない一心でひた隠しにしている為、勘付かれないよう普段の言動はあえてのもの。
過去に王宮内からスカウトが来たが貴族や政の厄介さを理解している分、巧みにやり込めた経緯があるが、その際危うく不敬罪で投獄されかけそうになり、窮地に陥った。
国への貢献が条件で現国王に免罪してもらえたほど腕利きの魔道具技士である。
【ガリウス・バイスバード】
バイスバード皇国の第三皇子ではあるものの、皇子らしからぬ言動が悪目立ちし、国内貴族からは蔑視されており、周囲はそんなヤンチャぶりを矯正しようと四苦八苦しているのだが本人は意に介さず思うがままに彼なりの〝覇道〟をひたすら突き進む。
【赤黒の隼】の団長でもあり、血気盛んな探索者達をまとめ上げる器量も併せ持つ爽快で快活な人物。
齢5歳でそろそろ王家としての立ち振る舞いを求められているがその辺りの話は兄達に丸投げしている。
堅苦しい場面や言葉が大嫌いで自由奔放に駆け回る探索者にずっと憧れを抱いてきただけに探索者に必要な器量も度胸も熟知しており、ゆえに多くの探索者を惹きつけてやまない。
武芸の祭典である技量祭にて身分を偽り、しれっと参加して優勝した経緯があるが、その事実を知る者は数少ない。
【蛮勇】の団長ノイキスとは旧知の仲であり、同じ武芸の師をもついわば兄弟弟子である。
帯刀する赤色の大剣は宝剣とも呼ばれるまさに名剣で本人は『ハヤブサ』と名付けており、敵を斬り裂く光景は光の如く眩く、炎の如く煌びやかに視えることから【煌炎】とも呼ばれる由縁となっているが本人は余り嬉しくない。
【ノイキス・バトラー】
遅咲きの4星探索者で無類の酒豪であり、愛煙家の齢13歳の男剣士。
その半生はとても過酷な環境に長く身を置かざるを得なく、日々悶々とした何かを抱え続けてきた。
ある日バイスバードにて仕方無しに働いた悪事で投獄されその人生を呪い続ける日々を送るが、罪人の贖罪としてオーバーフローの最前線に送られるも見事に活躍を果たした。
それを機に一度は王家に師事するも、それを気に入らない者たちの画策により追われるようにバイスバードを離れたが、むしろそれが、かつての怨嗟を断ち切る旅へとなった。
今では彼の名を知らない島民は居ないとさえ言われており、付いた異名は【蛮勇】。
綺麗な緑の鋭い眼光から放つ不思議な雰囲気に多くの探索者は惹かれ慕う。
滲み出る風格が蛮勇をさらなる高みへと押し上げているのだろう。
『言葉で語るな。背中で語れ。』のフレーズは仲間たちが様々な形で島内で流行らせた。
続きは間話その2で書くこととします
ここまで読んで頂きありがとうございました♪
一身の都合上、不定期更新ですが、また次話読んで下されば嬉しいです♪
書き溜め… …_φ(・_・




