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第34話 再会! 意外な来訪者!?

前回のあらすじ:卒業遠征の途中、コーツ子爵領のエウロ街にて遠征隊は蛮族の襲撃を受ける。フィアル達はそれに対応する最中、一人の先輩に正体を見破られる。そしてその先輩に連れまわされた結果、彼の正体もまた明かされた。彼は王国の王子、デルキウス殿下だったのだ。彼はフィアル達を自身の騎士へと誘い、自由騎士への内定を約束されたフィアル達はそれを了承した。

光明の見えた将来、だが未だ『蛮族』という暗雲が未来に立ち込めていた。なお、街にいた悪党四人衆は、どこかで見たような魚人に連れられ、地下道で高波に飲み込まれていた。(何を言っているか分からない人は、前話をチェック!)

 エウロの街を襲った蛮族との戦いは奇襲かつ夜襲という完全に不意を突いたものであった。しかし結果は、対応に当たった蒼華騎士団すら拍子抜けするほど一方的な勝ち戦に終わった。


 蛮族達は無意味な城壁の突撃を繰り返し、矢の雨に撃たれるか、運良く城壁を登ったとしても完全武装の騎士にあっさり切り倒された。


 そして夜明けを待たずして、蛮族達は雷雨が晴れるのとほぼ同時に全滅した。人類側の被害は滑って転ぶなどの軽傷のみであり、死者はゼロであった。


 この勝利に街は喜び、蒼華騎士団は士気が下がった。



「何だ……この阿呆みたいな戦は……」


「これでは腕の振るい様が無い。今までの訓練が馬鹿らしく思える」


「こんなに弱い蛮族にいい様に攻め込まれるとは、コーツ子爵領の兵士はどれだけ弱兵なのやら」




「無駄話をするな! 直ちに戦後処理に移れ!!」



 嘲笑を浮かべる騎士達をウィル隊長は叱咤する。騎士達は大慌てで敬礼を返すと、持ち場に戻って戦後処理の段取りを話し合い始めた。


「まずいな……」


 ウィル隊長は騎士達を見送ると、口の中だけで呟く。


「問題ですな」


 後ろから聞こえた声にウィル隊長が振り返ると、そこには自身の副官が居た。ウィルと同年代の壮年の騎士は、近寄って来ると忙しく駆け回る騎士達を見回す。


「同じ様な戯言を吐いている騎士は半数以上居ます。実戦自体が久しいのもありますが、あまりにも完勝し過ぎて規律が緩みかけています」


「それだ、ゲオルグ。久方ぶりの実戦で、しかもここ数年の新人達にとっては初陣だ。鼻っ柱の強い連中にとっては増長を煽るだけの結果にしかなっとらん。これでは前線に着いても物の役に立たないかも知れん」


 ウィル隊長と副官ゲオルグは一様に顔を曇らせている。

 勝利自体は喜ばしいが、その勝利が余りにも一方的で、蛮族の脅威を過小評価させかねない程だった。


 だが長年騎士として務めていた彼らは、前線からの詳細な報告から蛮族の脅威を数段高く見積もっていた。


「……ここまで浸透して来ているという事は、前線の城塞都市コーツランが陥落していると考えられるか?」


「早馬の知らせを出す間も無く? 子爵とは面識はありませんが、そんな間抜けが数十年に渡って戦線を保てるとは思えませんな」


 ゲオルグは言外に在りえないと否定する。ウィルも同意見であり、妄言を吐いたと反省する。


「となると、前線のどこかから密かに侵入してきたという事か。これは思った以上に厄介だぞ」


「補給線の寸断による兵糧攻め……あちらさんも本気のようですな」


「コーツランとこの街の間の村や街に被害が出ていないか早急に調査する必要がある。場合によっては王都に増援も要請せねばなるまい」


「しかしそれでは、王子の功績にならないのでは……」


 ウィルは手を上げてゲオルグの言葉を止める。彼も失態に気付いて咳払いを一つ。


「おほんっ。……失礼しました」


「これは国家、そして王家の危機でもある。殿下にはまた別の機会を探していただく」


 日の出の光を受け、地平線の先にあるコーツランの方を睨みながら、ウィル隊長は厳しい表情で言い切った。



 ◆



 さて、一夜明けた朝の事。喜ばしい知らせが一つあった。


「お休み、増えたね……」


「まあ戦後処理とか蛮族の移動経路の調査とか、時間が必要だからねぇ。…ふぁ~~…」


 サラの呟きに欠伸を混ぜながら僕は応える。


 今朝トリスタン先生からのお達しがあり、学生達には待機が命じられていた。遊びに出歩くのは勿論不可だが、宿に留まるだけで訓練などもない。というかそんなメニューを考える暇も無く、トリスタン先生は今後の対応を協議するべく、騎士団や教会、魔術師ギルドの人達と会議に行ってしまった。


 ほぼ徹夜の僕達がやる事は、とりあえず睡眠を取るべく床に着くことだったんだが……。


「お前達が献上した札は実に便利だな。昔からの友人達の目も誤魔化せるとは、今後の活動がしやすくなって実に良い」


【悲報】徹夜明けで眠い中、王子様に呼び出された件


 昨夜、忠誠を誓った相手のデルキウス殿下はハイになったようにご機嫌だった。

 朝も早くから、僕はサラをこっそり連れ出して宿の路地裏に隠れながら来ていた。ヒーローギルドの残りのメンバーを知りたいらしいので、急遽、事情を説明して親友に足労願った。なお、勇と乱はそれぞれの所属先の宿泊施設で寝ている。


 ちなみに、僕らも愛用している身代わり札の事は義影経由でばらされ、無理矢理に王子様用を作らされてしまった。あの鼻眼鏡忍者め、余計な事を……。


「あの、先輩。あの札は誰でも完全に騙せるわけじゃ無いのが昨夜判明しまして……。猫獣人とかだと勘で分かっちゃうみたいです」


 一応、昨日の夜にリンイーが勘付いた事は報告しておく。今、彼女は就寝中だからいいが、対策は目下検討中である。

 デルキウス殿下…今はジョルジュ先輩は首を捻って残念そうに眉をひそめる。


「そうか……留学生の件もあるし、それは注意しよう。ところで、その少年がもう一人のお前達の仲間か?」


「はい! あの、初めまして。サラレット・テイラーと申します。お目にかかれて光栄です、王子様」


 水を向けられたサラはわたわたしながらも丁寧に頭を下げる。顔を上げてはにかむサラを見た、先輩の目に怪しい光がともる。


「小姓として仕えぬか?」


「ええっ!?」


「先輩、そっち方面でスカウトさせる為に連れて来たんじゃないんですけど」


 一応、ヒーローギルドのリーダーとして、何より親友として、サラの貞操を守るように彼の前に立つ。

 ちょっと不遜な態度を取ってしまったが、先輩は特に気にしていないようだった。


「なにケチ臭いことを言っている。それにこれは誰もが羨む出世コースだぞ、選択の機会は彼に委ねるべきだ」


 正論に押され、ぐっと詰まってしまう。確かに友人の意思は尊重すべきだ。

 立身の機会を妨害されて、さぞサラは怒っているだろうと不安に思いながら振り向けば……感動したように目を潤ませている友人が居た。


「フィアル……そんなに僕の事を……」


「サラ?」


 口元を手で押さえながら、僕を熱っぽく見るのは勘弁して欲しい。未だに美少女と勘違いしそうになるんだから。だが男だ。


 サラは一度顔を伏せると、迷いの無い瞳で先輩を見上げる。


「お気持ちは大変嬉しいです。でも……僕には心に決めた人がいるので、折角のお話しですがご遠慮させて頂きます」


「……お前、もう手を出していたのか? もしかしてあの魔法使いも……」


「誤解です! 言っておきますけど、サラは男ですからね!」


 若干忌々しげに僕を見下ろす先輩に抗議の声を上げるが、先輩はだから何だと言わんばかりの真顔のままである。


「安心しろ、この国では男色は認められている」


「開明的で結構ですが、僕はノーマルです!」


 だめだ、この先輩……思考のハンドルが滅茶苦茶ゆるゆるで話が右往左往する……。頭を抱えているとちょんちょんと腕を突かれた。

 振り向けば、そこには赤面するサラが居た。


「僕は…いつでもいいからね?」


 何かの許可は貰ったが、深くは考えない事にした。むしろ察しがついたので考えたくなかったのだ。


「して、この者はどのような能力があるのだ?」


 散々話を引っ掻き回した挙句、自分から軌道修正を図ってくれてた王子様。もう少し早くして欲しかった。


「彼自身は剣の才能と勤勉な頭脳がありますが……もう一つ、彼には従者が付いているのです」


「ほう……その従者がもう一人の仲間か?」


「はい。昨夜、高等学校の先輩方の記憶を消した道具は、その従者の持つ道具です」


 ジョルジュ先輩の目が好奇心に爛々と輝く。先輩は顎をしゃくって早く呼び出せと僕を急かして来る。


 ならば来て貰いましょう、実はちょっとした悪戯心で既に来て貰っているのだ。


「では……お出でませ、『玄衛門』さん!」



「コンニチワ! 僕、玄衛門…っス~~~!!」



 先輩の後ろにあった樽……に擬態していた玄衛門さんが声を上げて立ち上がった。



 ギャリンッ!



「曲者!」


「殿中でござるっス!?」


 先輩が振り向きざまに切り下ろした剣を、玄衛門さんはぎりぎりのところで白刃取りした。


 が、片手で持っているにも関わらず凄まじい力で剣を押し込んで、玄衛門さんが徐々に腰を沈め始めた。


「魔物か? 魔法生物か? 何者か知らんが、この俺の背後を取るとは小癪な奴め。あの世で他の暗殺者に自慢するがいい!!」


「かかかか勘違いっス~~!? アッシは平凡な護衛用ロボットに過ぎないっス~~! フィアル坊ちゃん、た、助けて~~っス!!」


 さすがは王子様、でいいのかな? 不意打ちへの対応もお手の物のようで、些かの乱れもないお見事な抜刀ぶりだった。

 だけど話の流れから玄衛門さんの正体を見抜けないあたり、やっぱり動揺はしているのかも知れない。


「先輩、その樽もどきがサラの従者の玄衛門さんです」


「何? 俺に存在を悟らせないとは、そこそこ腕の立つ間者のようだな。『黒刃』と同じ忍びか?」


「単にスリープモードにしてただけっス」


「玄衛門さん、それじゃ分かり難いと思う」


 玄衛門さんは先輩が剣を引いて自由になった腕を交差させ、しばし考え始める。


「……死んだフリしてたっス」


「欺死行為か。自らを死んだと思い込み存在感を消す、そんな技があるとは聞いた事がある」


「それもちょっと違うんですけど、それでいいです」


 詳しく説明しても多分理解できないからもう紹介始めよう。


「彼は玄衛門。サラの従者をしている……ゴーレムの様な存在です」


 ふと、昔戦った狂ったドワーフの作品を思い出して例に出す。


「ゴーレム……機械仕掛けの人形だったか? そう言えば宝物庫に、他国から贈られた機械人形があった気がするな」


 まじまじと玄衛門さんを見ながら先輩は物思いに耽っている。視線に晒された玄衛門さんはくねくねと身を捩って恥じらう。


「イヤンッ! そんなに見つめちゃ、アッシ熱暴走しちゃうっス!」


「少なくとも、ここまで奇矯では無かったな」


「根はいい性格している筈なんで、切り捨ては御免下さい」


 もう一度剣の柄に手を伸ばした先輩を大急ぎで止める。ついでにいい加減にしておけと玄衛門さんに目配せを飛ばした。

 それを受けて、玄衛門さんは改まって背筋を伸ばして礼をする。


「失礼しやした。アッシは玄衛門というケチなゴーレムでやんス。サラ坊ちゃんを守るため、坊ちゃんの願いを叶える為に存在していやス」


「随分変わったゴーレムだが、このようなものをどこで手に入れた?」


「その……家の近くの森に、知らない間に一人佇んでいたのを発見して……『ゆーざーとうろく』? をしただけなんです」


「ええと、主従間の契約みたいなものらしいです」


 一応、言い換えておく。

 先輩は何か思案するように顎を撫でていたが、一つ頷くとサラに向き直る。


「まあ良かろう。昨日の記憶を消す道具といい、お前達の有用性は測り知れん。そして、出来るならばその力は俺一人の手に収めておきたい。改めて聞くが…サラレット・テイラー、フィアルと共に俺に仕える気は無いか? 小姓云々は抜きにして、だ」


 王子様から見下ろされたサラは、いつもの様におっかなびっくり…では無く、不思議なほどしっかりと姿勢を正し、膝を着いて頭を垂れた。


「謹んで、剣を奉げさせて頂きます。……フィアルと共に」


「働きに期待する」


 あっさりと契約が済んでしまった。

 僕はサラに倣って膝を折って臣下の礼を取りつつ、サラにこっそり耳打ちする。


「いいのか、サラ? もう少し考えてからの方が……」


「ううん。フィアルが行くなら、僕も付いて行くよ」


 返って来た囁き声は、その小ささに反してとても頑なであった。友人の決意の固さと、そしてちょっぴりの恐ろしさに僕は声を出すことができなかった。

 そんな僕らの上から先輩の声が降って来る。


「さて優秀な手駒も追加で手に入った事だし、俺も休むか。解散していいぞ」


「あの、まだお聞きしたい事があるんですけど」


 伸びをして踵を返す先輩を慌てて引き止める。先輩は面倒臭そうに振り返ると一つ頷いて発言の許可を出してくれた。

 何と言おうか迷ったが、直球で聞く事にした。


「この遠征の本当の目的と、先輩と義影……いえ『ヤマト総合商社』との関係を聞かせて下さい」


 どうにも今回の遠征にはあの金市の顔がチラつく要素が多過ぎる。キラリと眼鏡を光らせる殴りつけたくなるようなドヤ顔が頭に浮かんで仕方ない。

 先輩は腰を落とすと周囲を見回してから、僕の耳に口を寄せてくる。


「あの商会の真の支配者、ヤン・スクナは俺の協力者だ。本来は『盾』としてしか生きれない筈だった俺に、『剣』をもぎ取るチャンスを与えてくれた恩人でもある」


「『剣』?」


 また良く分からない単語が出て混乱している間に、先輩は腰を上げて帰り始める。それを止めようと声を上げる前に、先輩の呟きが耳に入った。



「そしてこの遠征は……俺の覇道の第一歩だ」



 それ以上は、今は言う時でないと背中で語り、先輩は僕らを残して路地から姿を消したのだった。



 ◆◆



 その後、数日間が慌しく過ぎた。


 遠征隊は各地に早馬を送って蛮族に襲われていないか確認したり、街周辺にまだ潜んでいないか探したりと情報収集に奔走した。


 その結果、コーツ子爵領の各地で蛮族の目撃情報が上げられ、一部では襲撃を受けた村や町があった事も判明した。

 だが襲撃の規模はエウロの街と比べて遥かに小規模で、十人前後の蛮族があっさりと鎮圧された報告が確認されただけだった。

 気になる点として、蛮族の目撃情報が得られた場所はいずれも川や湖の近くであったという事だが、それが何を意味するかまではまだ闇の中だった。



 エウロの街周辺に蛮族の存在が認められなかった事から、遠征は再開され、浪費した時間を取り戻すように速度を上げて進軍していた。


 目指すは最前線の街、城塞都市コーツラン。


 蛮族の浸透を受けた事は子爵のみに報告されていたが、蛮族の目撃情報は噂として都市まで届いていた。領内を荒らされている不安や、包囲され孤立する不安が兵士達へ広がり、動揺を押さえるのに子爵も躍起になっていただろう。


 その為、遠征隊がコーツランに到着した時はエウロの街以上に歓呼の大合唱で出迎えられた。



 ◆◆◆



 コーツランは高く丈夫な石の城壁が連なり街を囲んでいた。一部の城壁は外に伸び、近くの山や丘と接続され、その山や丘にも歩哨塔や陣地が築かれている。


 普段はその城壁上に兵士達が連なっているのだろうが、今日ばかりは殆どが一点に集中していた。


 すなわち、遠征隊の通る門周辺の城壁とその下の町に。



 オオオオオオオォォォォォ……!!!



 兵士達が雄叫びを上げ、手や子爵領旗を振ってこちらを満面の笑みで迎えている。

 使い込まれて傷が目立つ鎧や武器を持つ兵士達にとって、新品同然の完全武装でやってきた蒼華騎士隊はこの上ない援軍に見えたのだろう。

 続くバセム教会の聖職者達には、戦神の加護にあやかろうと歓迎の言葉と同時に祈りの言葉も混じっていた。


 魔術師ギルドの面々が通る時だけ声量が落ちたのはご愛嬌だろう。


 そして遠征隊の到着を正面で待っていたのは、壮麗な具足をまとった将。ランド・コーツ・トリトン子爵その人だった。


 老年の域に差し掛かった面差しには深い皺が刻まれているが、背筋は槍のように真っ直ぐに、眼には刃の鋭さを宿した生粋の武人然とした立ち姿である。


 先頭を歩いていたウィル隊長は子爵の前で立ち止まって敬礼する。子爵も見事な敬礼を返すと、二人は互いに固い握手を交わした。


「貴官らの到着、待ち侘びたぞ! 遠路はるばるの長征、誠に感謝する」


「少々遅くなりまして申し訳ありません。ご健勝そうで何よりです」


「ははっ、老体にはちと堪える戦が続いておるがな。……それは中で話そう。まずは遠征隊を兵舎に案内せねばな」


「偉大なるコーツランの城塞に逗留できて光栄です」


 ウィル隊長が生真面目に返すと子爵は高笑いを始め、それに釣られてか隊長の顔も和らいでいた。


「では…遠征隊、行進再開!」


 そして歓呼の声に導かれ、遠征隊は街の奥にある城へと向かうのだった。



 ……



 コーツランの北側には城壁に繋がるように城が構えられている。そこがコーツ子爵の城であり、その周辺に軍事施設が固まっている。

 遠征隊はその周辺施設の兵舎を間借りする形で駐留する事になった。


 そして騎士養成幼年学校の学生として、遠征先での最初の課題が下された。


 それは……大掃除である。


「兵舎の隅から隅まで綺麗に掃いて雑巾がけしろ! 衛生状況の改善は今後の活動にとっても重要だ。一切手を抜くな!!」


 トリスタン先生の大音声に尻を叩かれながら、兵舎の汚れをひたすらに落としていく。

 その過程で、黒ずんで風化した血痕を見つけたり、人の歯や爪、場合によっては骨の欠片まで見つけたりと生々しい戦場の空気を感じた。


「まあ、慣れているといえば慣れてるけど……他人のものだと、きついな」


 雑巾がけをしながら、つい愚痴をこぼしてしまう。

 元の世界では血を見ることは大して珍しい事では無かったが、それとは違う、何とも言えない空気の違いに気が重くなるのを感じていた。


「へー…あんたでもそんな風に気分が悪くなることあるんだ」


「フィアル、無理しなくていいからね?」


「繊細なところもあるんニャね。気持ち悪いなら、実家から持ってきた薬いるニャ?」


 リーザやサラ、リンが心配するので、大した事ないと笑って誤魔化しておく。ついでに薬は丁重にお断りした。


 そんな時、外にゴミ捨てに言っていたアンドレイさんとニコルが戻ってくる。


「皆、そろそろ夕食の時間だから、ここの掃除が終わったら兵舎前に集合してくれ」


「あーしんど。遠征終わるまでこうして扱き使われるのか……。今までの授業とか、騎士としての心得とか、何の役に立つんだろうな」


 僕以上に愚痴っぽいニコルの頭を、アンドレイさんは軽く小突く。


「先生に聞かれないようにね。それらが必要な時は必ず来る、ただそれは今じゃ無いだけだ」


「うっす、気をつけます」


 どうにも反抗的なニコルも、アンドレイさんには素直に従う。これも人徳のなせる業か。


「あ、そうだ。ごめんけど、フィアルとサラは夕食後にもう一働きして貰うね」


 申し訳なさそうにアンドレイさんが付け加える。僕とサラは顔を見合わせ、そして任務の心当たりがない事に疑問符を浮かべる。


「はい、分かりました。それで何をすればいいんですか?」


 アンドレイさんに問いかけると、彼もまた少々首を捻りつつ答える。



「高等学校の先輩から、ちょっと人手を貸して欲しいって頼まれてね。夕食後に、ジョルジュって名前の先輩のところに行ってくれ」



 あ、は~~ん……。王子様からの呼び出しでしたか。嫌な予感しかしない。


「はぁ……分かりました」


「了解です……」


 僕とサラの微妙な表情に、仲間達の不思議そうな視線が集まっていた。



 ◆◆◆◆



 もぐもぐ。


「不満そうだな」


 もぐもぐ。


「返事くらいしたらどうだ?」


 もぐもぐ。


「……お茶いるか?」


 もぐもぐ……ごくん。


「いる」


「その年で拗ねても可愛げが無いぞ」


「拗ねてないし。世の無常にひたすら耐えてるだけだし」


 義影から手渡された水筒(竹製)を呷って口を洗う。口内に残っていた無味乾燥なパンの残りはコンビニのお茶そっくりの味で洗い流されていった。


 今、僕は王子様の命令によって秘密裏に偵察に出されていた。

 それも子爵領の北、蛮族の勢力圏内の真っ只中だ。何故か知らないが義影も一緒に。


 呼び出しを受けた後、急ぎジョルジュ先輩の元へ向かったら、僕はパン一個を手渡され、町の一角に行くよう指示され、サラはその場に残るよう命令された。

 首を捻りながら指定の場所に向かえば、義影が木の上から姿を現して先導し始め、あれよあれよと言う間に隠し通路から城壁の外に出てしまっていた。


 今は、城壁から身を隠すように小高い丘の麓で夕食を取っていたところだった。


「サラは大丈夫かなぁ」


「あれであの御方は節操を知っている。お前の友人が如何に美しかろうと、手は出されないだろう」


「だといいけど……ところで義影」


「なんだ?」


 手を伸ばして水筒を義影に渡しながら、僕は射抜くような眼を義影に向ける。だが対する義影の眼は小波一つ立たない水鏡である。


「もしかして、今回の遠征の真の裏話って……この状況?」


「正解だ」


 やっぱりか……。得心入った僕をにやにやと面白そうに義影は眺めている。


「金市は王子の『優秀な手駒が欲しい』という需要と、お前達の『パトロンが欲しい』という需要の双方を噛みあわせたんだよ。本来ならばこの街に着いてから、お前達が活躍できそうな場を用意して王子の注意を引くつもりだったが……上手いこと王子の方から目を付けて下さった」


 楽が出来て助かったよ、と馴れ馴れしく肩に手を置いてくるので、邪険に振り払おうとして……止めといた。


「まあ、助かったのは事実だよ。このまま就職浪人になるかなぁと思ってたところだし」


「王子付きの騎士になるのだったら、最低でも高等学校は出ないと認められないぞ。学費は王子が出すだろうが、もうしばらく勉強は頑張れ」


 そして地獄の訓練も追加されるんですね、分かります。それほど苦でも無いからいいけどさぁ。

 で、もう一つの疑問。


「王子が『剣』とか何とか言ってたけど、何の事?」


「お前は王家の風習について何も知らんのか。後で乱にでも聞け」


 そういえば貴族出身の仲間が一人居た。


「けち臭いなぁ。じゃあ、この偵察の目的は?」


「ほう? お前はこれが偵察と思っているのか」


「他に何が考えられるんだよ。まさかたった二人で蛮族を蹴散らして来いってのか?」


「惜しいな。正確には、『一人で』だ」




「………は?」




 今、軽く脳の働きが止まったぞ。そして急速に嫌な予感が湧き上がり、寒気のする様な気配の波を感じる。


 そっと顔を巡らせれば、丘や林で遮られた視界が目に入り、その奥の方からざわめく音が聞こえる。


「ここ最近、蛮族の夜襲回数が増加しているらしくてな。遠征隊が到着した日くらいはゆっくりさせてやりたい、とのお言葉だ」


 冷や汗が流れ始め、体がうまく動かない。

 ぎぎぎと軋む音を上げながら後ろを振り返れば、背を向けて顔だけこっちを向いている義影の姿がある。



「心配するな。エウロの街を襲った奴らより数は少ない……だろう。大将格の蛮族がいるらしく、そいつを倒せば撤退するはずだ。頑張れ」



 そう言い残して、非常な忍者はあっという間に姿を消した。


 と思ったら、どこからとも無く矢文が飛んできた。回らぬ頭で機械的に結ばれた文を解いて読めば、


『追伸 城塞の兵士に見つからないよう、離れたところで戦うように。王子様からのご命令だ』


 という輪をかけて無情なお言葉だ。これ、もしかしてさっきのパンは報酬代わり?


「……やってやるよ、ド畜生ーー!?」


 心に渦巻く怒りを全て蛮族にぶつけてやると息巻いて、僕は城壁に背を向けて走り出す。




「『開け、次元の門オープン・ディメンジョン!!』」




 コマンドワードと共に赤い光が僕を包み込み、一瞬の後、ヒーロースーツに身を包んだ僕は愛車『レッドプラズマ』に跨っていた。


「フルスロットル! ただし、城壁から見えないように!」


『OK、翔君!』


 レッドプラズマのAI、朱美さんが最適なルートをホログラムで表示し、道を示してくれる。


 僕は赤い流星となって、野原を蛮族目掛けて走り出したのだった。



 ……



 野を駆け抜け、木々をすり抜け、小高い丘を駆け上った頂上にて、眼下に広がる群れを見つけた。


「そりゃ、街を襲った数からすれば少ないけどさぁ……」


 軽く百は超えている。目算でたぶん二百強。棍棒や槍、ついでに攻城梯子を抱えた蛮族達がずらりと並んで行進していた。


「そういえば、蛮族が使っていた武器や道具は消えなかったなぁ。どっかで生産しているのかな?」


『可能性は高いね。あの梯子とか、ぱっと見は手作りだけど妙に規格が一致しているのよね。もしかしたら、工場みたいなところで作っているのかも』


 朱美さんも同意してくれる。ホログラムに別々の蛮族が持つ梯子が表示され、梯子の長さや格子を固定する縄の結び方までが酷似している事を示していた。


「となると、その生産拠点を潰せば攻勢を抑えられるかも知れないな」


 でもとりあえず、今日のところはこの蛮族達にお帰り願うだけで終わらせたい。僕だって疲れているんだし。勇と乱はそれぞれの仕事で手一杯だし。


「仲間は忙しいから僕一人だけでヒーロー活動残業だ。さっさと終わらせよう」


 バイクのハンドルを握り直し、愛機レッドプラズマを下り坂に向ける。そして一気にスロットルを上げて下り始める。

 加速する最中、ある一点に目を向ける。


「朱美さん! 敵の大将は、やっぱりアレ?」


『確証は無いけど、他に似た個体はいないからアレでしょうね』


 視線の先にあるのは、群れの中央からやや後方に居る一体の蛮族だった。その蛮族は他の蛮族より背が高く、鎧や上等の剣で武装し、何より頭上に異質な兜を被っていた。


 その兜は薄緑色した透明の兜で、雄牛の角のような飾りが二本出っ張っていて、呼吸するように光っていた。


『……確認したわ! エウロの街の攻城戦にもあれと同じ個体が複数確認されている。センサーからの映像記録から割り出したから間違いないわ』


「よっしゃ! 一点突破で行くよ、『カタパルト』準備!」


『OK!』


 朱美さんの了解と共に、レッドプラズマを自動運転モードに切り替える。軌道を少し修正し、ある場所を目指して角度を調整しつつさらに加速する。


 その場所は、丘の麓にある盛り上がった地面。丁度いい感じに角度が付いていて理想的だ。

 軌道修正が完了した時、僕と盛り上がった地面、そして蛮族大将が直線に並んだ。



「いっけええええええええ!!」



 レッドプラズマは爆発するように加速し、地面の盛り上がりによる僅かな上り坂を一瞬で駆け上る。


 そして僕は、宙を舞った。


 速度と反比例して遅くなる時間の中、蛮族の群れを跳び越え、蛮族大将の頭上に差し掛かる前に僕はハンドルから手を離す。


 虚空に現れた次元の穴にレッドプラズマは飛び込んで行き、僕は唯一人、きりもみ回転しながら急降下していく。


「……位置ずれてる!」


『ゴメン、久しぶりの実戦だから、つい吹かせ過ぎちゃった☆』


 テヘっとはにかむ朱美さんの通信がヘルメットに響く中、僕は蛮族大将を通り過ぎて最後尾あたりの蛮族の頭に着地した。


 ぐしゃっという感触はすぐに煙となって霧散し、地面を転がって勢いを殺す。


 起き上がった時には、既に蛮族達はこちらを向いて臨戦態勢だった。


「あ~やっちゃった。まあいっか。ちょっと手間が増えたくらいだし」


 僕と蛮族大将の間には、大体数十の蛮族の壁。そしてその厚みは徐々に厚くなっている。



「楽勝だな」



 昔取った杵柄。数十の戦闘員に囲まれる怪人とか数え切れないほど倒してきたし。僕は何の気負いも無く、ジョギングに出るような気楽さで足を踏み出した。



 ◆◆◆◆◆



 コーツラン城の奥深く、城主やその近親者が住む区画のさらに奥。余人を排し、主に秘密の会合を行うための部屋にデルキウスとサラは居た。


 デルキウスは椅子に腰掛け、サラは壁際にて休めの姿勢を取っている。


(何でこんな事になっちゃったんだろう……)


(今は耐える時っス。一応、坊ちゃんはあの王子様に仕えているんスから)


 サラは不満を表情に出さないよう苦労しながら、口の中だけで不満をこぼしていた。その僅かな音声を、秘密道具『骨伝導型! 内緒の話あのねのね君』で玄衛門は受信し、サラに抑えるよう通信していた。


 ちなみに、玄衛門は部屋の外にこれまた秘密道具『かくれんぼで気付かれない! ぼっちメイカー隠れみの君』で透明になって待機していた。


 いずれも未来の玩具もどきであり、現代で言えば糸電話とダンボール箱みたいなものである。未来道具の闇は深い。


 閑話休題。サラの不満はさて置かれ、デルキウスは城主のランド子爵と、そしてウィル隊長と共に会談の真っ最中であった。


「殿下、はるばるの遠征、誠に感謝の言葉もございません」


「ランド子爵、どうせ察しは付いているだろう? 腹を割ろうではないか。頭を下げる必要などないのだと、分かっているだろうに」


 深々と礼をしていた老子爵は頭を上げ、それでも深い笑みを残していた。


「ですが、援軍を出すよう働きかけて下さったのは殿下お一人です。中央の貴族達、そして陛下ですら……」


「そこまでだ。それ以上言えばウィルが拗ねてしまうぞ?」


 茶化されたウィルは渋い顔をしていたが、デルキウスが微笑みながらウィンクすると大きな溜息と共に毒気を吐き出した。


「殿下のお戯れは毎度のこととは言え、この身に少々気苦労が重うございます。あのような小姓をいつの間にかお抱えになるなど……」


 ウィルにじろりと見つめられたサラは冷や汗を一滴垂らすが、トリスタン先生の教えもあり、姿勢は崩さずに済んでいた。


 デルキウスはウィルの視線を遮るように手を振って顔の向きを戻させる。


「あれは小姓では無い。俺の騎士の一員よ」


「青田刈りですか。幼年学校の最上級生でしょうから、卒業後はそのまま騎士団に…?」


「まず俺が卒業して騎士団を作らねばならんから、もう少し後だな。話を戻すぞ」


 ウィルだけでなくランド子爵からの興味も引き始めたのを、デルキウスは強引に引き離す。


「今回の遠征は、極論すれば俺の実績作りだ。そして王国外縁部の貴族達から支持を取り付けるための、演出でもある」


 サラは軽く目を見開く。デルキウスの目的をおぼろげながら察し始めていた。


「中央の貴族共の中に、王国は安定したから武の国からの卒業を目指すべきなどという、馬鹿げた妄想を垂れ流す輩が増えて来ている。どいつもこいつもこの数十年剣を握ったことも無い、肥え太った者ばかりだ。自らの安寧が誰に担保されているか気付いてもいない」


 デルキウスの演説が続くにつれ、子爵は厳しい顔つきに、ウィルは苦い顔つきに変わっていく。


「それは我が王家でも同じ事だ。ほんの二十年前に、魔物達との戦いに血道を上げていた事を忘れている。武の国が、武を忘れるなどあってはならない」


 彼の演説は徐々に熱がこもり始めていた。国家の誇りが、彼を通して叫んでいるように。


「平和とは戦って勝ち取るものだ。そして、いつ来るとも知れぬ危機を乗り越えるため、常に武は保っておかねばならぬ」


「常に敵を探し続ける国家として、危険視されてしまうのでは?」


 ウィルはそう苦言を呈するが、デルキウスは鼻で笑う。


「ならばそう声高に叫ぶ者こそが敵だ。無論、そう言われぬよう根回しが必要なのも事実だが、それにも武力は必要だろう」


 椅子の背から身を離し、デルキウスは前のめりになって子爵を見つめる。


「この国の目を覚まさせる。未だ戦いは終わっていないのだと気付かせる。蛮族どもを駆逐し、この国を並ぶ者の無い大国へと成して、平和を勝ち取る。その為に、俺はここに来たのだ」


「天晴れです、殿下。その気概を是非とも応援したい、ただし……」


「分かっている。今回の遠征が成功したら、だろう?」


「成功し続けている限り、です。我ら武神の信徒は、とかく勝利に貪欲ですから」


 子爵の厚顔さに、デルキウスは笑うしかなかった。だがそれはもとより承知の事と、彼は顔と心を引き締め直した。


「では、現状確認だ。一時的にとはいえ戦力が増えたことだし、攻勢に出る事は可能か?」


「まず、敵の本拠地すら検討が付いていない状態では無謀でしょうな。それに騎士団、教会、魔術師ギルドとバランス良い構成ですが、実戦経験は殆ど無い。華々しい戦果を上げることができますかな?」


 子爵の指摘に、今度はデルキウスの顔がやや曇る。彼もまたその問題点は認識しており、実績作りのための華々しい・・・・戦果を得る為に、どうしたものかと頭を悩ませていたのだった。


 あのエウロの街までは。


 顔を曇らせていたデルキウスは、不意に口角を吊り上げた不敵な笑みを浮かべる。子爵とウィルが怪訝な表情を向けてくるのを十分な余裕を持って受け止めれる。


「大丈夫だ、俺には切り札がある。それもとっておきのが四枚もな」


「それは心強いですな。紹介はして頂けるので?」


 子爵がカマをかけるが、デルキウスは笑いながら首を横に振る。子爵は肩を竦めて口を割らせるのを諦めた。


「では、私だけ切り札を紹介しましょうかな。実は、先日からわが街に友邦からの援軍が滞在されております」


「何? 初耳だぞ」


「ええ、全くの偶然でしたから。遊歴の騎士の方で、なんと聖女様をお連れでした」


「聖女様を? 武神バセムの?」


 横入りしてきたウィルに子爵は首を横にふる。


「いえ、最高神ノートン様にお仕えする聖女様です。この会談の後にご紹介する予定でしたが……今お連れします」


 そして子爵は席を立つと、出入り口とは別の扉に手をかけて奥へと消えて行った。デルキウスとウィルは視線を交わし、誰か心当たりがあるかと目配せするが、どうにも検討は付かなかった。


 そうこうしている内に、三人分の足音が戻って来て、扉が開いた。


 先頭に立っていた子爵は身を横にずらし、後から付いて来た二人を前に誘導する。



「紹介しましょう。隣国『テトラ』にて自由騎士の称号を賜り、ご自身も伯爵家出身であられる、ルリィ・エトランゼ様。そしてその旅路に同道されている最高神ノートン様に仕えるスー・ノースポール様です」


「お初にお目にかかります、殿下。遊歴の身ですが、今は子爵の元にて剣を預けております」


「初めましてデルキウス殿下。下賎の身でありますが、聖女などと過分な評価を頂いております、スーと申します」


 一人はエルフの女性騎士、もう一人は柔らかなウェーブの金髪をした若い修道女だった。

 ……決して、スケルトンの見た目はしていない。美人さんである。



「先生!? スーさん!?」



 サラの叫び声に皆の注目が集まり、この日の会談は思わぬ方向に転がったのであった。


大変遅くなりまして申し訳ありませんでした。

10連勤やら忘年会やら色々あって、どうにも疲れとモチベーションの低下で執筆が出来ませんでした。年末も近付き、他にも色々と作業が溜まってますので、どうにも執筆が滞ると思いますが、年内に『アウトキャスト』をあと一本は上げるつもりです。

お読みくださり、ありがとうございました。

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