なろうテンプレ転生モノ賛同者でもなければ、アンチでもない自分が、中立的な視点から題材として”異世界転生”を考察してみた。
本題に入る前に、まず「転生」とはなんぞやということで、wikiってみました。
wiki先生によればーー
転生
転生とは、主に仏教において用いられる思想。
死後に別の存在として生まれ変わること。
特に輪廻と区別はされていない。
一部の宗教では再生とも言われる。
キリスト教における復活や新生とは異なる概念である。
とのこと。
もともとは宗教用語のようですね。
ちなみに、手持ちの国語辞典には「生まれ変わること」と簡記されておりました。
いくつかの転生作品を読ませていただいたところ、小説家になろうに投稿されている転生モノは、極楽浄土にいけるという
◎魂の救済を趣旨とした宗教用語的な意味合い
よりも、前世の記憶を持ったまま異世界で生まれ変わるという、単純に
◎主人公が別の個体に生まれ変わり、異世界で活躍するための条件付けの要素
として、取り入れられているのが大半だと思いました。
さて、本題ですが…まずは、小説家になろうのテンプレについてです。
いわゆる
【異世界転生・召喚チート俺TUEEEハーレム】
であってますよね?
実は…何を隠そう、転生モノが流行っているという実態に気付いたのは、このサイトに登録してからでした。
そもそも、ライトノベル本を買ったことがない自分からすれば、
(´・ω・`)どれ、文章作成能力とタイプライティング練習に小説でも書いてみるか!
(m´・ω・`)mカタカタ「小説投稿サイト」っと…。
┌(┌^o^)┐おっ「小説家になろう」か。また大層な名前だなぁ。
↑ってな感じでここのアカウントを取得し、ランキングを閲覧した際に、自分が想像していた小説(まぁ私がよく読むのは娯楽小説ですが笑)よりもいわゆるライトノベル、特に異世界転生ものが数多く投稿されてるのを知って、
Σ(゜д゜;)ここは何処だ!?
まさか…|゜Д゜)))異世界!?
と思ったのを今でも覚えています。
個人的に異世界ものというと、姉貴が昔持ってた少女漫画「ふしぎ遊◎」(年齢バレるな笑、でも素晴らしい作品でしたよ)の印象が強かったので、それをイメージして数作読ませていただいたところ…一話目で主人公が死んだという事実に再度驚愕しました。
小説家になろうにおける異世界モノは、この一話目で死んで前世の記憶を持ったまま転生する若しくはある日突然目が覚めたら…などなどですが、大抵共通するのが、
主人公の異世界に対する順応力の高さが異常(おいおい…あんたさっきまで別の世界にいたんだぜ?)
チート能力の獲得か~ら~の俺TUEEE
という点です。
そして、これらの部分に拒否反応を示す方が、アンチテンプレを叫んでおられます。
まぁ私もアンチって訳ではないですが、題材自体がマンネリ化すると作品としても新鮮味は減るのかなと思っています。
とはいえ…
そんな我々がなんと言おうと、現実に、転生や異世界召喚という物語が多く取り上げられるということは、それだけ、読み手側にも、書き手側にも需要があるとの表れと言えるでしょう。
では、何故こういったテンプレ異世界転生モノが流行るのか?
自分なりに考えてみました。
結論としては、これらのテーマは、やはり、現状からの脱却あるいは人生のやり直しに皆関心があるということでしょう。
現状への不満
未来への不安
過去での失態
私もそうですが、アンチテンプレの人であっても「今の知能のまま小学生からやり直したい」とか「なんであの時あんな事を」と過去の出来事に考えを巡らせたことがあるのではないでしょうか?
そして、これの延長が異世界転生チートハーレムなのではないでしょうか?
死んで、人生をやり直せたらもっといい人生が歩める。
我々には、こういった考えが潜在的に宿っているのかもしれません。
それこそ、冒頭でも触れましたが日本に宗教がおこった頃から天国とか地獄とか異世界への転生に大衆は興味を抱いていたのです。
じゃあ実際に死んだら転生できるのか?
答えは否です。
断言します。
日本では年に約120万人もの人が亡くなっているそうです。
寿命、自死、病気、事故、事件…確かに新聞、テレビを通じて毎日誰かの死が伝えられていますね。
一応、厚生労働省のホームページを確認すると、
125万3463人(平成23年)
という数字が公表されておりました。
死に方が悪いと、近くの大学病院で検視に回されます。
肋骨をバッキバキにおられ、内蔵を取り出され、頭蓋骨を外され、脳みその出血の有無を確かめられるのです。
死んだら…そこで終わりなんです。
転生なんか起こり得るはずがない。
なんとなくですが…
テンプレ賛同者~学生
アンチテンプレ~社会人
という年齢層になっているのではないかと思います。
だからでしょう。
アンチテンプレの人は叫びます。
今の自分を捨てて、新しい人物になって成功して何が楽しいのか
現実から逃げるな、転生なんかできるわけがない
と。
私も現実世界における自身の命や人生については、概ね同意見です。
受験失敗したとか。
学校で友達少ないとか。
逆に
俺は一流大学だぞ~とか。
俺はグループの中核で、あいつは仲間はずれとか。
正直、社会人になってからそんなしょうもないことを気にして生きている人をあまり見たことがない。
まぁこれは経済的・社会的に自立している人に限りますが…。
だから、今の人生を捨てて、異世界に転生してチート使って自分が最強になりたいというものが【エゴの塊】に見えてしまうのです。
とまぁベラベラ書きましたが、これはあくまで現実世界でのおはなし。
じゃあタイトルに書いた題材としての「異世界転生」はどうなんだって話ですが…
まぁいいんじゃない別に(´-ω-`)
というのが結論です(笑)
異世界転生を書く場合は、本当に異世界に転生する必要があるのかを良く考察した方がいいかもしれません。
稀に、転生した後、現実世界の描写がほとんどなく、この主人公別に最初からこっちの住人で良かったんじゃねぇの?とかチート能力を獲得するためだけに転生したというモノが見受けられます。
そもそも、前世の記憶持ちという条件をつけると転生したところで性格は変わらないから…結局似たりよったりの人生になると思いますけどね(笑)
ということで…作品が面白ければいいじゃないかぁ!はっはっはっ…




