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阿鼻叫喚…もうやだ…

2013年今年最後の投稿です。ご覧になって下さっている読者様によいお年を。そしてどうぞお楽しみください!

---『(私は…、人の世に出て来るべきではなかったんだ…。私が出来たのは…、ただ国を腐敗させ、あの人に暴帝という濡れ衣を着せてしまった…。あまつさえ、あの人は、私に生きろと言った。私には…、何が出来るというの?…こんな、悪役になり損ねた役立たずに…)』


亡国からボロボロで逃げ出し、海を漂う彼女は泡沫の思い出と愛しい人から贈られた大切な首飾りと共に広大なそこを波と潮に流されながら座礁するまでさ迷う。その頬を伝っていたのは海の塩水か後悔の涙か。

そしてとある島に流れ着き、その大地を踏みしめながら歩き始めた時、物語はまた振り出しに戻る。彼女の後悔を繰り返さないために…。---


誰も知らない狐の懺悔のお話。


ドガガガッ!!!

角材が次々と雅鬼に向かって放たれる。


「うっぜえ!!」


足を縫ってある鉄パイプを引き抜くも、間に合わず角材が煙を上げながら雅鬼を埋めるように攻撃し、山積みになる。


「潰れるか串刺しになるかはたまた挽き肉になるか、貴方の最期はどれでしょうね?」


下からガラスの割れる音が鳴り止まず、割れたガラスや瓦礫、デスクや棚が次々と独りでに上がってくる。


(適当なのをランダムに撃っといて足止めしときますか。いくら丈夫としぶとさが売りな鬼でも、先程のダメージが抜けてないでしょうし…。というか、鬼ってあんなに治るの早いんですね…。予想だと数十分で治ると踏んでたんですが、数十秒単位とはまた厄介な…、迂闊に火が使えないのも問題だから後回しにしましょう)


空に浮かぶソファーやガラスの破片を絶え間なく角材の山に撃ち込む。


(犬には尾を7本位相手させとけば、最低4つの術の準備は望める…。鼻が利くから幻術が使えないのは痛いですが、犬はデットラインが分かりやすいのが良いですね。怪我が治らなくなったらそれまでですしジリ貧になって焦るでしょうから、それを利用してつぶし合いに持ち込ませますか。ですが…本気を出さないのが未だに引っかかりますね。全開とは言わず、4割位なら出しても良いはずですが…)


尾の先端を刃に変えて、緋牙に向けて伸ばすと、滅茶苦茶な方向から切り刻むように振り回す。

「うおっ!?」

伸びてくるそれを難なく避けるが攻撃に隙が無く防戦に徹している。


(こいつ…。体術に関しては全くの素人だが、手数と距離がそれを補っている。残り少ない力をどこまで消費させるかだが、こっちの弱点は敢えてバラしたが頭の回転が早いこいつだ…。こっちの策に気付かれたら間違いなく攻撃方法を変えてくる。それまで注意を引きつけてアイツの存在をバレないようにしないと…)


お互いに策を弄しながら戦っていた。






『私たちは、こうして私たちの肉体と霊魂を罰せねば、犯した罪の報償つぐのいが出来ないのです。この離れ島の中で、私たち二人が犯した、それはそれは恐ろしい悖戻よこしま報責むくいなのです。 どうぞ、これより以上うえに懺悔することを、おゆるし下さい。私たち二人はフカの餌食になる価打ねうちしか無い、狂妄しれものだったのですから……。』夢野久作の『瓶詰めの地獄』より抜粋。


そして六階オフィスにて、


「んっ…。んぬ~…、頭とお腹…いたい…。いたい…?あれぇ?そういやなんか焦げ臭…って、今日で何度目だこのネタアアアァァッ!!!!」




バンと机を叩いて勢い良く起きる。


目覚めるとオフィスの机にもたれ、椅子に座っていた。どうやら寝ていたようだ。机の上に有ったデジタル時計の日付と針は残酷にも先ほどの出来事が現実であることを告げていた。



「……流石に夢オチって訳にはいきませんよね~…。トホホ…。ん~、頭の血は流石に止まったけど髪が血でバリバリに…というか、この状況、一人だとものすごく怖いんだけど?」


それもそのはず、周囲を見渡すとオフィスの至る所に老人が倒れていて、皆、丈が明らかに合っていないスーツを着ている。


そして、六階の給湯室から聞こえるザーッと水が流れ続ける音とそこから浸水してきたのであろう水溜まりがゆらゆらと揺れている。(『●暗い水●底から』を思い出すな~。昔の金曜●ードショーってホラー扱ってたよね。今じゃ見なくなったけど…じゃなくて)


「とにかく逃げ…いっ!」


椅子から立ち上がろうとすると腹から痛みが襲う。


「いっつぅぅ~…。はぁ、あれも…、夢だったら良かったのにね…」


(なんでなの?黒也君。訳が分かんない。私はこれからどうすれば…)


ガタ…。


後ろから物音が鳴る。


「誰っ!?」


振り返って見渡すが別段何もおかしいところはない。


(…きっとペンか何かが弾みで動いただけ…よね?)


それでも見続けていると音の正体が分かった。


ガタガタ…。ガタガタ…!!ガタタッ!!


「………え?」


己の目を疑って目をこする。


そして、もう一度見る。


(あれ~…?あ、きっと頭殴られてちょっとおかしくなったのかな?それとも目の方に異常あったかな?それとも、度重なる非日常的なアレに遭遇し続けて精神がやられちゃった?いっそなんでもいいからまだ夢の方がマシだ!…だって、)


「ソファーが宙に浮いてるっていう現実を怖くて受け入れられない…」

ふわふわとソファーが宙を漂っている。


(うわー、うわー、心霊特番で見たことあるヤツだ~…。『仄暗い』じゃなくて『エクソシスト』?それとも、オーメンのダミ●ン?それともまさかのパニックホラー?あああ!一人になっただけでこんなにも心に余裕が無くなるなんてえぇぇ!!)


メンタル面がすり減っていくばかりのこの状況に至極当然な反応である。


バリンッ!!


「ひゃあっ!?」


急にソファーが猛スピードで窓ガラスを突き破り、ガラスの破片ごと上へとスピードを落とさず上昇していった。


「え?え?なな、なにがどうなってんの?」


チョン。


呆然とソファーが突き破って割れた窓ガラスを見ていると肩を誰かにつつかれる。


「あ、今頭がパンクしそうだからちょっと待ってくれる?」


チョン。


「や、だからちょっと…って、ん?」


振り返れば揺れながら浮いている椅子のキャスターが当たっていた。


「………。………?」


3秒経過。予想外の出来事に思考が若干フリーズ。


「…?…?…?????????」


6秒経過。フリーズが疑問に替わるが状況が飲み込めないでいる。


「…あれっ??えーっと???ああっ!?」9秒経過。やっと状況が分かった。


パリンッ!!パリンッ!!バリンッ!!


自分が座っている椅子以外のほぼ全ての椅子やデスクが次々と浮かんでは窓を突き破りながら上へ昇っていく。


「ひゃあ!!い、い…いいい、いやああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」


ビル全体にとんでもない声量の悲鳴が響いた。



???side


明日香が勤めている会社から数百メートル離れた上空にて、



黒い翼を広げ、空中に止まっている修験者姿の黒也がいた。


「狂風は黒い乱雲を呼び、雷鳴を伴い横殴りの雨降らす。狂風は嵐に変わり、行く先々を巻き込み巻き散らす。禍災凶嵐かさいきょうらん。…後は犬の合図で発動するだけだが、次々浮いてくるあれは放置か?一回聞くか…」


~(おい、犬。今、喋る余裕はあるか?)~


しばらくして応答が返ってくる。

~(鴉か…。そこそこにはあるが、喋る時間は少ないぞ)~

~(いや、手短で済むよ。術の準備は整った。後、そっちの屋上に浮いてる事務用品の事だが、壊しておこうか?)~

~(その気遣いはありがたいが…、向こうにお前の存在を気づかれたくないからな。手出しは今の所するな)~

~(あい、分かった。それでは合図を任したぞ)~


~(ちょっと待ってくれ)~

通話を切ろうとした直後に引き止められる。

~(なんだ?)~

~(ご主人の事なんだが…、今、あの人は無事か?)~


一瞬答えに詰まる。が、

~(…ああ、大丈夫だ)~

なんとか取り繕う。


~(そうか…。それだけだよ。じゃあな)~


通話が切れた。


「我ながら、平然と嘘が吐けたものだな…」


自嘲をポツリと呟く。


(…全ての階の水道という水道を片っ端から排水溝に蓋をして水を溢れさせたがこの火の手だ…。間に合うか?)


下の階層から見える炎の勢いが止まらない事に焦燥感が募る。


「いやああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」


聞き慣れた声が建物の中で絶叫を上げていた。


「っ!?もう起きたのか!!!」


「ぎゃああああああああっ!!!!!」

「もうちょっと…寝ていて欲しかったが、危ないだろうから迎えに…」

ふと、思い出しその場に踏みとどまる。


『な、んで…?』

自身の突然の裏切りに驚き、戸惑った彼女の顔が脳裏に浮かんだ。



「…は行けないか…。あんな事した後だからな…。会わす顔が無い」


(私にはどうしようも出来ない…。上にさえ行かなければ大丈夫。感の良い明日香だ…。行くはずがない)


「ア゛ァアァアァアア゛ァ!!!」


その声が聞こえてから数分後。


「むりむりかたつむり!!!!」


「!!!??」


明らかにおかしい言葉が響く。


(これは流石に、放置出来ないな…。少し様子を見に行くか…)



やれやれ、と呟やいてビルに向かう黒也はまだ知らない…。中では予想外の事態が起こっていたことを…。



時間を巻き戻して再び明日香サイド


ガツンッ!!ガッ!


遂には棚が浮き出し、窓につっかえている。


「あ…、あわわわ…。だ、誰かぁ~…。この際、言葉通じるなら誰でも良いからあ…」


おろおろと迷える子羊のように超常現象に怯える情緒不安定な明日香はふと倒れている一人の老人を見つけると恐る恐るそちらに近づく。

「お、おじいさん…大丈夫ですか?」

顔を覗き込むと皺が刻み込まれた老人が静かに眠っていた。



「やっぱり駄目…、か?」


その場を後にしようとすると老人の手に掴まれた。


「あ、ああぁ…」

目が急に開き、ゆっくりと起きあがると爛々とした目で明日香を見つめ、もう片方の手を伸ばす。


その様を見た明日香は、

(え、バイオ…ハ●ード?)


「はあ、ぁ…」



「ぎゃああああああああっ!!!!!」


ばっ!


掴まれた手を振りほどき、


どんっ!


突き飛ばした。


端から見れば余生幾ばくも無さそうな老人が明日香を支えに起きようとしているところを突き飛ばすという外道の所行しょぎょうに走った女に映る。


ずり…ずり…。


べたり…。肩が何かに触れられ、服がじわりと濡れた。


「ひっ!!」


後ろを振り返ると、いつの間にか別の老人が這いずり寄ってきて明日香の肩を掴み、起きあがろうとしている。

さらに皆気が付いたのか次々と起き上がって来た。


「ア゛ァアァアァアア゛ァ!!!」


恐怖が頂点に達し、パニックに陥った明日香は迷うことなく老人の手を振り払い、そして水が流れ落ちている階段に向かって逃げ出した。

「早く家に帰りたいよ゛~!!」



年甲斐なく半べそでバシャバシャと水溜まりを蹴りながら階段を勢い良く降りていく。

そして4階の入り口に差し掛かかり、


「わぶっ!?」

「だっ!?」

誰かとぶつかり転倒した。


(何々!?今度はなんなの?)


「いってー…。って明日香?なんで非常階段から出てったお前が上から降りて来たんだ?」

「は、ると…?え?」


そこには先程、決着を着けた筈の遥人がしりもちを付いていた。それを見た明日香は呆然としながらもなぜか安堵していた。


「あれ、一緒に居た鴉は?」

明日香の背後をきょろきょろと見ながら聞いてくる。

「鴉?もしかして黒也君の事…?黒也君だったらあの後ちょっと…あってね。今はどこに居るか分かんない…。というか、遥人?さっきとなんか人が変わった?というか戻った?」


(だってさっきはアレだったし…)


「ああ、それについては後で話すから俺に付いて来てくれ!!」

ガッと肩を掴まれる。

「えっ!?ちょっ、なにする気!?」


それから数分後。


「むりむりかたつむり!!!」


大声を上げ、拒否する。


「頼む!!この通り、あいつの命が掛かってるんだ!!」


土下座で頼み込まれる。


「あ、あんたそれ、頼むって正気!?死ねって言ってるようなもんでしょ!?」

「大丈夫だ!お前は死んでも死なないような気がするし!」

「なっ…!『気』がするってなに!?人を馬鹿にするにしても酷すぎるでしょ!?」

「それを言えば明日香のだってあいつらのせいで殺されそうになってんだから責任取れよ!」

「そんなのあいつらが勝手に馬鹿やらかしてるだけでっていうか最初に仕掛けたのは玉ちゃんでしょうが!?あんたが止めないからこうなってんのよ!!だいたいあんたは不器用なんだからデリケートな玉ちゃんには人一倍気を遣いなさいよ!!」

「だったら言えよ!!」

「つき合うんだったら自分で分かれ!!だからあれほどあんたは相手に気遣え気遣えって言ったでしょうが!!」

「お前は俺の母親か!」

「あんたが頼りないからよ!!このヘタレ!!」

「ああ、ヘタレだよ!ヘタレだからお前に頼んでるんだよ!」

「開き直るな!ああもう分かったわよ!やるわよ!やらせていただきます!はあ~あ、古傷えぐるような元カレなんて振ってせいせいした!」

「こっちもこんな頑固親父みたいな元カノ振ってせいせいしたね!」

「それが人に物を頼む態度!?とりあえず…、玉ちゃんには話したいことあるし。…いいわよ。行くわよ」

「なんだかんだ言って結局見捨てないよな」

「なんか言った?」

「なにも」

「後、しんどいから屋上着くまで肩貸して…」

「分かった。まあ、俺の所為もあるけど、服まで血まみれでスカート破れてる姿ってゾンビみたいだな」

ほお~、と無遠慮に明日香の姿を見る。

「うっさい、じろじろ見んな…。必死だったのよ…」

「ほらよ」

「ん、ありがと…」

肩に体の体重を乗せ、階段を上がっていく。

「な~んか、不思議…」

「だよなー。俺らさっきまで殺し合ってたんだからな」

「そうだけど、さっきあんたを振ったばっかだったからギクシャクするかなー?って思ってたけど割と普通ね…」

「そうだな。俺らの場合、あんま気負わない方が自然だよな。それはそうと、この水どうした?さっき倒れてた時、急に溢れてきたんだけど…」


その疑問に思い当たる節はあるが今、彼は居ない。


「んー…、多分だけど黒也君じゃないかな?今、下が火事になってるから消火するためじゃない?」


「マジ!?わー…、玉藻の奴何やってんだか…」

「止めないあんたも悪い…」

「ははは、痛いとこ突くな~。あいつに無理強いさせたのは俺の所為だよな…」

「…それは私も悪い。玉ちゃん、無理してあんな性格作ってたのにある日急にそれが様になっちゃって…。演技にしてもやり過ぎって位だったからね…。プライベートですらあんな性格を続けてたっぽいし…。今まで玉ちゃんが好き勝手やって何も言われなかったのはみんな玉ちゃんが根っからの良い子だって知ってたからだし…。男共に関しては玉ちゃんの演技に付き合ってたんだろうな~ってお姉様方達は敵認定はしてなかったから」

「でも、憎そうな目で見てたよな?」

「ああ、それは単に羨ましかったんだと思う。玉ちゃんは前の職場で酷い目に合ってた事はなんとなくとはいえ知ってるでしょ?だからある程度の『おいた』は見逃すつもりだったのよ」

「流石に過ぎてたよな…」

「確かに過ぎてたけど私が抑えたの。ここ最近、玉ちゃんの様子が明らかにおかしいと思ったら成る程ね。ま、玉ちゃんに説教しに行きますか」

「手荒にすんなよ…」

「あんたと違ってひっぱたく程度にしとくわよ。ウチのは半殺しにするけど…」

「相変わらずおっかねえ女だよ…。さて、もう少しで屋上だ」


実はハーレム属性を持ってた遥人。他の三人と違って美味しい所取りです。


そして意外な事に玉藻を庇ってた明日香。裏で根回ししてる辺り人望がお有りなようです。



あっさりと和解し、友人関係に戻った二人の顔には笑顔があった。


【小ネタ劇場・弟との会話。今は亡き妹の話その⑤】


あ「いまなんか寒気が…」


晩ご飯を調理中。


ひ「ごしゅじ~ん!へへへ~」


あ「なにへらへら笑ってんの…」


ひ「ご主人大好きです!」


あ「また直球ストレートね…。ほら、晩ご飯作ってるからあっち行ってて」


ひ「だってご主人が好きだから好きって言っただけですよ」


あ「あんた…、恥ずかしくないの?」


ひ「俺はご主人に関しては遠慮しません。ご主人には俺の気持ちをいつも知ってて欲しいんで!」


あ「重いなぁ…」


ひ「あ、やっぱり照れてる。ご主人可愛い」


あ「っ!!?」


急に顔が赤くなる。


ひ「ご主人って照れてる時、目で相手の顔色窺ってから発言するって聞いたから試して見たけど、いやあ、可愛いなあ!!ずっと見てたい…」


べしっ!!


ひ「ぎゃああああ!!!出汁取った煮干し熱いぃぃぃ!!!」


味噌汁用に出汁を取り終えた熱々の煮干しを菜箸で摘み、投げつけると熱さの余り床に倒れ込み、悶え転がる。


あ「だっ、誰から聞いたのっ!?」


顔を真っ赤にしながら慌ててる。


ひ「それは言えません!!」


あ「まさか、愚弟から!?」


ひ「あ、陸斗さんには会ってませんよ?」


あ「………確かあんたには、弟居るって言ってないわよね?しかも名前まで言った覚えなんて全然無いし」





ギクリ!!

ひ(しまった!墓穴を掘った!)


ひ「ほ、ほら!ご主人のケータイから見まして…」


あ「それは後で追求するからね?というか、あんたケータイの使い方知らないでしょ?」


ひ(また墓穴掘ったー!!)


ひ「あ、う…あうあうあ~…。ごめんなさい!」

どふんっ!


煙に包まれる。

あ「わっ!けむっ!てか今、調理中!」


タッタッタッタ~。


あ「子犬に戻りやがって、あの駄犬。…料理作り終わったら追求するからね!覚えときなさい!」


ひ「ごめんなさいぃぃ!」


終わり。

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