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転生令嬢は前世の心中相手に囚われたくない!  作者: 田鶴
第2章 前世を思い出す前
10/23

10.私達、本当に付き合ってるの?

 アニカがザンドラと話していた頃、ゾニアがウルフを手招きして部屋の隅で小声で話していた。


 「ウルフ、アニカと何話してたの?」


 「お、お嬢さんと付き合うことになりました。今度、お、お、お父様にも挨拶させてくださいっ!」


 「まだ『お父様』じゃないでしょ。結婚するわけじゃないから、挨拶はまだいいわよ。急にボーイフレンドを連れて行ったら、夫も息子もショックを受けるし」


 ウルフは何気に『結婚するわけじゃないから』というのが2人の仲が認められないのかとショックだった。


 「ああ、そう。今は昔と違って婚前の貞操とかうるさくないけど、うちは違うからね。とにかく大事にここまで育ててきた娘なの。傷つけてほしくない」


 「も、もちろんです」


 えっち関係に興味津々になりつつある年頃のウルフとしては、生殺しだったけど、2人の仲を認めてもらうには仕方ないし、何よりアニカを大事にしたかった。


 それから3ヶ月、学校と宿題、テストの準備、孤児院の仕事の手伝いと、ウルフにはデートする時間なんて全くなかった。それに奨学金を節約してお小遣いをとってあるけど、アニカが満足しそうなデートには全然足りない。


 アニカはお金持ちの子ばかり通っている学校に行っているから、そんなことにちゃんと気付いていなかった。


 (本当に私達って付き合ってるのかな?会うのは孤児院だけで、しかも2人きりじゃない。デートもしてないし、手もつないでないし、キ、キスだって告白の時だけ!)


 不満が高まって、次に孤児院に行った時にアニカはウルフをつい無視してしまった。

その時のウルフの傷ついた顔がアニカにはショックだった。

今回は少し短くなってしまいました。


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