表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時の魔術師の冒険録  作者: 五三竜
1/9

プロローグ

 人が生まれてきてから苦しみを味わう回数はいくつだろうか?100回?1000回?1万回?


 いや、そんなものは分かるはずもない。なんせ、人はそんなものを数えないしすぐに忘れてしまおうとする。


 そして、その苦しみに耐えきれなかった人は、心を黒く染め過ちを犯す。だからこそ人には人が過ちを犯そうとした時止めてくれる誰かが必要だ。その人がいない時人は死を迎える。


 それは、現実世界も夢の世界も、想像の中の世界もどんな世界でも共通のことだ。


 彼はそれを知っていた。知っていたからこそ人と接することを試みた。しかし、人は自分とは異色の存在を認めはしない。


 いや、それだけでは無い。人は、誰かが苦しんでいても見て見ぬふりをする。『仲良くないから』、『自分も苦しいから』、『お前だけ苦しいアピールするな』、そう言って苦しんでいる者を見捨てる。


 その苦しんでいる者は世界から見捨てられ、そして1人静かに暮らすか、死ぬかだ。そんな時誰かに声をかけられれば助かるかもしれない。だが、1人になってしまえばそんなことは絶対に無い。


 そんな人の『見て欲しい』『認めて欲しい』という承認欲求はただの害悪でしかないのだ。


 彼は現実世界でそれを知った。そして、異世界でもそれを知った。苦しみの中に希望は見いだせず絶望しかない彼はずっと苦しみの中をさまよっていた。これは、そんな異世界で1人になった彼の冒険のお話。そして、彼が死ぬまでのお話……

読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ