おらのぐでなし4(詩集)
花火
ドンドンパーン!
横田基地から大花火
打ち上がり惚れていた
タンポポ
夏の蒲公英
風揺られ伸引してる
種よ飛べ遍くと
夏の凍え
低体温の僕
バスで心締められ
震えさえまだなのに
真夏日
暑い真夏日
ボタボタと濡れてる僕は
空眺め涼感じ
露草
真夏日の朝の砌
寂しく咲く露草
物陰に密やかと顔出す
青く染まる孤独な花
空は青いのに
空は青い
青く青く
青くて深い
空は青ければ青いほど
気持ちは一向に良くなる
対して
僕の心は青い
青く青く
青くて深い
心は青ければ青いほど
気持ちは一向に悪くなる
何故だ
スポーツドリンク
汗かくスポーツドリング
グビグビ飲む僕
一つ呼吸をして
共に汗かく僕
そしてペットボトル
楽しい夏の為に
夏は蝉歌い
甲虫は踊り
向日葵は体揺する
涼風と一緒に
一方僕は
隅で坐り込んでいる
おい、そこの君!
最後の夏休みを
そんな風にして良いのか
さぁ手を差し伸べよう
楽しい夏の為に
鳥になろう
草になろう
獣になろう
川になろう
今よりずっとずっと
楽しくしようじゃないか
セイタカアワダチソウ
僕より大きな草
僕より小さな草
僕より元気な草
僕より憂鬱な草
秋に咲くよ雑草
綺麗に咲く雑草
待ってるよ雑草
また明日ね雑草
七月
去らば7月
何故僕は
そんな当たり前な
出来事に涙するか
次は8月と別れるのか
悲しいぜ僕
なぁ君この先
どう歩むつもりなんだ?
誰か
僕は誰かを待っている
僕は誰かに頼られている
僕は誰かの為になっている
僕は誰かと歩んでいる
僕は…
出来たら生きていたい
ヺロッヺロな
ヺロッヺロの手帳握り締め
ヺロッヺロの言葉使い分け
ヺロッヺロの容貌を持ってて
ヺロッヺロの絵心を晒し上げ
ヺロッヺロの文章を読み上げ
ヺロッヺロの心抱え生きてて
ヺロッヺロの障碍を背負って
ヺロッヺロの愛を守り続けた
ヺロッヺロな僕を慈しんでくれ
ヺロッヺロの腕でも良いから…
テントウムシ
あたいはテントウムシ!
見てよ見てよ
キュートなアップルに
ドットのブルーベリー!
カワイイ模様で
愛らしいでしょ!
今日も町を超えて
原宿で散策するお!
露草
階の下
露草が咲く
草むらの中
伸引育ち
夏を過ごして
涼風当たる
皆々言うよ
秋よ来い来い
チケット
かまち先輩は
シビれた様子で
チケットを手にした
僕は
世間に押し潰されて
取るか取らぬか
今迷っている
疑問
子供みたいに思う
空の向こうは
何があるだろう
何も知らぬままに
大人みたいに思う
この道の果ては
何が待ってるか
何も見えぬままに




