勝手に話すな俺の口!!!
俺の名前は 『後藤 晴人』27歳、引っ越し屋さんで働いている!
体力の要る仕事だけに、体はムキムキなのだけど、、、?
女の子と話すのが苦手で、よく思ってもない事を俺は言いだしてしまう、、、!
例えば、、、?
引っ越し屋さんで、一緒に仕事で行った女の子と話していたら、、、?
俺は、彼女に余計な事をまた言ってしまったんだ、、、!
『新菜ちゃって? 彼氏いるの、、、?』
『えぇ!? 急になんですか後藤さん、、、?』
『いや? 彼氏いるのかなと思ってさ~』
『いますよ! 付き合って1か月しか経ってないんですけどね、、、?』
『ふーん! 付き合いたてホヤホヤなんだねぇ~』
『えぇ、まあ!』
『いいな~こんな可愛い子が毎日、横に居たら嬉しいよ~!』
『えぇ!?』
『俺さ~新菜ちゃん! 狙ってたんだよねぇ~残念だよ~』
『えぇ!? そうなんですか、、、?』
『噓だよ! 俺の好きな子は香ちゃんだから、、、!』
『なーんだ! なんで嘘つくんですか? 香さんに私から言って
あげましょうか、、、?』
『・・・えぇ!? やめてよ~! 別に本気じゃないからさ~』
『えぇ!? どういう事ですか、、、?』
『“遊びの女”でいいって事だよ!』
『・・・・・・えぇ!? 後藤さんって、サイテー!』
『・・・・・・』
▼
この時の、新菜ちゃんと俺との会話は、、、?
どうやら新菜ちゃんに、“違う意味”で取られたみたいで、、、!
仕事仲間に、あっという間にその話が広がってしまった、、、!
『なあ後藤?』
『えぇ!? 大塚先輩なんすか、、、?』
『昨日さ~新菜ちゃんから聞いたんだけど、、、?』
『・・・あぁ、』
『お前! 香の事、“体の関係”だけでいいって言ったそうだな!』
『・・・そんな事言ってませんよ~ただ、“遊びの女”でいいとは言いました。』
『一緒の意味じゃねーか!』
『違いますよ! 二人でデートする仲でいいって意味で俺は言ったんですよ!』
『勘違いするような事言ってんじゃねーよ! きっと、香も誤解してんぞ!』
『・・・まあ、そうだと思うんですけど、、、。』
『他の奴らには、オレからちゃんと言っといてやるから! 香にはお前から
ちゃんと説明しとけ! いいな!』
『・・・・・・ははい、』
*
俺は大塚先輩に言われた通りに、香ちゃんを呼び出してちゃんと話す
事を決めたんだ、、、!
『・・・ごめんね、呼び出したりなんかして、、、!』
『・・・・・・』
『変な噂が流れて、香ちゃんも知ってると思うんだけど、、、?
そういう意味で言ったんじゃないから、、、! 新菜ちゃんが誤解して、
そういう事になったけど、そういう事じゃないから、、、!』
『・・・じゃ、“体の関係”って、、、?』
『そんな事、俺は一言も言ってないんだよ!』
『後藤君は、何て言ったの、、、?』
『・・・“遊びの女”』
『サイテー!!!』
『香ちゃん! ちょっと待ってよ! 違うんだよ!』
『・・・・・・』
▽
俺は、夜も眠れないぐらいずっと、香ちゃんに言った事を後悔して
悩んでいたと言うのに、、、!!!
随分、後になって皆に聞いたら、、、?
『後藤って? 本当はいいやつだし~女の子と話すの苦手だろ! いちいち
説明しなくても、みんなお前がそんな事、思ってないのは知ってるよ~』
『新菜ちゃんが、後藤をからかおうって言ってさ~つい皆でな~!』
『本当にごめんなさい後藤さん!』
『マジで! 口下手な男だよな~後藤はさ~』
『ごめんね後藤君!』
『あぁ、ううん、良かったよ! 誤解が解けて、、、。』
『本当は、後藤君って! いい人なの知ってるから!』
『うん!』
*
いろいろと困ることもあるけど、、、?
皆、俺の事をちゃんと分かってくれているからこそなのかもしれない、、、!
取り敢えずは、、、?
『香ちゃんに嫌われていないみたいで良かった...。』
最後までお読みいただきありがとうございます。