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異世界観測

作者: RK

とある日。

一人の魔術師が歴史的な発見をした。

それはこの世界とは異なる世界だ。


「おお……!」


歓喜に震え魔術師は異世界を観測する。

すると、わかったのは魔術が発達していない世界だということだ。

だから、世界をクリアな状態で観測できていたらしい。

魔術師はその論文を発表するや否や瞬く間に時の人となった。

そこで、問題になったのが。


「異世界の名前をなんとするか……」


観測した世界の名前だった。

魔術師はセンスがないことでも有名であった。彼が生み出した魔術は便利だが不評だった。主に名前が。

タキビツケールを代表とする独特のセンスをつけられつことを嫌った魔術師学会が公募でつけることにしたのだ。

最終的に魔術師の才能がない者を指す言葉のチガモンという名前で落ち着いた。



そして、月日は流れ、チガモンから人を呼び寄せる魔術が開発された。

無事、魔術は成功し、チガモン人がこの世界へとやってきた。


「ようこそ、チガモンの方よ。私たちは貴方をかんげ……!」


ここで魔術師は気付いてしまった。異世界に拘るあまり、自分達の世界に名前を着けるのを忘れていたことに。


「この世界はマジスゲーゼといいます」


その時、歴史は動いた。

時は止まったが。


チガモンとマジスゲーゼが交わった瞬間であった。

地球って星の名前はいつ頃ついたんでしょうね?

星が観測され、宇宙という概念が生まれ、地球が同じく星という存在だと認識されたときに生まれたと思うのですが……。

でも、普通は自分達の世界より先に異世界の名前が出来そうですよね。

他を観測して、始めて自分たちの世界を認識するわけで。

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― 新着の感想 ―
[一言] だいたいどこの国でも神話で神が天と地、もしくは大地を作っていますね。 ガリガリさん(ガリレオガリレイ)は世界が球体であることを提唱して裁判にかけられてしまいましたし。 日本人が世界は丸いこと…
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